『旅カスタマイズ』その5 バンディット1250Sに念願のグリップヒーターを装着

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11月になり、急に寒くなってきましたね。

和休の住む神戸市須磨区は、冬でもほとんど積雪や凍結の心配がありません。なので、1年中バイクに乗ることができるのですが、一番最初に寒さに耐えられなくなるのが手ではないでしょうか。

信号待ちでエンジンを触って暖を取ると、冬がやってきたなぁ、と実感します。

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グリップヒーターは効果があるのか?

今日は、かねてから装着したかったグリップヒーターをついに導入しましたので、作業レポートにまとめてみました。

グリップヒーターだけでどのぐらいの防寒になるか、マユツバの方もいるかもしれません。

スポーツに詳しい友人が言うには、手にはバイクでいうラジエーターと同じように体温を放出する機能があるそうです。寒い日のマラソンでは、グローブをすることで体全体の寒さの感じ方がかなり違うのだとか。

お行儀が悪いですが、和休は寒くなるとすぐポケットに手を突っ込んでしまいます。

この経験から言うと、結構な効果が見込めるのでは、と思い、導入に踏み切ったというわけなんです。

買ったのは キジマ・GH08

今回装着したのは、キジマ製のGH08です。

キジマ グリップヒーター GH08

グリップヒーターといえば、真っ先に思い浮かぶ物は、デイトナのホットグリップではないでしょうか。

続いてキジマ、ホンダ純正品、エンデュランス、エフェックス。

変わったところではヒーターをハンドル内に挿入するヒートデーモンなんて商品もあります。

特にエンデュランスのグリップヒーターは、コントローラーに電圧計が付いていたので、キジマと最後まで悩みましたね。

ENDURANCE(エンデュランス)【汎用】グリップヒーターSP | エンデュランス パーツカタログ
「エンデュランス パーツカタログ」で取り扱うバイクパーツ「ENDURANCE(エンデュランス)【汎用】グリップヒーターSP 」の紹介・購入ページ

キジマ製のGH08を選んだポイント

  • 電圧監視機能がついている
  • グリップ長が115mm、120mm、130mmから選ぶことができる
  • ホットグリップより細い
  • 安いw

といったところがあげられます。

最も安価であったホットグリップにしなかった理由は、3つあります。

  1. 電圧監視機能が無い
  2. グリップ長が125mmの1種類しかない
  3. 太い

和休が重視したところは電圧監視機能で、これは、電気の使い過ぎでバイクの電圧が11.5V以下に下がると、グリップヒーターのスイッチが自動的に切れる機能です。

グリップ長についてですが、ホットグリップのグリップ長は125mmの1種類しかありません。

長い場合は、ヒーターの入っていない端の部分をカットすることができるそうですが、綺麗に切る自信もなかったので、やめておきました。

キジマのグリップヒーターには、スイッチが一体となったGH07とスイッチが別体となったGH08があります。

GH07とGH08の価格差が結構あったので、安いGH08を選びました。

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グリップヒーターを装着

記事を参考にされることは構いませんが、故障、事故、怪我等の危険性があります。
このようなトラブルに対し、和休は一切の責任を負いません。
自己責任で行ってください。

グリップを外す

バンディット1250Sの右グリップ

まず、グリップを外します。

グリップエンドのキャップを外すところ

バーエンドのキャップを小さいマイナスドライバーでこじって外します。

グリップエンドを外すところ

続いてヘキサレンチで緩めます。

和休のバンディットは、純正のパニアケースホルダーが装着されています。これにはパニアを装着したときのハンドルの振動を抑えるため、重いバーエンドが付属していると聞きました。

振動防止用のウェイトが入っていました

ところが実際に外してみると、こんなに長くて重いウエイトが仕込まれていたのです。

右のグリップを外すところ

グリップの外し方は、隙間からパーツクリーナーを吹き入れて、それを潤滑剤にしてするっと外します。もしボンドがついていても、パーツクリーナーの溶剤が溶かしてくれます。

右のグリップにある外れ止め

スズキ車の多くはアクセル側はボンドがついていなくて、このような抜け止めが付いています。

右のグリップを外すところ

マイナスドライバーをグリップラバーとスロットルコーンの間に突っ込みます。

右のグリップを外すところ

パーツクリーナーを吹き入れ、マイナスドライバーをグリグリすると、グリップが外れてきます。

パーツクリーナーが吹き返ってくるので気を付けて。目に入ったら大変ですよ。

右のグリップを外したところ

抜け止めからグリップを外して引き抜くと、スポッとグリップが抜けました。

古いグリップをはがすところ

同じように左側を抜きます。

古いグリップをはがすところ

パーツクリーナーを吹き入れてグリグリ。

古いグリップをはがしたところ

こちらもスポン!と抜けました。

残ったボンドをパーツクリーナーで落としたところ

残ったボンドは、パーツクリーナーを使って綺麗にしておきましょう。

加工するためスロットルコーンを外す

続いてスロットルコーンを外します。

スズキ車の場合、グリップの抜け止めがついているので、削り落とす加工が必要です。

スロットルケーブルを緩めるところ

スロットルケーブルをいっぱいに緩めて。

スロットルケーブルを緩めるところ

ケーブルホルダーも外します。

スイッチボックスのネジを外したら、スロットルコーンからスロットルケーブルを外します。

スロットルケーブルを外すところ

ケーブルは引き側と戻し側の2本があって、車体前方が引き側です。さきに戻し側を外してから、引き側を外します。

スロットルコーンを取り外したところ

スロットルコーンが抜けました。では、おうちに戻って加工します。

スロットルコーンの突起を削り落とす

グリップの外れ止め加工を削り落としたところ

はい。加工できました。グリップ根本の抜け止めは糸ノコで切り落として、彫刻刀で整形。

グリップの外れ止めを削り落としたところ
仕上げは適当

あとは、80番のサンドペーパーで削りすぎないように注意して仕上げました。

グリップの外れ止めを削り落としたところ
グリップエンド側はこんな感じ
グリップの外れ止めを削り落としたところ
糸ノコで切りすぎたところも😅
スロットルコーンを装着

加工の終わったスロットルコーンを元通りに戻します。

電気配線

バッテリーのマイナス端子を外す

次はいよいよ配線です。

まず、バッテリーのマイナス端子を外しましょう。電装系をさわるときのお約束です。

グリップヒーターを仮接続

続いて、バッテリーのプラスとマイナスにグリップヒーターを接続。

グリップヒーターの動作確認
ぬくもりヨシ!

