『旅カスタマイズ』その7 グリップヒーター取り付け

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和休の前愛車であるスズキ・バンディット1250Sには、グリップヒーターを装着していました。

元々、グリップだけ温かくして効果はあるのかな?と思っていたのですが、これがかなり効果があることが分かりました。

寒い日だけでなくて、夏場であっても冷たい雨が降るようなときにゆるーくかけておくと、疲労度が変わってくるんですね。

デメリットとしては、純正のグリップより若干硬くなってしまうことです。グリップの厚みも若干厚くなるのですが、和休はあまり気になりませんでした。

バンディットに装着してみて、とても効果的だったので、V-Strom650にもグリップヒーターを取り付けてみたいと思います。

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キジマ・グリップヒーター GH08 を購入

キジマ・グリップヒーター GH08

和休が購入したのは、バンディットに装着していたものと同様の、キジマ製のGH08です。

グリップ一体型ではなくて、コントローラーが別体になっているものです。ハンドル径は22.2Φ、グリップ長は120mmを選びました。

コントローラーが一体になっているタイプは省スペースが魅力的ですが、和休はハンドルにごちゃごちゃ付いている感が好きなので、あえて別体品を選びました。

安いのもポイントです。

配線をまとめるのが難しい

バンディットに取り付けたときも感じた問題が1つありまして、キジマのこのグリップヒーター、性能には満足していたのですが、配線の長さがちょっとイマイチなんです。

バッテリーからの線、グリップヒーターからの線がちょうどハンドルの真下辺りで合流するような長さなんです。

グリップヒーターのコネクター

フロントフォークの動きに干渉しないように、ハンドルをいっぱいまで切ったときに線の長さが不足しないように、と場所を考えて装着しないとないといけないのですが、いい感じになるように線の長さを調整すると、3つある配線のコネクター部分が「ここしかない!」という場所にきます。

そういうふうに設計されているのでしょうが、その場所というのがフロントフォークとフレームの間の限られたスペースなんですよね。

もうすこしグリップからの線が長ければフロントカウル内に押しこめそうなのですが、なんとかこのスペースに取り付けないといけません。

このグリップヒーターを取り付けるうえで、最大の難関だと思います。

ただ、この問題ってGH08だけの問題じゃないのかな、とも思いました。

他メーカーのグリップヒーターを取り付けたことが無いのですが、多分、他メーカー品も同じような感じじゃないのかな、と思います。

リレーを使ってエンジンキー連動の電源を取りだす

エーモンのリレーとヒューズホルダー
左の部品がリレー 右はヒューズホルダー

グリップヒーターと一緒にリレーを購入しました。

GH08の消費電力は、最大36Wと書いてあります。バッテリー電圧を14.4Vとすると、36W÷14.4V=2.5A。12Vとすると、3Aの電流が流れることになります。

フューズも4Aのものが付いていました。バッテリーからの電気を熱に変換するので、そこそこの電気が流れるわけです。

ですので、余裕のある配線から電気を取らないといけませんが、サービスマニュアルなんて持っていないので、どこから取ればいいかわかりません。

そこで、リレーを使って専用の線を引いてくることにしました。

リレーの仕組み

リレーの仕組み

「リレー」とは、スイッチの一種です。

一般的なスイッチは、手でON←→OFFを切り替えるのに対し、リレーは電磁石の磁力を使って、スイッチのON←→OFFを切り替えます。

赤と黄色の配線に太いものを使用すれば、大きな電気を使う機器にも、安定して電気を供給することができます。

配線

リレーのコントロール線

では、リレーの配線を行います。青い線は、リレーのコントロール線です。電磁石をON←→OFFするための電気を流します。

前オーナーが設置したエンジンキーに連動する線と、リレーの青線を繋げます。

エーモン・圧着ペンチ

エーモンの電工ペンチを使います。

配線にスリーブを挿入

電工ペンチのコードストリッパー部分で被覆を5mm程度めくったら、スリーブと呼ばれる透明なチューブを配線に通します。

ギボシ端子を装着

配線にギボシ端子をあてがいます。これはオス端子と呼ばれるもので、電気を供給される側に取り付けます。

家電の電源プラグって、壁のコンセントに差し込むように接続しますよね。これは、電源を供給するコンセントが露出していたら、うっかり端子同士を触ってしまってショートさせてしまう危険を避けるためです。

これと同じように、電気を供給される側にオスのギボシ端子を付けます。

カシメ終わったギボシ端子

電工ペンチでかしめて。

ギボシ端子にスリーブを被せる

スリーブを被せて完了です。

完成した配線

反対側(リレーに接続する側)には、メスのギボシ端子を付けます。

エーモンの丸型端子

バッテリーのマイナス端子に接続する線は、丸型端子を選びました。同じような用途のクワ型端子に比べると、接続するためにネジをいったん抜く手間がありますが、その代わり外れにくい端子です。

自作したアース線

マイナス側の配線ができました。

フレームのボルトにアース線を接続する

マイナス側はバッテリーのマイナス端子に接続するのが良いのですが、代わりに車体に接続することもできます。今回、タンク下のネジに接続してみようと思います。

ボディーアースといって、バッテリーのマイナス端子は車体に接続されていて、車体全体がマイナス側になっています。

電装品のところまでプラスの線を持っていけば、マイナスの線はバッテリーへつながなくても車体に接続してしまえば電気が流れるようにできているのです。

エーモン・検電テスター

エーモンの検電テスターを使って、電気が流れる部分か調べました。

フレームのボルトにアース線を接続する

リレーのマイナス端子とグリップヒーターのマイナス端子は、ここへ接続しました。

ヒューズホルダーの配線に端子を取り付けた

バッテリーのプラス端子とリレーの赤線をつなぐ線には、エーモンのヒューズホルダーを使用しました。両端はバッテリー側に丸型端子を、リレー側にギボシ端子のメスを取り付けました。

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グリップヒーター接続

動作確認ヨシ!

