上諏訪では美味い酒、美味い飯、快適な宿に出会い、しっかりと元気回復できた和休一行。
朝食はバイキング形式だったので、もりもり食べてしまいます。
2日目のルート
2日目も素晴らしい天気に恵まれました。
今日は和休の希望で、あの絶景ポイントへ向かいます。
その場所とは、去年、日帰りアタックツーリングで訪れたものの絶景はお預けになってしまった、「北アルプス大橋」です。
7:30、宿を出発。長野自動車道を岡谷ICから松本ICまで利用し、市街地をワープ。松本ICからは安房峠を目指して、国道158号線を西へ。
奈川渡ダム
宿から1時間ほど走ったでしょうか。松本電鉄・新島々駅を過ぎると、道の様子は山岳路に様変わり。右へ左へうねりながらどんどん高度を上げていきます。
トンネル内部に分岐がある珍しいトンネルを出ると、「奈川渡ダム」とそのダム湖である「梓湖」に到着です。
このダムは、国内3番目の高さを誇ります。梓湖脇にある駐車場にバイクを止め、国道の下をくぐる通路を通って、ダムの管理事務所の前へやってきました。
ここからなら、その高さをじっくり観察することができます。
ハイ!高さ155mの巨大なダムです。
和休達が写真を撮っていると、一人の男性に話しかけられました。
どうやらすでに会社は定年退職され、車であちこち走り回っているようなことをおっしゃっています。
兵庫県明石市と南あわじ市にある親類のお墓をお参りしたあと、関東にある自宅に帰っている途中だそう。今回の旅は、2週間以上かけて走っているのだとか。
その方はもともと奈良県出身だそうですが、勤めていた会社では今でいうパワハラにあい、7回も転勤したよ、と笑い飛ばされていました。
話好きなおじさまと別れ、先へ進みます。
安房峠を目指して
梓湖を過ぎると、一般車の通行が禁止されている上高地へ向かうためのバスターミナルである、沢渡があります。
沢渡を過ぎると、いくつものトンネルをくぐりながら険しい山間を走り抜けていきます。
上高地への入口となる釜トンネル入り口の交差点を過ぎると、いよいよ安房峠の下を貫く安房トンネルです。
前回のツーリングでは、和休は旧道を通り安房峠を通過しました。写真を撮りながらだったのですが、40分程度で通過しました。
それが、安房トンネルを通るとたったの5分で通過できてしまうのです。
旧道は、観光シーズンにもなると峠越えに10時間を要したこともあったそうで、また、冬季は通行止めとなる道だったそうですが、トンネルができたことで通年の通行が可能になりました。
安房峠の料金所をでたところにある休憩所でトイレ休憩したのち、国道471号線で新穂高温泉方面へ向かいます。
向かう方面の空は青く、前回拝むことができなかった絶景が見られるかと思うと、期待に胸が高鳴ります。
絶景 北アルプス大橋
到着しました!見てくださいこの景色!
新穂高温泉方面から北アルプス大橋へ向かうと、橋への入口は左へカーブしています。
それまでは木々の中を登っていくのですが、橋に差し掛かると急に景色が広がって、この絶景が飛び込んでくるのです。その瞬間が最高でしたね。
橋を渡ると、鍋平園地という公園があります。 白樺やカラマツの林の中に木道が整備され、自然豊かな風景を楽しむことができるそうです。
鍋平園地の駐車場にバイクを止め、メンバーは思い思いにシャッターを切りました。
駐車場には緊急用のヘリポートがあります。
ヘリポートには立ち入ることはできないようですが、側にはベンチが備えられて休憩ができるようになっています。ここからの眺めも良く、北アルプス大橋を上から眺めることができます。
お昼ご飯はこの地方の名物を
北アルプス大橋では、トップケースに積み込んでいた三脚を引っ張り出し、仲間との集合写真を撮影。気が付けば1時間近くとどまっていましたよ。
お昼ご飯は、近くにある道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」にある「たぬき」さんでいただきました。
たぬき
住所 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷田頃家11-1 道の駅 奥飛騨温泉郷上宝内 |
TEL | 0578-89-0017 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 火曜日 |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
飛騨牛ホルモンなど地元の美味しそうなメニューが並んでいます。その中で和休が選んだのはこちら!
「鶏ちゃん丼」でございます。
「鶏ちゃん」とは奥美濃地方の郷土料理で、みそやしょうゆをベースにしたタレに鶏肉を漬け込み、玉ねぎなどと一緒に炒めたものです。
鶏ちゃんのバリエーションはそれこそ無数にあるそうなんですが、実は、和休、鶏ちゃんを食べるのは初めてなんです。
肉にしっかり味が付いていて美味かったです。一緒についてきた味噌汁がこれまた具だくさんで、満足のお昼ご飯でした。
福井県・九頭竜湖へ
そろそろ気分は帰路なのですが、ツーリングはまだまだ続きます。ここから国道158号線へ戻り、高山を抜けて東海北陸自動車道・白鳥ICを目指します。
高山の市街地に向け標高を下げていくと、反対に気温がぐんぐん上昇してきました。たまらず「飛騨高山 ドライブステーション板蔵」にピットイン、久しぶりにソフトクリームを食べましたよ。
白鳥ICで高速を出て、油坂峠を越えると九頭竜湖に差し掛かります。
すると、左手にオレンジ色に塗られたつり橋が見えてきました。
この橋は、「夢のかけはし」と呼ばれ、なんと瀬戸大橋のプロトタイプとして架けられたものなのだそう。
もちろん物好きな和休は渡ってみたのですが、和歌山県にある上瀞橋のようにグラグラ揺れることはなく、普通の橋と変わらない安定感でしたわ。
最終立ち寄り地・道の駅九頭竜
九頭竜湖沿いの快走ワインディングを走り抜け、ツーリングの最終立ち寄り地である、道の駅「九頭竜」へやってまいりました。
この道の駅は、JR九頭竜湖駅と一体化していて、駐車場の横には線路と駅舎があります。
バイクと一緒に列車を撮影したかったのですが、列車はあいにく出発したばかりでした。
福井県は今、恐竜で売り出していまして、ここ道の駅でも恐竜さんが出迎えてくれます。
この恐竜のオブジェ、動くし、音もでるんですよ。
ちなみに、冬は雪が積もるので、暖かいところへお引越しするんだとか。
16:00、道の駅九頭竜を後にし、国道158号線を福井北ICに向かって出発します。
九頭竜ダムを過ぎると、国道158号線は湖畔の快走ワインディングと変わり、険しい山岳路の様相を呈してまいります。ところどころスノーシェッドやロックシェッドが覆い、厳しい冬を感じさせます。
たまにJR九頭竜線と並走したり交差したり。列車は走っていなかったのですが、いつか、のんびりローカル線の旅をするのも悪くないなぁなんて思いました。
和休、車の免許を取るまでは鉄道の旅が大好きだったんです。初めて青春18きっぷと時刻表を握りしめ、当時住んでいた兵庫県・西宮から祖母の住む静岡県・浜松まで一人旅をしたのは、確か小学校5年生だったでしょうか。
あの頃は米原駅の接続が今ほど便利でなくて、乗り継ぎに1時間ほど要したものです。
そんなことを思い出しながら、40歳の和休は旅馬とともに走るのでした。
帰路
福井県大野市で松本からトレースしてきた国道158線を離れ、国道157号線を通って北陸自動車・福井北ICへ。
福井北ICからは、特に混雑や通行止めに巻き込まれることもなく、20:24に無事、名神高速道路・桂川PAに到着。
いつものように「家に帰るまでがツーリングです!」で締めて解散しました。
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