(その2から続く)
このバイク、和休にぴったりなんじゃない?
これまでオフロードバイクなんてこれっぽっちも興味が無かったのですが、Tiger Explorer の写真を見てすっかり気に入ってしまいました。
少々でかいバイクのようですが、GPZ1100に乗っていたので、これぐらいの大きさならオンロードを走るぐらいなら問題ないだろうと思っています。
ただ、Tiger Explorer を実際に購入するのは、予算的にちょっと難しい。
購入した後を考えても、和休は走り回るのも好きだし、いじくりまわすのも大好きなので、アフターパーツも含めてリーズナブルなバイクは無いかいなと探していました。
そんな折、SUZUKIから出ているこのジャンルのバイクが目に止まりました。それがV-Strom650ABSです。
V-Strom650 をいろいろ調べてみました
SUZUKIホームページから引用
背景は天橋立。撮影場所は天橋立ビューランドでしょうか?
http://www.viewland.jp/
タイミングよく2013年1月に国内販売を開始したとのこと。気になるお値段は、88万2千円となんとか手が届きそうな感じです。
SUZUKIホームページから引用
http://www1.suzuki.co.jp/motor/dl650al3/img/p01.jpg
V-Strom650の心臓部はP515エンジン。V型2気筒645cc。1999年に登場したSV650/Sに搭載されたエンジンがベースで、同機はSFV650 GLADIUS にも搭載されています。
内径×行程(mm)81.0 × 62.6とショートストローク。タコメーターのレッドゾーンは10,000rpmから。
和休は、ツインのエンジンは4気筒ほど高速回転しない(できない)と思っていたのでこれは意外でした。
このエンジンの特徴の一つは、1気筒あたり2本のスパークプラグを有するツインスパーク方式を採用しています。
ツインスパークといえば和休も好きなアルファロメオのエンジンが有名ですが、バイクならゼファー1100、変わったところではフィットなど、結構いろんな車種に搭載されているようです。
ただ、2本のスパークプラグを点火させるタイミングは機種によってというか、設計や時代背景に関係して同時点火や時差点火するようで、先のアルファロメオを例にあげると、155の前期モデルに搭載されていた2バルブのツインスパークエンジンは2本のスパークプラグが同時に点火するのですが、155の後期モデル、156などは時差で点火するようです。
V-Stromはどちらか分かりません…
和休は、V型、パラレルともに2気筒車に乗ったことがないので、どんな乗り味か興味があります。
SUZUKIホームページから引用
http://www1.suzuki.co.jp/motor/dl650al3/img/p03.jpg
リアサスペンションには、プリロードが調整できるダイヤルが車体側面に装備されていて、簡単に調整できます。
GPZ1100のリアサスペンションはプリロードと減衰力の調整機構がついてはいましたが、工具を用いて調整する方法で、出先で簡単に調整できる構造ではなく、結局いつも同じ設定で走っていました。簡単に調整できる方が良いですね。
SUZUKIホームページから引用
http://www1.suzuki.co.jp/motor/dl650al3/img/p11.jpg
スクリーンは写真で見るとやや小ぶりかなと感じましたが、おそらく十分な効果が得られるのでしょう。
一つ残念なことは、このスクリーン、3段階に位置を変更できるのですが、その都度4本のボルトを外して付け直す構造でした。電動式でなくても、NINJA1000のように簡単に位置を変更できるものであれば良かったと思います。
SUZUKIホームページから引用
http://www.motomap.net/lineup/2012/img/vstrom650-f-18.jpg
メーターはタコメーターがアナログ式で、スピードメーターがデジタル表示と最近主流となったデザイン。
和休は、初代V-Strom650のタコメーター、スピードメーターともにアナログ表示のデザインが好きでした。
メーターの照明はオレンジ色で、これは夜間、前を走る車のテールランプを見ながら長距離を走る場面など目に優しく、疲れにくくなる。
液晶部分は、速度表示のほか、ギアポジションや燃料計、水温計、外気温計、オドメーターが表示されていて、V-Stromらしい機能としては、気温が3℃以下になると点灯する凍結表示灯が装備されている。
外気温計と切り替えになるが、時計もある。GPZ1100にはメーターに時計が装備されていてとても便利だったので、これはうれしい機能です。
興味津々! 試乗したいなぁ
さて、一度実車を見てみたいと思ってみたものの、SUZUKIの試乗車検索で兵庫県内はヒットせず。どうしたもんかと考えていたところ、SUZUKIのイベント検索で試乗会を発見。
会場は香川県坂出市。開催は2日後で、時間も無く、あれこれ考えてみたもののブログのネタにもなるかと思い、行ってみることに。
AddressV125しろたんにまたがり、一路神戸港へ。深夜1時発のジャンボフェリーで高松に向かい、翌朝10時から始まる試乗会に参加して、午後のフェリーで帰る旅程を組んだ。
高松は雨でした
