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カワサキモーターサイクルフェア2017

2017年2月26日まで、カワサキワールドではカワサキモーターサイクルフェア 2017が開催されていました。

「カワサキワールド」は、神戸の地で生まれ、1世紀以上の歴史を持つ川崎重工グループの企業ミュージアムです。
技術開発・レース活動、数々の挑戦を行ってきたKawasaki モーターサイクルの軌跡を実車とともに振り返る そして、川崎重工の技術者が真剣に考えた「空を駆けるモーターサイクル」コンセプトイメージを公開

ボンネビルでH2Rを駆り最高速へ挑戦したテストライダー 山下 繁 氏らのトークイベントはすでに行われており、参加された方は、ここでしか聞くことのできない貴重なお話を聴けたことでしょう。最終日である2月26日は、元MotoGPライダー 中野 真矢 氏、Kawasaki Team GREEN の 柳川 明 氏のトークイベントが予定されています。

さて、今日、和休がカワサキワールドへやってきたのは他でもありません。昨年ニュースになった VERSYS-X 250 TOURER が展示されると聞いてやってきたのです。



「神戸港開港150年」にむけて工事中のメリケン波止場

「カワサキワールド」は、神戸海洋博物館内にあります。神戸海洋博物館へは、JR又は阪神元町駅から徒歩15分、神戸市営地下鉄海岸線「みなと元町駅」から徒歩5分で到着します。

和休は、JR元町駅からテクテクあるいてやってきました。途中、中華街を通るので観光やお買いもの、腹ごしらえもできますよ。

海洋博物館のある一帯は、「メリケン波止場」と呼ばれています。メリケン波止場の入り口には「神戸港開港120年」のときに造られた、「Fish Dance」という巨大な鯉のオブジェが出迎えてくれます。



2018年1月1日、神戸港は開港150年という節目の年を迎えます。さまざまなイベントが企画されていて、「メリケン波止場」のリニューアルもその一つです。

かつて、「メリケン波止場」にはコロンブスのアメリカ大陸到達500年を記念して、スペイン・バルセロナで復元建造された『サンタ・マリア号』が展示されていました。この船は、バルセロナから神戸まで大西洋、太平洋を実際に航海したのですが、老朽化が激しくなったため解体されることになったようです。

『サンタ・マリア号』の後ろには、「神戸港震災メモリアルパーク」があります。

1997年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で、神戸港は甚大な被害をこうむりました。ここはその被害を風化させないよう記念するために、被災した岸壁があの日のまま保存されています。

ちょうど、高松行き「ジャンボフェリー」が出航していきました。


神戸港震災メモリアルパークから神戸海洋博物館の眺めです。神戸海洋博物館の隣は「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」があります。

このホテル、実は現役の灯台としても活躍している、世界でも大変珍しい建物なんです。震災で被災した旧オリエンタルホテルの屋上に、港町神戸のシンボルとして灯台が作られたのが由来だそうです。

震災で一時休止になったものの、現在のホテルへ受け継がれることが決まり、日本で唯一の灯台は存続することができたそうです。

カワサキモーターサイクルフェア2017

さて、海洋博物館に入館し、「カワサキモーターサイクルフェア2017」の会場へやってきました。

海洋博物館内の撮影は禁止ですが、「カワサキモーターサイクルフェア2017」及び「カワサキワールド」の撮影はOKでした。

会場内には、かつてのレースシーンで活躍したバイクが展示されています。なかでも和休が注目したのは、これから紹介する2台のマシンです。

1台目は、「Kawasaki SQUARE FOUR」という幻のマシンです。案内看板によると常に「世界最速」を目指すKawasakiは、750SS(マッハIV)で市販車最速の称号を手に入れたものの、さらなる性能アップをめざし開発をスタートさせたマシンだそうです。

水冷スクエア4という独特のエンジン形状が特徴でしたが、アメリカの排ガス規制により開発はストップ。幻のマシンとなったそうです。

展示車の床には鏡が設置され、SQUARE FOURの独特なエンジンデザインを細部まで見ることができます。


2台目はバイクではないのですが、「KAZE X-11」というマシンです。

このマシンは、当時世界最速の名をデビューからHONDA スーパーブラックバードが登場する7年間にわたりほしいままにした、名車 ZZ-R1100 のエンジンが搭載されています。

ZZ-R1100といえば、和休の元愛車GPZ1100の元になった車両でもあります。

Youtubeを見ると、軽量・高出力である大型二輪のエンジンを車に搭載してしまう改造は、海外ではよく見られるそうです。和休はスズキ・カプチーノに隼のエンジンを搭載したモンスターマシーンの走行動画を見たことがあります。

案内看板によると、シャーシはアルミモノコック製で車両重量は406kg。1993年までに10台が製造されたそうです。

KAZE X-11 の横に展示されているのが ZZ-R1100 。C型と呼ばれる初期型のマシン。

C型の特徴は、左にオフセットされた「ラムエアダクト」でしょう。

「ラムエアダクト」とはエアクリーナーボックスに直結したダクトから走行風を取り入れ、エアクリーナーボックスを大気圧以上に加圧し、ターボチャージャーのように過給させるシステムのこと。高速走行時のパワーアップに大きな効果があったそうです。

C型のダクトが車体の中心にない理由は、ダクトからできるだけ短く、直線的にエアクリーナーボックスへ配管を通すためだそうです。

後期型にあたるD型では、ラムエアダクトが車体の中央に2か所設けられC型ほど特徴的ではなくなりましたが、エアクリーナーボックスへ走行風を導く配管はできるだけ短く、直線的に配置するためフレームを貫通しており、Kawasakiのこだわりがうかがえます。

ちなみに、この車体左側に寄せられた直線的なラムエアダクトは、Ninja H2Rにも引き継がれています。


今回のイベントの主役は、やはりH2Rでしょう。

KawasakiのプラーベートチームTeam38は、2016年8月に「ボンネビル・ソルトフラッツ・インターナショナルスピードウェイ」(Bonneville Salt Flats International Speedway)で開催された「ボンネビル・スピードウィーク」にNinja H2Rで参戦。「ボンネビル・スピードウィーク」のコースは、全長5マイル(約8km)の直線。塩湖の跡にできた平原で、コースは厚さ数センチの塩に覆われています。

このコースでは、これまでに様々な最高速にまつわる伝説が生まれています。

このレースに使用されたNinja H2Rは、見た目のデザインはノーマル車のようですが、実はカーボンのカウルに覆われています。よく見るとブレーキレバーもカーボンで作られているようです。

 

カウルの裏側には、「ボンネビル・ソルトフラッツ・インターナショナルスピードウェイ」の塩と思われるものが付着していました。

「ボンネビル・スピードウィーク」でNinja H2Rは354.066km/hを達成し、2015年に参加した「モハヴェ・マイル」での記録、348.2km/hを上回りました!

舗装された「モハヴェ・マイル」のコースとは異なり、「ボンネビル・ソルトフラッツ・インターナショナルスピードウェイ」の路面は塩です。

悪条件にもかかわらず記録を塗り替えましたが、Team38は、まだまだやる気のようです。

Ninja H2RとTeam38の今後の活躍から目が離せませんね!