電源を入れて暖かくなるか確認。

暖かくなりましたので動作確認はOK。グリップを取り付けます。

グリップ取り付け

使用したセメダインスーパーX

今回使用したのは、セメダインスーパーXというボンド。速乾タイプではない方です。

専用のボンドもありますが、このボンドも熱に強く、専用品より安く購入できたので。

右側のグリップヒーターを挿入するところ

グリップの内側にボンドを塗ったら、スロットルコーンに挿入していきます。

一般的なグリップと違い、ヒーター線が入っているので手ごたえは硬いです。

右側のグリップヒーターを挿入したところ

右側はスロットルを回すので、線に余裕をもって、かつ、余らないような絶妙な長さにする必要があります。

とりあえず線が出る角度は、この辺りにしました。速乾タイプのボンドではないので、硬化に数時間かかります。ですので、ゆっくり位置決めができるわけなんですよ。

リレーを設置

さて、このグリップヒーターの消費電力は、最大出力時に36Wと書いてあります。

バッテリー電圧を14.4Vとすると、36W÷14.4V=2.5A、12Vとすると、3Aの電流が流れることになります。フューズも4Aのものが付いていました。

まぁ、そこそこの電流が流れるわけですね。

ネットで取り付け例を見てみると、電源をテールライト線に割り込ませたり、ブレーキスイッチから取ったりしていますが、これだと純正の配線に想定外の電流が流れるかもしれません。

そこで、安全にグリップヒーターの性能を最大限まで引き出すため、リレーを使って別系統で電源をひきました。

エーモンのリレー

使用したのは、エーモンのリレーです。

まず、キーのONに連動してリレーをON・OFFをコントロールするために、コントロール線をキーONで電気が流れる線に接続します。

ナンバー灯のプラス配線

今回、ナンバー灯の線に割り込ませることにしました。灰色の線が、ナンバー灯のプラス線です。

すでにエレクトロタップで細い赤線が分岐されていますが、これは、ETCの電源線です。

ナンバー灯のプラス配線にリレーのコントロール線を接続

グリップヒーターに付属していたエレクトロタップで、リレーコントロールの青線を接続しました。

ギボシ端子を接続するところ
ギボシ端子をかしめたところ
カシメ完了 このあとスリーブを被せます

リレーに接続する側は、メスのギボシ端子を着けました。壁のコンセントと同じで、電源を供給する側がメス端子ですよ。

配線を終えたところ

赤線はバッテリーのプラス端子に接続して、間にフューズを配置してリレーに接続。

黄色線をグリップヒーターのプラス線に接続。

青線はナンバー灯のプラス線に接続。

黒線は、バッテリーのマイナス端子に、それぞれ接続しました。

リレー本体の設置場所は、かなり悩んだのですが、バッテリーの前あたりに置くことにしました。ただし、ネジ等で固定せずに隙間テープを巻き付けて置いてある状態です。

なお、配線の太さはすべて0.75スケアを使用しました。これなら最大6.6Aの電流を流すことができます。

エーモンの丸型端子

バッテリーのプラス端子とマイナス端子には、こちらの丸型端子を使用しました。取り外しが面倒ですが、クワ型端子のように抜けてしまうことがありませんので。

グリップヒーターの配線を並べてみたところ

改めて仮配線を行い、動作チェック。

幸い、ポシュッとかバチッといった類いの音はなし😅

OKでしたので、配線を隠していきます。この作業がめんどくさくて、一番時間を要するのですよ。

タンクを降ろして配線をまとめる

バンディット1250Sのタンクを降ろしたところ
傷がつかないようにお風呂マットへ置きました

バッテリーからハンドル付近まで配線するので、タンクを降ろしました。

ガソリンが満タン(19L)近く入っているので、かなりずっしりきます。

グリップヒーターの配線をフレームに沿うようにまとめる

配線の長さの関係で、グリップヒーターのメインハーネスと左右グリップ、コントローラーの接続はステム付近にまとめることにしました。

グリップヒーターの配線をフレームに沿って固定するところ

手前側(車体右側)に純正の配線が通っていますので、その上を這わすようにグリップヒーターのメインハーネスをまとめていきます。

後は電源を接続して動作確認。 スロットルを全開にした状態で ハンドルを左右にいっぱいまで切って、配線に余裕があることを確認。

すべて問題なければ、タンクを戻して装着完了です。

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右側グリップの配線を固定した位置について

右側グリップの配線位置
スロットル全閉位置

ネットを探してもズバリの画像が無かったので、 右側の配線位置を紹介します。

右側グリップの配線位置
スロットル全閉位置

ほぼ真下に向けて固定しました。

右側グリップの配線位置
スロットル全開位置
右側グリップの配線位置
スロットル全開位置

とりあえず、無事に取り付けが完了しました。

次回のツーリングでどんなものか試してみます。

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今回使用した用品について

MEMO
  • 2019年11月4日 72,484km
  • グリップヒーター装着

 

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