2016年9月23日、国土交通省は暗くなると自動的に車のヘッドライトが点灯する装置の搭載を2020年4月以降に販売される新型車から義務付けることを発表しました。
国の狙いは、夕方に多発する高齢の歩行者の事故を減らすことのようで、今年10月に車の保安基準を改正する見込みです。
日没15分前の明るさに相当する1000ルクス未満の明るさになると、2秒以内にヘッドライトが点灯するように基準を設けるようで、車が夜間走行と判定すると強制的にヘッドライトが点灯されるようになります。
バイクと違って、昼間や停車中は手動で消灯できる仕組みを設けるそうです。早い段階からヘッドライトを点灯することで、歩行者の側からも車の接近に気づきやすくなり夕方の事故減少につなげようという考えです。
夕方、日没前の薄暗くなってゆく時間に発生する事故防止のため、ヘッドライトを早期点灯する運動はJAFやタクシー会社を始めとしてさまざまな団体が訴えていました。
人間は慣れや適応能力があるので、段々と暗く変化していく状況は判断しづらく、思ったよりも辺りがいつの間にか暗くなっていた、という経験は多くの方が持っていると思います。
昔の車は、メーター照明はヘッドライトと連動していましたので、あたりが暗くなってくるとメーターも暗くなって読み取りにくくなることから、ヘッドライトを点灯するきっかけになっていたと思います。
ところが、最近の車はメーターを見やすくするためや液晶画面を搭載している関係で、バックライトが常時点灯するように造られているものが多く、夜間でも明るい都心部では、ヘッドライトを点灯し忘れて走行している車をたまにみかけます。
和休としては、車のあちこちが自動化するのはあまり好ましくないのですが、社会全体で少しでも事故が減らせることができるのなら賛成です。停車中はヘッドライトを消灯することもできるようですしね。
バイクと同じようにエンジン始動とともにヘッドライトが点灯するのは一部の国が義務付けていますが、ヘッドライトを「消したいとき」があると思うのです。
例えば、ヘッドライトを点灯した車と車が対向するときに発生する「蒸発現象」を防いだり、登り坂の途中にある交差点で信号待ちをしているとき、ヘッドライトはハイビームと同じような角度になることがあります。知らず知らずのうちに対向車のドライバーの目つぶしを仕掛けてしまっているかもしれません。
昔のハロゲンヘッドライトに比べ最近のヘッドライトはとても明るいですから、ドライバーに「消灯」できる余地を残したところが、(偉そうなことを言いますが、)今の法案の隠れたポイントじゃないかなと思いました。
もう一つ、もし、車のヘッドライトの常時点灯が義務付けられてしまったら、昼間走行するバイクの存在が薄れてしまうのでは、という懸念がありました。
タクシー会社や運送会社の中にはヘッドライトを常時点灯するように定めているところもあります。
神戸市営バスも常時点灯しています。
和休は、以前からバイクにはウインカーと兼用したポジションライトが適しているという考えを持っています。これが、昼間でも夜間でも他車から見て一番目立つと考えています。
CB400SFやGPZ1100には装着されていましたが、最近のバイクはコスト削減の影響からでしょうか、採用している車種が減ってきているように思います。
HONDAはウインカーポジションライトに力を入れている会社で、多くの車種に採用されています。
さらに、フロントのウインカーがW球(ストップ・テールライトに使用する明るさが変わる電球のことで、一つの電球の中に二種類のフィラメントが入っています。)を使うのが一般的だったのですが、回路を工夫してシングル球(一般的な構造の電球)で実現しています。
和休の愛車 DJEBEL200 にはウインカーポジションは採用されていません。いつか組み込もうと考えているのですが、ずるずると引き伸ばしてしまいました。
今年中にはやってやろうと考えていますので、できあがったらブログで披露しようと思います。
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