初めてのキャブレターオーバーホール

記事を参考にされることは構いませんが、故障、事故、怪我等の危険性があります。このようなトラブルに対し、和休は一切の責任を負いません。自己責任で行ってください。

 

10月の三連休、和休はBRONCOのキャブレターをオーバーホールしました。

キャブレターのオーバーホールといえば、できるだけバラしてオーリングや傷んでいるジェット類を交換してく、ということになりますが、これらの部品を純正部品でそろえていくと、結構なお値段になります。

また、オーリングだけでは番号が設定されていなくて、ちっちゃなオーリングだけ欲しいのにASSYでしか購入できない、ということがあります。それだけじゃなくて、BRONCOのジェットニードルは、すでに販売中止になっているので購入することもできません。

キースター製のオーバーホールキット

そこで、インターネットでよく見かける、キャブレターオーバーホールキットを販売しているキースター製のキットを購入してみました。

岸田精密工業株式会社|キースター|KEYSTER
KEYSTER(キースター)は、旧車・名車・絶版車のキャブレターのオーバーホールやセッティングパーツを製造・販売しています。弊社の燃調キットはヴィンテージバイクの頼れる味方として、好評をいただいております。

 

もちろん、BRONCOの設定はありません。サービスマニュアルにあるキャブレターのサービスデータをキースターに送って特別に作ってもらえるか聞いてみたものの、結果は不可能ということでした。

BRONCOのキャブレターはBST34。セロー225やSR400なんかにも搭載されています。

そこで、BRONCOのセッティングに近いであろうセロー225(3RW)のキットを購入して、オーバーホールに臨みました。

 

キースターオーバーホールキット

オーバーホールを始めます

BRONCOの燃料タンクを外し、キャブレターをぐりぐりしながら車体左側へ抜き取ります。

キャブレター底にあるドレンからガソリンを抜きます。錆?のような粉が混ざっているのがかなり気になりますが、今日は見なかったことにします。

キャブレター上から開けていくことにしました。ダイヤフラムカバーのボルトを緩めて、

ダイヤフラムがでてきました。薄いゴムの膜なんですが、こいつを破るとアクセルを開けても回転が上がらなくなります。さらに買うと5,000円ぐらいだったかな? 結構しますよ~ ← 8,543円するみたいです。(2017年10月24日現在)

ダイヤフラムの蓋にはスプリングが付いています。

ダイヤフラム、ジェットニードルを外しました。中は思ったよりもきれいです。

 


 

続いて、キャブレター下側をバラしていきます。

開けました。フロートはガソリンの着色料で赤茶色に変色しています。

フロートを留めているピンは圧入されています。ネットでは細いポンチや精密ドライバーでたたいて緩める、なんて記事を読んだのですが、なかなかうまくいきません。

やむなく、ピンをバイスクリップで掴んで引っこ抜きました。

ニードルバルブです。わずかに段が付いています。

キースターのニードルバルブに交換しようかと思ったのですが、フロートに引っかけるところの寸法というか形状が若干異なります。

最初気づかなくてキースターのニードルバルブを入れたところ、ドレンホースからガソリンがオーバーフローしてしまったので、BRONCO純正に戻しました。

セローとは油面が違うのでしょうか。

 

ニードルバルブがはまるパーツです。これ、単体ではなんていうんでしょうか?

抑えているビスを外し、ラジオペンチで引っこ抜いてみました。ゴミの付着はないようです。

フィルターのようなパーツを外しました。キースターの同じ部品と比較してみると、BRONCO純正は1.8、キースターは2.0と書いてあります。

目視では全然わからないんですが、どうやら番手が違うようなのでつかえなさそうです。オーリングは、キースターの物を使いました。

余り汚れていなかったものの、外した後もきれいにクリーナーで掃除しました。

メインジェットです。BRONCO純正は#117.5。セローは#120あたりが付いているのでこれも使えません。

パイロットスクリューを外しました。

普通は外す前に逆にねじ込んで、何回転ねじ込めたか記録しておきます。

和休はサービスマニュアルの既定値(2回転)に合わすつもりだったのでそのまま外しても良かったのですが、現状を確認するためねじ込んでみたところ4回転以上まわりました。

