Suzukiのサイトから引用しました
2016年10月、ドイツ・ケルンで開催されたIntermotでV-Strom1000、V-Strom650の2017年モデルが発表されました。
この写真は、V-Strom650 2017年モデルです。
V-Strom1000(以下、「1000」といいます。)は、カラーリング変更など各部の小変更にとどまりますが、V-Strom650(以下、「650」といいます。)は外装を1000に準じたものへ変更されました。
今日は、Suzukiのグローバルサイト(http://www.globalsuzuki.com/motorcycle/)を見ながら、2017年モデルでどのような変更が加わったか綴ってみたいと思います。
もともと、初代V-Strom(DL1000、DL650)がデビューしたとき、1000と650の外装デザインはほぼ同一で、相違点は1000の方がマフラーが2本だしであったことぐらいでした。
2013年に実施された650のモデルチェンジで外装が変更され、同時に国内仕様が設定されました。
DL1000
http://www.motomap.net/lineup/2008/img/vstrom100_o_ph01.jpg
MotomapのHPより引用DL650
http://www.motomap.net/lineup/2011/img/vstrom650_o_ph01.jpg
MotomapのHPより引用
そうそう、初代1000にはOEMモデルとして、kawasakiからKLV1000というバイクが販売されていました。
Kawasaki KLV1000
MCN(motorcyclenews)のHPより引用
2014年、1000もモデルチェンジが実施されました。
初代のイメージを残した650と変わり、かつてSuzukiから発売されていたビッグオフDR-800Sをイメージさせるくちばしが設定され、迫力のある外装デザインになりました。
DR-800S
そして2016年。1000と650の外装が再び統一されました。
各メーカーからアドベンチャーモデルといわれるこのカテゴリーに新型車が続々と投入され、ライバルがひしめきあっている状況です。
Suzukiは、V-Stromブランドを強化していくねらいがあるのでしょう。1000は小変更を積み重ねて熟成を図り、650には気合をいれた改良を行ってきました。
以下、画像等はSuzukiのグローバルサイトから引用したものです。
V-Strom1000 2017年モデル
2017年モデル
2014年モデル
1000の2017年モデルは、くちばしの形状が丸みを帯びた形状へ変更されました。
その他、2017年モデルで搭載された新機能を以下に記載します。
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ABSユニット
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Bosch製ABSユニットは5軸センサーを搭載したIMU(慣性計測装置)が前後の車輪速度と車体の姿勢を常に計測し、直線だけでなくコーナリング中においても最適な動作をするようにブレーキ圧を制御します。
また、一定以上のフロントブレーキをかけると、自動的にリアブレーキを作動させるコンビネーションブレーキシステムが新機能として追加されました。
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Low RPM Assist
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1000が搭載している大排気量のVツインエンジンは、低回転がちょっぴり苦手な性格です。市街地の渋滞で低回転を使ってそろそろ進むような状況で、突然エンジンストップすることがあります。
Low RPM Assistは、このような状況に陥ったとき、バイクが自動的に判断してエンジン回転を少し上げ、エンジンストップしにくくする機能です。
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Suzuki Clutch Assist System
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1000にはスリッパー&クラッチアシスト機能が搭載されました。重たいクラッチ操作を軽減してくれる機能の他、エンジン回転を合わすことができなかったシフトダウンによっておこるリアタイヤからのバックトルクを逃がし、車体を安定させてくれます。
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Suzuki Easy Start System
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エンジン始動は、キーをONにし、クラッチを握った後、スターターボタンを1回押すだけで済みます。
これまではスターターボタンを押下している間だけスターターが回る仕様でしたが、Suzuki Easy Start Systemを搭載したバイクは、スターターボタンを1回押すだけでバイクが自動的にスターターを起動しエンジンを始動させます。
XTモデルが追加されました
オフロード性能を高めたXTモデルが追加されています。
XTの特別装備は、スポークホイールとテーパーハンドルバーです。
V-Strom650 2017年モデル
続いて、650の2017年モデルです。
2017年モデル
Advanced Traction Control System
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650の新機能は、1000と同様のトラクションコントロールシステムが搭載されました。介入度は2段階で選択することができ、オフにすることもできるようです。
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Low RPM Assist、Suzuki Easy Start System
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1000と同様の機能が搭載されました。
インストルメントパネル
外装と同じく1000と同じデザインのメーターが搭載され、オドメーター、ツイントリップメーター、時計、燃料計、水温計、外気温、電圧、走行可能距離計、平均・瞬間燃費計、トラクションコントロールの介入度など、表示できる情報が増えました。
凍結警告灯も引き続き採用されています。
燃料タンク
外装デザインの変化に伴い燃料タンクの形状変更がありましたが、容量は20Lで変更なし。
燃費を考えると400~500kmが航続距離になると思われます。
スクリーン
スクリーンについては、モデルチェンジ前からスクリーン位置を3段階に選ぶことができましたが、取付ビスを外す必要があることから走行中の変更は不可能です。
1000は、スクリーンの角度を3段階に調整できる仕組みがついているのですが、残念ながら650には角度調整の仕組みは省略されています。
専用パニアケース
和休が注目する一番のポイントは、1000と同じパニアが設定されたことです。
前モデルは650専用の取付ステーに汎用のケースを取り付けるため、専用パニアが用意されている車種に比べ横幅が広がってしまうことと、マフラーがアップタイプだったため、マフラーのある右側のパニアは車体に寄せることができないことがマイナスポイントでした。
2017年モデルは1000と同じ専用パニアが用意され、パニア容量は少なくなったものの車体幅はハンドル幅に収まりそうな感じです。
他にも魅力的な車両が続々登場
今年のIntermotは、V-Stromだけでなく、Kawasaki Ninja1000、Ninja650などもモデルチェンジが行われ、魅力的な車両が次々とデビューしました。
このブログでは和休の好きな車種に絞って記事にまとめましたが、目が離せない状況です。
Kawasaki は2017年モデルからNinja1000、Ninja650に国内仕様を設定するとの情報も流れております。Suzukiも負けじと改良を加えてきました。
V-Stromにはリコール問題がありましたが、2017年モデルではきっちり対策されているでしょう。
国内仕様のV-Strom1000にもXTモデルが追加されるでしょうし、V-Strom650には先代の好評価と価格のアドバンテージがあります。今後の展開が楽しみです。
試乗しました
スズキ ファンRIDEフェスタ 2017 四国会場で、V-Strom650 2017年モデルに試乗してきました。
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
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