早朝5時。高松港着。天気予報どおりしとしと雨が降っている。湿気でむんむん排気ガスでもわもわしているフェリーの車両甲板でカッパを着て、雨の中へ飛び出す。目指すは24時間営業しているマクドナルド香西店だ。
朝マックをほおばりながらNEXUS7で時間を潰す。周りには受験勉強だろうか?参考書やノートを広げている客がちらほらと。
朝8時、幸い小雨になった。カッパを着なおし、しろたんにまたがって出発!ただ、坂出の会場まで30分ぐらいで着いてしまうので、途中、日本百名道にもなっている(帰ってから知ったんですが…)五色台スカイラインを通ってみることにした。
日曜日の朝、小雨模様とあって、五色台スカイラインは貸し切り状態。時折霧が視界を遮るものの雨は少しずつ止みはじめ、流す程度に走るにはとっても快適。
ふもとに下りるとすっかり雨は止み、路面も乾き始めてきた。ここからは右手に瀬戸内海を眺めながら、のんびり走れそうなルートを選択し坂出へ向かう。
V-Strom650とご対面
無事会場に到着すると、V-Stromが2台並んでお出迎え。
他には、GSX-1300R隼、GSR-750、GLADIUS400、GSR250、スカイウェイブ650が用意されていました。
初めてV-Stromを見て、意外とでかい。というのが率直な感想。写真で見る感じとは違います。
GPZ1100をセンタースタンドで立てたぐらいの大きさです。
GPZ1100はリッタークラスのバイクにしてはスリムな車体形状で、それと比べるとV-Stromはタンクが横に張り出していて、横幅がスリムなVツインエンジンを搭載しているにもかかわらず同じぐらいに見えます。
試乗!
さて、試乗時間になりました。V-Stromの試乗申し込みをしたのは和休ともう一人だけ。やはり不人気車なんでしょうか。
またがってみると、見た目とは裏腹に軽く感じる。サイドスタンドから起こすのも簡単。ステップやハンドル位置は自然な感じだが、少々ハンドル幅が広いように思った。
キーをONの位置へ。
針がMAXまで振れ、もどってくるのを待ちセルスイッチを入れると、短いクランキングですんなりとエンジンが掛かった。
Vツインといえば三拍子のアイドリングのイメージがあったけど、V-Stromのそれはスムーズで、でも4気筒車とは明らかに違う振動を伝えてくる。
試乗コースは、1周400mぐらいの敷地内の外周路を、先導車について数回周るというもの。
走り出してまず思うのは、目線が高くて視界が広いこと。前を走るバイクの前方の状況までよく分かる。視界といえば、バックミラーは端の方がやや球面になっていて後方視界も良好。
目線が高い割りに、コーナーでぐらっとバンクする感じはあまりなくて自然に曲がって行く。
奥のコーナーに路面がちょっとうねっているところがあって、わざと乗ってみた。V-Stromは軽い振動を伝えるだけで進路も乱れずすんなりと走り抜けた。
加速の感じはVツインというエンジン型式を意識すれば、それらしい感触があるもののいたってスムーズに吹けあがる。コースの都合で2速ギア5,000回転あたりまでしか回せなかったが、軽々と吹けあがった。
ただ、アクセルオフでエンジンブレーキがやや強く効くように感じた。ワインディングを流す程度ならアクセルワークだけで十分走れるような感じだ。これが高速道路でどんな感じになるか試してみたい。
ブレーキの感触は、普通に掛けてみただけだが握った分だけ効く様な感じだ。オフ車はオフロードでのブレーキの効きを優先するため、オンロードでは少々効きが甘いと聞いていたが、V-Stromはそんなことも無かった。
フロントブレーキは、ダブルディスクでTOKICOの片押し2POT。じっくり見たわけではないが、どうもGPZ1100に装着されていた物と同じようだ。
試乗を終え、満足して会場を後にした。
思わず「コレ、つつんでください。」と言ってしまいそうなほど気に入ってしまった。あとで、スペックを見てみると、燃料タンク容量は20Lで、燃費を考えると400~500kmが航続距離になる。これはかなり大きなメリットだ。
夕日を眺めながら神戸へ帰ります
さて、帰りのジャンボフェリーまで少々時間があるので、せっかく坂出まで来たのだから、以前から気になっていた「坂出人工土地」に行ってみることにしました。
「坂出人工土地」とは、1階は商店街、飲食店街、駐車場になっていて、その上は市営住宅になっている。
普通のビルと違うところは、2階に人工の地面があることだ。2階ヘは人だけでなく、車やバイクもあがることができるそうだ。
しかし、残念ながら関係者でないと上層階へは上れないようだったので、外周をぐるっと周るのみで立ち去ることになりました…
帰りのフェリーでは夕焼けがきれいに見えた。
夕日をみながらぼーっと考えていた。
V-Stromの車体色が塗装されている部分はすべて別パーツになっていて、車体色の変更が簡単にできるようになっている。もし、和休がV-Strom650を購入したら、赤色にしてみたい。
V-Strom 650 2017年モデルが発表されました
2016年10月、IntermotでV-Strom 650 2017年モデルが発表されました。詳細は、当ブログの記事をご覧ください。
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