アクセルを全閉から少し開けたところでグズつくのは、これが原因だったのでしょうか。

パイロットスクリューです。左がBRONCO純正、右がキースター製です。

先端の形状が、若干違うことがわかりますでしょうか。

悩んだんですが、BRONCO純正を引き続き使用しました。

ジェットニードルです。

摩耗により表面のコーティングみたいなものが剥がれています。本来は交換なんでしょうが、困ったことにBRONCOのこの部品、販売終了になっています。

頼みの綱である、キースターのジェットニードルと比較してみます。

キースターのキットは、燃調を補正できるよう、ジェットニードルがなんと4本も付属しています。スタンダードと同サイズが1本、薄い方が1本、濃い方が2本ついています。

残念ながら、BRONCOのジェットニードルとは4本とも形状が異なっていました。

BRONCOの方が鋭いんです。ただし、これは対になるメインジェットのサイズにも関係してくることでしょうから、色々セッティングしてみると、もしかして使えるかもしれません。

思い切ってセロー(3RW)のキャブレターをBRONCOに装着して、様子を見てみようか、なんて思いました。

 


 

キャブレターの底、フロートチャンバーです。ここのオーリングは、キースター製を使用しました。

ドレンのボルトです。左がBRONCO純正。右がキースター製。ほぼ形状は同じです。

ネジ穴がBRONCO純正は+、キースターは-です。

キャブレターを組み立てるとき、ここはキースター製に入れ替えました。

ところが、このあと何回かキャブレターを装着、取り外しを繰り返したのですが、ここは+の方がいいかもしれません。

キャブレターから燃料を抜くとき、ドレンホースを右手で持ちながら左手でマイナスドライバーをくるくる回すと、ドライバーが外れていくんですよねぇ。そのうち、元に戻そうと思います。

 


 

 

キャブレター本体をキャブレタークリーナーをぶっかけて洗浄します。

キャブレタークリーナーはかなり強力な溶剤なので、保護メガネを装着しての作業をオススメします。

和休もこの作業中、勢いよく跳ね返ってきたクリーナーが顔にかかりました。保護メガネをしていて助かりました。

取り外せたジェット類をキャブクリーナーで洗浄し、元通り組み立てました。

キャブレターの天井、ダイヤフラムカバーは、黒スプレーで塗ってみました。

普通のスプレーで塗ったので、ガソリンが付くと溶けます。

オーバーホール終了

元通りBRONCOに装着して、各部をチェック。

燃料コックを開いて、セルをON!

きゅきゅきゅ

ぼっぼっぼっぼっぼっぼっぼ

ぷすん

なんとエンジンがかかりません。それに排気ガスが真っ黒です。これは間違いなく組み込みを失敗しています。

頭を抱えながら、何度かキャブレターを取り外し、あーでもない、こーでもないとやってみました。

結局、ジェットニードルの組み付けがおかしかったことに気づき、そこを直すと

きゅきゅきゅきゅ

ぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱすぱす

とこれまでのようにエンジンがかかりました。

文字で書くと数行ですが、原因が分かるまで何時間かかったことでしょう。

ホント、構造が簡単な空冷単気筒車で助かりました。

試乗

さて、無事にエンジンがかかったので試乗してみることにします。

これまでかなり気になっていたアクセル全閉から少し開けたところのグズりですが、若干の改善はみられるものの、症状は消えていませんでした。

燃費についても25km/Lから27km/Lの間で、思ったより良くなっていません。

満足できる状態になるには、まだまだ先のようです。


2017年10月8日 整備 53,555km

新品に入れ替えた部品 

  • オーリング(キャブレターダイヤフラムカバー付近×2)
  • フロートチャンバーのオーリング
  • ドレンボルト
  • ニードルバルブのオーリング

 

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