V-Strom650の純正ハンドルはシルバー色
V-Strom650のハンドルは、シルバー色です。めっきではなくて、艶消しのシルバーに塗装されています。また、表面もざらざらした感じに仕上げられています。
和休の美的センスでは車体色が白系ならいい感じにマッチしていると思うのですが、和休のV-Strom650は車体色がブラックで、ハンドル周りはシルバー系の部品は少ないことから、ハンドルが何となく「場違い」な感じがするのです。
バイクを購入したレッドバロンに塗装できるか聞くと、「ちゃんと見積もりしていないですが、数万円でしょうかねぇ。」との答えだったので、それはちょっと高いなーと思い、断ろうとしたら、「塗装屋さんに頼むのではなくて、私たちがスプレー塗装するなら工賃込みで10,000円ぐらいでしょうかねぇ。でも仕上がりはあまり期待しないでくださいね。」と申し出してくれました。
とりあえず黒くなればいいかな、ということで納車までにスプレー塗装をお願いしました。
で、純正ハンドルを塗装してもらったのがこちらです。シルバー色に比べると、まとまり感がでたな、と思います。
あらかじめ聞いていたとはいえ、細かいところに目をやると、もとの色が残っていたり。
塗膜が頑丈でないので、キーが当たってハゲてしまったり。やはり、プロや完成品の塗装には敵わないなぁと思いました。
黒いハンドルが似合うことが分かったので、いずれハンドルを社外品に交換しようかな、と思っていたのですが、ふと、ある写真を見つけてしまったのです。
初代V-Strom650(VP56A)のハンドルは、黒色だったんですよ❗
これだ!と思ってWebikeで部品の値段を見積もりしてみると、およそ5,000円。
外れても大ケガな額ではないので、一か八かこのハンドルを取り寄せて、装着してみることにしました。
VP56Aのハンドルを取り寄せた
Webikeで注文すると、すぐ届きました。ツヤありの黒塗装で、なんだか高級感があります。
和休が注文したパーツ番号は、こちら。
和休のV-Strom650のハンドルに沿わせてみると、幅、絞り、高さをはじめ、各部の寸法は同じように見えます。
これならすんなり装着できるだろう、と思って早速作業に入りました。
ハンドル交換
キャップボルトのカバーを外す
型式が違うとはいえ純正ハンドルから純正ハンドルへの交換ですから、とりあえずついているものを全部外して、元通り装着すればOKです。
まず、ハンドルを取り付けているキャップボルトのカバーを外しました。これは非常に外しにくく、キズが付きやすい代物。4個で数百円ですから、ハンドルと一緒に購入しておくことをお勧めします。
ハンドル右側の部品を外す
続いて、バーエンドを外します。大き目の+ネジで留められていますが、固く締まっていますので、工具には注意してください。カワサキ・GPZ1100はネジロック剤が使われていて、外すのが大変でした。
アクセルワイヤーを固定しているネジを外しました。
スイッチボックスを外します。ネジ2本で固定されています。
スイッチボックス周辺は狭いので、柄の短いドライバーが必要です。
アクセルワイヤーを伸ばします。V-Strom650は、オフ車のように調整部分がゴム部品で覆われています。
外側にずらすと、調整部分が出てきます。
ロックナットを緩めて、アクセルワイヤー調整ネジを回してワイヤーを緩めます。
スイッチボックスを外して、アクセルを回すとワイヤーのタイコ(末端部分)が出てきます。タイコをスロットルコーンから取り外すと、ワイヤーが外れました。
ブレーキレバーホルダーのネジは、手で回る程度に緩めておきます。緩めるときは、下のネジから。
ハンドル左側の部品を外す
続いてクラッチ側です。ゴムの部品をめくります。
クラッチワイヤーの調整箇所が出てきました。右側のロックナットを回して緩めます。
ワイヤーのアウターとロックナットには溝が刻まれていますので、これを一直線に合わせて、レバーからワイヤーのタイコを外すと、ワイヤーがレバーから外れるようになります。
クラッチレバーホルダーの、取り付けネジを外しました。
クラッチレバーの根元にはカプラーがありますので、外しておきます。
左スイッチボックスが外れました。
クラッチ側のグリップを外します。グリップとハンドルの間にマイナスドライバーを差し込んで、パーツクリーナーを吹き込みます。
すると、グリップを固定しているボンドが外れます。ドライバーをグリグリ動かしてパーツクリーナーの吹き込みを繰り返していくと、スポッとグリップが外れます。
左グリップが外れました。
では、新しいハンドルに部品を移植していきます。
新しいハンドルに部品を移植する
まず、位置があまり動かせないブレーキホルダーを新しいハンドルに移植しました。
これで、古いハンドルは車体に固定されているだけですから、ハンドルクランプを緩めて古いハンドルを取り外し、新しいハンドルをハンドルクランプに固定しました。
文字で書くと簡単ですが、すべて左手一本の作業です。できればハンドルを支えてくれる助手がいればやりやすいでしょう。
順調に部品を入れ替えていったのですが、問題が発生しました。
スイッチボックスの回り止め穴が違う
スイッチボックスを固定する穴がありません。
2018年式V-Strom650のハンドルには、上側にスイッチボックス回り止め用の穴が開いていますが、VP56Aのハンドルは、下側に空いています。
V-Strom650の左ハンドルスイッチは、トラクションコントロール等の操作スイッチが組み込まれています。
スイッチボックスの回り止め用の突起が、上側に変更されています。
いつものハンドル交換(純正品→社外品)なら穴をあけるのですが、すでに穴が開いている場所の反対側に穴を開けると強度に影響しそうなので、今回はスイッチボックス側の突起を削ることにしました。
デメリットとしては、スイッチボックスが回ってしまうことが挙げられます。右側であればアクセルと一緒に回ってしまうので良くないのですが、左スイッチボックスはクラッチ側のグリップとボンドで軽く固定してしまえば回らなくなります。
ニッパーで突起を大まかに切り取って、やすりとカッターナイフで仕上げていったのですが、このスイッチボックスの樹脂がやたら固い素材でできていました。
昔のスイッチボックスは、カッターナイフでさくさく削ることができたように思うのですがねぇ。
ハンドル交換完了
すべての部品の移植を終え、各部のネジを本締めし、作業終了としました。
交換前後です。高級感が増したように思います。
グリップを装着していないのは、この後、グリップヒーターを装着するためです。
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