10月17日、1日中雨に降られたツーリングでした。タイヤをすり減らしてやっとのことでたどり着いたのが、高知県高知市にある「リバーサイドホテル松栄」さんです。
記事を読むときのBGMは、もちろん井上陽水の「リバーサイドホテル」をどうぞ。
リバーサイドホテル松栄
リバーサイドホテル松栄
住所 | 高知県高知市天神町8-1 |
TEL | 088-832-3211 |
備考 | バイクは10台程度なら軒下に止めることができる(要事前連絡) ホテルの正面玄関は川沿いの道だが、駐車場入口はホテル南側(県道274号線沿い)にある |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
エントランス
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駐車場側の入口です。右側の柵の向こう側に、バイクを止める場所があります。
びしょ濡れだったので、ホテルの方がライディングウェアやバイクを拭くためにタオルをくれました。大変ありがたかったです。
広いエントランスにはベンチがあって、バイクから荷物を降ろすのに便利でした。
客室
和休にあてがわれた部屋は、和室でした。フロントで鍵を受け取り、エレベーターに乗って部屋に向かいます。
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廊下です。古いホテルだそうですが、きれいに保たれています。
和休が幼いときに家族旅行で訪れたホテルを思い出します。
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木製のウッドでできた部屋のドアを開けると、きれいで広々した和室が現れました!今回、お部屋の指定はせず、ホテルおまかせのプランを選びました。その分安かったんです。
バイクツーリングで泊まる場合、荷物が多いので和室はありがたいです。特に今日のような雨に降られたツーリングでは、なおさら。
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荷物をまとめて、大浴場でひとっ風呂浴びたら、部屋をゆっくり見てみましょう。
ダイヤル式内線電話
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内線電話機は、なんとダイヤル式。最近の若い子は、ダイヤル式電話機での電話のかけ方を知らんそうですわ。
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まず、受話器を上げます。
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0番をダイヤルしたいときは、0の位置に指を突っ込んで、
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そのまま、このストッパーまで回すのです。
ストッパーに指が当たったら指をダイヤルから抜くと、バネの力で最初に戻ります。
戻り切ったら、先ほどと同様に次の番号をダイヤルします。
金庫
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どこのホテルにもあったなぁ。いたずらしておこられたっけ。
テレビ
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これは残念!洒落たテレビではなく、普通の液晶テレビでした。地デジに完全移行しましたから、しょうがないですね。
プラグは差してありました。
床の間
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床の間です。ススキが生けてあります。粋ですねぇ。
広縁
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障子を開けると広縁がありました。灰皿が置いてあるので、この部屋は喫煙OKのようですが、タバコの残り香は全くしません。
インフォメーションブック
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机に置いてあった約款や避難経路などが掲載されているインフォメーションブブックです。色合いといい、フォントといい、いい味がでています。
では、トイレを見てみましょう。
バス・トイレ・洗面台
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こちらがトイレのドアです。手書きの張り紙のフォントがどこか懐かしい。
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トイレはユニットバスのようなつくりになっていました。ピンクのタイルにブルーの風呂桶の色合いがたまりません。
アクセントになっているのが
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カワサキグリーンな洗面器と、
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グリーンのサンダル。
ちなみにトイレでよく見るこのサンダル。便所サンダルとしておなじみですね。
ホームセンターで安く売られているので、中国製だと思っていたのですが、実は国産品なんです。奈良県にある「丸中工業所」が作っている滑りにくいサンダルです。
特にビーチサンダルのように鼻緒がついているものは、「ぎょさん」と呼ばれています。
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蛇口も懐かしいデザイン。しかもバリバリ現役でこのキレイさ。
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壁に設けられている灰皿のようなもの。昭和世代なら「これを知らない人がいる」ことさえ想像できないものですが、職場の平成生まれの後輩に聞くと、一瞬「?」マークがでました。
正解は、石鹸置きです。
最近はボディーソープが主流ですし、ユニットバスにはこのように壁に埋め込まれた石鹸置きはありませんから、ひっそりと姿を消しつつあるのです。
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洗面所は土間にあります。こちらもワンポイントの飾りが昭和感を出していますが、キレイに保たれているので古臭さは感じません。
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玄関には館内用のスリッパと外出用の雪駄が用意されていました。
履いてきたブーツは雨でぐっしょり濡れてしまったので、雪駄を履いて夜の街へ繰り出すことにしました。
おフトゥン
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お風呂に入る前に、ホテルの方がやってきて布団を敷いてくれました。
シーツがパリッとしていていい寝心地でした。和休は固い枕を好むのですが、ここの枕はちょうどいい固さで、雨天ツーリングの疲れも相まって、布団の中でサカナのようにぐっすり眠ることができました。
ロビー
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こちらがホテルの正面玄関とロビーです。
大理石の柱と、シャンデリア、折り上げの天井の間接照明がいい雰囲気です。
玄関の向こうには、ホテルの名前のとおり川が流れています。鏡川といい、幼き日の坂本龍馬もこの川で泳いだと伝えられています。

シャンデリアに照らされる天井の模様も素敵。
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最近の照明はLEDが主流ですが、どことなく光がきつくないですか?電球の照明は、柔らかい光を灯しています。落ち着きます。
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懐かしいデザインのソファー。高級なお店に行くと、このようなソファーが置いてあったのを思い出します。
古いソファーはダルンダルンのくたびれた座り心地になっていることが多いのですが、このソファーはしっかりした座り心地でした。
以上、リバーサイドホテル松栄さんでした。今回、素泊まりで利用させていただいたのですが、次に利用するときは食事もリバーサイドでお願いしたいな、と思いました。
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年季の入ったホテルや旅館に行くと、幼いころにタイムスリップしたような錯覚を覚えるのですが、痛みがあったりカビがあったりして一気に経年を感じさせます。
ですが、こちらの施設や備品はどれもキレイで、まるで本当に昭和に戻ったように思いました。
おまけ
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和休の部屋の近くにあった「松の間」と書いてある部屋です。大広間のようですが、中はどんな感じなんでしょうか?興味しんしんです。
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