和休のバンディット1250SにはGPSロガーを取り付けていて、ツーリングで走った軌跡を記録しています。
GPSロガーとは、GPSからの信号を受信して、現在位置を記録してくれる機器のこと。
最初は専用機を探していたのですが、最近はスマホの普及により、専用機は発売されなくなっているらしいのです。
そこで、中古のiPhoneにGPSロガーアプリをインストールし、UAの防水スマホケースにいれて運用しています。
これらのアイテムを導入することで、「走行軌跡を保存する」目的は達成できました。
心配していたのは、iPhoneが中古なので、バッテリーがヘタっているのでは、ということです。
案の定バッテリーは弱っていたのですが、何度かツーリングで使ってみたところ、画面をOFFにしていれば、GPSロガーを起動しっぱなしでも1日持つことが分かりました。
しかし、せっかくハンドルに着けたiPhoneなので、今後何かと活用したいと考えています。
ハンドル周りにスマホとUSB電源はマストアイテム
最近のバイク乗りの皆さんは、ハンドルにスマホを取り付けている方が多いですよね。
カーナビアプリで道案内、Radikoを使ってインターネットラジオを聞いたり、スマホに保存した音楽を聴いたりと、ライダーによって使い方は様々ですが、特にカーナビを使いながらスマホを使うと、バッテリーがガンガン減りますよね。

そこで、バイクによっては車両に装備されているシガーソケットから、又はハンドルにUSB電源を後付けしたりしてスマホに電源を供給しておられると思いますが、これって雨が降ったら使えませんよね?
「雨が降ったらツーリングしない」って方も多いと思いますが、「急に雨が降ってきたので、電源をしまわなきゃ」ってシチュエーションは良くある話。
厄介なことに、こんな時に限って高速道路上を走っていて急に停車できないなど、悪いことは重なるもんです。

和休のスマホケースは防水のうえ充電に対応している優れものなのですが、肝心の電源を供給する側は、むき出しなんです。これをなんとかしたい、と常々考えていました。
USB電源の雨対策は「何かで覆う」
色々考えた結果、「何かでUSB電源ごと覆ってやる」ことが良さそうだ、という結論には至ったのですが、タッパーで覆うぐらいしか思い浮かびません。
これだと見た目がイマイチだし、うまくハンドル周りに固定する方法も見つからないので、最悪、高速走行で吹っ飛ぶ可能性もありそうです。
ある日、別の用事でホームセンターに出かけた時のこと。
いっそのことスマホケースを使ったらどうだろう、と思いつき、バイク用品コーナーを除いてみると、ありました。ウィルコム製のスマホケース「二輪車用防塵・防滴ホルダー M CH-25」です。
「失敗してもいいや」と思える値段だったので、とりあえず購入してみることにしました。
スマホケースを加工

説明書きによると、「防塵・防滴」と書いてあります。

開封しました。安いだけあって、糸の処理とか「雑」です。
「防滴」とありましたが、縫い目にはシームテープなどの防水処置が施されていません。

ファスナーは一応「止水」ファスナーのようなものを使っています。

一緒に入っていたのは、厚み調整用のスポンジが2種類。

ハンドルに固定するクランプです。プラスチック製です。

クランプとスマホケースは、突起を凹みに差し込んで固定します。

とりあえず加工するために、スマホケースの内装を引っぺがすことにしました。
カッターナイフとハサミでチョキチョキとカット。

内装をはがしました。しかし、両面テープと相性の悪そうな素材の樹脂が出てきました。

このスマホケースに仕込むのは、エーモン製のUSB電源ポートです。車用なので、防水機能はありません。
最初、これをシート下に設置して、USBケーブルをハンドルまで持ってこようとしたのでこれを買ったのですが、バンディット1250Sって、シート下に水が入りやすいのですよ。
シート下でも雨対策が必要なら、いっそハンドルまで持ってきてしまえ、と相成ったわけなのです。
デイトナ・マルチバーホルダーを増設

では、スマホケースをハンドルに固定します。
iPhoneは横向きにしたいし、今回付けるスマホケースも横向きにしたいのですが、ハンドルに装着しているデイトナ・マルチバーホルダーではスペースが足りません。

やむを得ず、バイク用品店で、デイトナ・マルチバーホルダーを買ってきました。これは、マスターシリンダーのクランプ部分に22mm径のパイプを増設するものです。
電源追加工事

バンディットのクラッチマスターシリンダーです。ここにマルチバーホルダーを装着します。

マスターシリンダーのネジは、上側を規定トルクで締めてから下側を締めるのに注意してください。

では、マルチバーホルダーにスマホケースを固定しましょう。

スマホケースを固定し、エーモンのUSB電源を中央に両面テープで貼り付けました。コードは、保護のためコルゲートチューブで覆っています。

USB電源の配線の先は、+側がギボシ端子、-側がクワ型端子になっていました。-側はすでに端子を切り取っています。

電工ペンチを使って。

-側に、メスのギボシ端子を着けました。

和休のバンディット1250Sは、以前、グリップヒーターを着けたときにリレーを使ってキー連動の電源を引いていますので、今回もここから電源を分岐することにします。

ハンドルからタンク下を通して、リレーに接続。
配線が間違っていないことを確認して、USB電源とiPhoneを接続し、イグニッションON!
iPhoneに電気が流れ、iPhoneが起動しました。

充電マークが出ているので、正常に充電できているようですね。
後は実際に使ってみて、色々改善してみたいと思います。
今回、USB電源などは手元にあった部品を使ったのですが、いずれ、バイク用のもので2ポート引いて来ようと考えています。
また、ハンドルに固定する部品は、金属製のものに置き換えたいと考えています。
USB電源の使用方法
雨対策したスマホケースの使い方を説明します。
その前に、iPhoneにつなげたライトニングケーブルは、カールコード加工をしておきました。







本日使用した用品
- 2020年9月13日 74,642km
- 雨に強い電源を設置
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