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BRONCO キャブレター修理

BRONCOの修理を行いました。

「Aug. 7, 2017 四代目旅馬購入 BRONCO」の記事でも触れましたが、車両を受け取ってからの自宅までの帰り道、エンジンの吹け上がりが気になりました。

YAMAHA BRONCO 購入 愛車DJEBEL200を売却し、和休が手にした新しい中古車。ヤマハ・ブロンコ(YAMAHA BRON...

多分キャブレターかな?もしかしたら雨なので電装系も可能性があるかな?と思いつつ、色々とネットで調べてみます。

DJEBEL200もネット上には先輩方の詳細なレポートがありましたが、セローの情報はそれこそ山のように出てきます。

へんなところから空気吸ってない?

和休が最初に気づいたのは、キャブレターとエンジンの間をつなぐ「インシュレーター」というゴムの部品がヒビ割れていることでした。

エンジンはガソリンと酸素を混ぜて爆発させることにより動力を生み出しますが、ガソリンをじゃんじゃん燃やせばあふれんばかりのパワーが出てくる、というわけではなく、エンジンがうまく燃焼するためには、ガソリンと酸素の比率が理論空燃比と言われる比率で混ざっていることが重要です。

キャブレターは、エンジン内のピストンが下がることにより吸い込まれる空気に、霧状にしたガソリンを「いい感じ」に混ぜます。

ところが、いい感じにガソリンと混ざり合った空気がエンジンに行くまでにどこからか空気を吸ってしまうと、ガソリンと酸素の割合が変わってしまい(酸素量が多くなる)、結果的にうまく燃えなかった、ということになります。

セロー225が搭載しているキャブレターで頻発するトラブルとしては、キャブレターダイヤフラムカバーという部品が折れてそこから余計な空気を吸う、ということがあるそうです。

整備前のキャブレター

上の写真をご覧ください。キャブレター中央に黒い(大分劣化して灰色になっていますが)部品があって、上の方がぽっきりと折れてしまっていることがわかるでしょうか。この部品がキャブレターダイヤフラムカバーです。

この穴がキャブレター上部にあるダイヤフラムに繋がっていて、空気を吸ってしまうそうです。

また、よくみるとインシュレーターにあるキャップも割れていて、もしかしたらここからも空気を吸っていそうな感じです。

怪しい部品はごっそり交換してしましましょう。

和休、純正部品はwebikeで注文します。KawasakiとYAMAHAはパーツリストをWEBで公開しているので、ここから必要な部品をピックアップし、webikeに見積もり依頼を出します。今では、webikeのホームページ内でうまいことできるようになっているようです。

取り寄せが必要な部品もあるようなので、お盆明けに届くと思っていたら、なんとお盆前に届きました。

ちょっと時間ができたので、いそいそと作業に取り掛かることにしました。

バラすよ♪

サイドカバー、シートそしてタンクを外します。

タンクを外す作業なんて、GPZ1100以来ですが、単気筒車は簡単ですね。写真を撮りながらでも意外と短時間でこの状態へ持って来れました。

せっかくの機会なので、普段タンクに隠れているエンジン回りをチェックします。と、なんとエンジン上部にある配線がたれ下がり、エンジンにあたっています。

エンジンの熱で、配線を保護しているテープは溶けてしまっています。

保護テープをベリベリと剥がし、配線をチェックするとどうやら配線の被服は溶けていない様子。

手持ちの自己融着テープ(ビニールテープのようなテープ。自動車の配線保護に使用するテープで、巻きつけるとブチルゴムが溶け出してしっかりと密閉するような性質のテープ。)で配線処理し、垂れ下がってこないようにフレームへタイラップで留めました。ところで、けっこうゆるゆるに留まっていたのですが、純正状態はどうなんでしょう?

自己融着テープです。耐熱性・絶縁性に優れています。

さ、さぁキャブを外そう

気を取り直し、キャブレターを外します。

まず燃料コックをOFFにし、キャブレターのドレンボルトを緩めガソリンを排出します。次に燃料ホースとその他キャブレターに接続されているゴムホース、アクセルワイヤーを外します。

エアクリーナーとキャブレターを接続している金属のバンドを緩めます。同じようにエンジンとキャブレターを接続してる金属バンドを緩めます。

これでキャブレターはフリーになりましたのでエアクリーナー側に押し付けながらゆっくりとねじったりしてフレーム左側へキャブレターを抜き取ります。ほんと最小限のスキマしかないので地道にぐりぐりと動かしてやってください。

やっとキャブレターが外れました。きちゃないのでパーツクリーナーとブルフロッグのデグリーザーをぶっかけ、歯ブラシでごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしとこすり落とします。

それなりにがんばったんですよ

が、まだまだこの程度で落ちない汚れがこびりついています。でも今日はこの辺りで勘弁してやることにして、新しいパーツを組み込んでいきます。

キャブレターダイヤフラムカバーです。左側が古い部品で右が新しい部品。3本のネジで留まっていますが、中にスプリングが入っているので、注意して緩めましょう。

新しい部品にオーリングをいれて、ネジで留めます。

次にキャブレターとエンジンの間にあるインシュレーターを新しいものに交換します。

組み付け&試乗

整備完了 新品の部品が黒光りしています

さあ、完成しました。

今回、キャブレター整備で各部のホースを外すのでついでに燃料ホースをはじめゴムホースは新しいものへ交換しました。オリジナルの部品から互換品へ変わっているものもあり、必要以上に長いホースは、長さを古いものに合わせて(でもちょっと長めにして)切断しました。

キャブレターをインシュレーターへはめ込むとき、和休はうっすらとシリコングリスを塗りました。このおかげでするっとキャブレターがはまりました。

15時から始めた作業でしたが、写真を撮ったり部品の洗浄や配線の修理など寄り道が多く、結局18時に終了しました。

整備が完了したら試乗です。

今回いじったところを指さし確認。キャブレターのドレンボルトが締まっていることを確認し、燃料コックをONへ。イグニッションをONにし、エンジン始動!

キュキュキュといういつもより長めのクランキングでしたが、あっさりエンジンがかかりました。

自宅の周りをゆっくり走ってみます。どうやら気になっていた症状は消えました。成功です!


2017年8月13日 整備 53,203km

新品に入れ替えた部品 

  • インシュレーター
  • キャブレターダイヤフラムカバー
  • 燃料ホース
  • ドレンホース
  • その他キャブレターに接続されているホース4本

このレポートを参考にされることは構いませんが、自己責任でお願いします。事故やトラブルが生じても和休は責任を持ちません。

燃料系の作業は火災を招くこともあります。十分注意してください。

BRONCOのガレージへ戻ります

DJEBEL200の次にやってきたセロー225をベースにしたスクランブラー、BRONCOです。レトロで美しい外観ですが、少し調子を崩しています。和休の腕で完調に持って行けるでしょうか。