和休のバンディット1250Sは、7月に車検でした。
車検前整備でブレーキフルードとクラッチフルードの交換ができていなかったのですが、ようやく交換することができました。
フロントブレーキのフルード交換
マスターシリンダーから遠いところから始めるのがセオリーだそうなので、フロントホイールの左側からやってみたいと思います。
ちょっと見えにくいですが、赤丸のところがブレーキフルードを抜き取るニップルになります。
ニップルについているゴムキャップを外して、8mmのメガネレンチと耐油チューブを取り付けて、古いフルードはペットボトルで受けます。
キャリパーの準備ができたらマスターシリンダーのキャップを開けます。
ブレーキフルードが車体に付着すると塗装が痛みますので、バイクカバーでカバーしました。
あとは、マスターシリンダーのフタを開け、ブレーキレバーをいっぱいまで握り、キャリパーのニップルを緩めると、古いフルードが押し出されてきます。
ニップルを締めこむまでにブレーキレバーを緩めてしまうと、ニップルからエアーを吸い込んでしまい、最悪ブレーキが効かなくなりますので、注意しましょう。
抜き取ったブレーキフルードです。新品はほぼ透明ですので、だいぶ黄色くなっていますね。
クラッチフルード交換
つづいて、クラッチフルードを交換します。
車体左側のカバーを外します。
赤丸のところがクラッチレリーズシリンダー。ブレーキキャリパーと同じようにニップルがついています。
続いて、クラッチマスターシリンダーのフタを開けます。基本的な手順は、ブレーキマスターシリンダーと同じです。
マスターシリンダーのフタを開けました。クラッチ側もよく汚れています。
よく見ると、マスターシリンダーの底に汚れが溜まっているようです。
そこで、エアー抜きが必要になるのですが、マスターシリンダーからブレーキフルードをすべて抜き取ってウエスで沈殿している汚れをふき取りました。
綺麗になったところでフルード交換に入ります。
エアー抜きの方法ですが、フルード交換と大体同じです。
ホース内に残ったエアーが抜けやすくなるように、ドライバーのグリップなどでホースを軽く叩き、エアーがマスターシリンダーに来るように導きます。
フルード交換のみをするよりも多くレバーにぎにぎを繰り返すと、クラッチの手ごたえがしっかりしてきます。
手ごたえが交換前と同じになり、エアーも出てこなくなったらクラッチフルードの交換は終了です。
リアブレーキのフルード交換
最後に、リアブレーキのフルード交換を行います。赤丸のところにニップルがあります。
キャップを開けて、フロントと同じようにホースを取り付けます。
リアはマスターシリンダーとフルードのタンクが別体になっていて、タンクは右側のサイドカバーを外したところにあります。
ネジが錆びていてきちゃないですが、リアのブレーキフルードタンクです。フロントと同じようにフタを開けて、ブレーキペダルを踏み込み、ニップルから古いフルードを排出します。
1人でやると、なかなか大変な体勢になるので、助っ人がいるといいでしょう。
ブレーキフルードを交換したら
キャリパーのニップルがしっかり締まっていることが確認出来たら、車体を洗車しましょう。
ブレーキフルードは塗装を溶かす性質があります。塗装面に付いたからといってすぐに溶け出すほどではありませんが、放っておくと確実に塗装が溶けます。
ブレーキフルードは水に良く溶ける性質がありますので、洗車することで知らないうちに飛び散ってしまったフルードから塗装を守ることができます。
塗装が終わったら、ブレーキレバーを輪ゴムなどで縛り、ブレーキを握った状態にしておきます。
ハンドルを左に切り、マスターシリンダーが一番高い状態にしておき、そのまま一晩放っておくと、ホースに残っていたわずかなエアーが抜け、翌朝にはブレーキを握ったときのタッチが良くなります。
本日使用した用品
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