グリップヒーターの動作確認

グリップヒーターを箱から出したら、まず、動作確認します。

赤線をバッテリーのプラス端子へ、黒線をマイナス端子へ接続してコントローラーのスイッチをONしました。

インジケーターが赤く光り、グリップがじんわり暖かくなってきました。動作は正常のようです。

クラッチ側のグリップを装着

V-Strom650の左ハンドル

左側のグリップを取り付けます。動作確認を兼ねて温めておくと、グリップが柔らかくなってハンドルに挿入しやすくなります。

キタコ・グリップボンド

キタコのグリップボンドを使います。

グリップヒーターを挿入する

コードの出ている側からグリップ内側にたらたら~と塗り、ハンドル側にもちょんちょんとボンドを置いておきました。

あとは、グリップをぐっと挿入していきます。

手ごたえは結構硬く、ネジネジしたくなりますが、説明書によると断線の原因になることから避けるように、と書いてあります。グリップを温めて柔らかくしてから挿入するのがコツだそうです。

和休は、辛抱できずにネジネジしてしまいましたが。

グリップヒーター挿入完了

無事、スイッチボックスまでグリップを挿入することができました。このボンドはゆっくり固まるタイプなので、グリップからの線の位置をしっかり決めておきましょう。

和休は、真下に出るような位置に固定することにしました。

ゴムバンドで圧着する

荷物を固定するゴムバンドで縛り付けて、密着させました。グリップにゴムバンドの跡が付くときがありますので、気になる方は他の方法を考えてください。

左側の乾燥を待つ間に、右グリップの加工を行います。

アクセル側のグリップを装着

続いて、アクセル側のグリップを交換します。

バイクのアクセルは、スロットルコーンと呼ばれるアクセルワイヤーを巻き取るプラスチックの部品にゴムでできているグリップを被せてできていますが、スズキ車は、グリップがずれないようにスロットルコーンに出っ張りがついています。

V-Strom650のスロットルコーン

V-Strom650のアクセル側のグリップゴムをめくったところです。スズキ車特有の出っ張りがついています。

グリップヒーターや社外品のグリップに交換する場合、この出っ張りが邪魔になります。

特に親指の横にある傘状の出っ張りを削り取らないと、グリップが奥まで入りません。

V-Strom650のスロットルコーン

では、アクセル側のグリップを加工します。この写真は、加工前のグリップです。

グリップを切り裂く

カッターナイフでグリップのゴムを切り裂きます。

V-Strom650のスロットルコーン

ムリムリーとグリップをめくると、先ほどの写真の状態になります。

V-Strom650のスロットルコーン

この傘状の部分を削り取ります。

オルファ・ホビーのこ

和休は、オルファのホビーのこを使うことにしました。実は、Amazonで間違えて購入した物なんですが、こんなとことで役立ちました。

オルファ・ホビーのこ

デザインナイフの刃先を交換しました。

突起物を削り取ったところ

グリップの角度を変えて、少しづつ傘状の部分を取り除き、目の粗いサンドペーパーで仕上げたのがこちらの状態です。

出っ張り部分が全くなくなる状態まで削ってしまうとグリップがゆるゆるになる恐れがありますので、わずかに残しておくのがコツです。

突起物を削り取ったスロットルコーンを装着

右スイッチボックスを元通り組み立ててから、グリップヒーターを挿入していきます。

ゴムバンドで圧着する

左グリップと同様、グリップボンドを塗ってグリップヒーターを挿入。ゴム紐でグルグル巻いて圧着しました。

アクセル側のコード位置

ちなみに説明書ではグリップヒーターの線が出る位置の指定はありませんが、和休は下向きにしました。

バンディットでも下向きにしていて、トラブルはなかったので。

アクセル全開時のコード位置

アクセルを全開にすると、このような状態になります。配線するときは、ハンドルを左にいっぱいまで切ったうえで、アクセルをここまで回してもなお線に余裕があるように、配線を固定しましょう。

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配線を仕上げる

あとは車体からの配線に、グリップへ行く配線とコントローラーへ行く配線を接続してキレイにまとめれば良いのですが、これが難しい。

センタースタンドで車体を固定すると、リア側にすこし重さをかけるだけでフロントが浮きます。

この状態で、左右にハンドルを切りながら、配線が突っ張らないようなところを探していきます。

フレームにケーブルホルダーを貼り付ける

結局、車体からの配線との接続をこの辺りにするのが良さそうなので、ここに、なんらかの方法で線を固定したいと思います。

ケーブルホルダー

和休は、これを使用しました。「マウントベース」と呼ばれるもので、タイラップを通すことができます。

フレームにケーブルホルダーを貼り付けた

両面テープで車体に貼り付けます。

この辺りに配線をあつめて、長めのタイラップで固定することができました。

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本日使用した用品

MEMO
  • 2022年5月2日
  • グリップヒーター装着

 

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