11月になり、急に寒くなってきましたね。
和休の住む神戸市須磨区は、冬でもほとんど積雪や凍結の心配がありません。なので、1年中バイクに乗ることができるのですが、一番最初に寒さに耐えられなくなるのが手ではないでしょうか。
信号待ちでエンジンを触って暖を取ると、冬がやってきたなぁ、と実感します。
グリップヒーターは効果があるのか?
今日は、かねてから装着したかったグリップヒーターをついに導入しましたので、作業レポートにまとめてみました。
かねてから導入を考えていた、#キジマ の #グリップヒーター をポチりました❗️
— 和休 (@tweet_waq3) October 24, 2019
これをバイクに付ければ、体の一部が
HOT⤴️❗️HOT⤴️♨️
…ネタが古いか(´・ω・`)#藤井隆 pic.twitter.com/y8E6t1EmrY
グリップヒーターだけでどのぐらいの防寒になるか、マユツバの方もいるかもしれません。
スポーツに詳しい友人が言うには、手にはバイクでいうラジエーターと同じように体温を放出する機能があるそうです。寒い日のマラソンでは、グローブをすることで体全体の寒さの感じ方がかなり違うのだとか。
お行儀が悪いですが、和休は寒くなるとすぐポケットに手を突っ込んでしまいます。
この経験から言うと、結構な効果が見込めるのでは、と思い、導入に踏み切ったというわけなんです。
買ったのは キジマ・GH08
今回装着したのは、キジマ製のGH08です。
グリップヒーターといえば、真っ先に思い浮かぶ物は、デイトナのホットグリップではないでしょうか。
続いてキジマ、ホンダ純正品、エンデュランス、エフェックス。
変わったところではヒーターをハンドル内に挿入するヒートデーモンなんて商品もあります。
特にエンデュランスのグリップヒーターは、コントローラーに電圧計が付いていたので、キジマと最後まで悩みましたね。
キジマ製のGH08を選んだポイント
- 電圧監視機能がついている
- グリップ長が115mm、120mm、130mmから選ぶことができる
- ホットグリップより細い
- 安いw
といったところがあげられます。
最も安価であったホットグリップにしなかった理由は、3つあります。
- 電圧監視機能が無い
- グリップ長が125mmの1種類しかない
- 太い
和休が重視したところは電圧監視機能で、これは、電気の使い過ぎでバイクの電圧が11.5V以下に下がると、グリップヒーターのスイッチが自動的に切れる機能です。
グリップ長についてですが、ホットグリップのグリップ長は125mmの1種類しかありません。
長い場合は、ヒーターの入っていない端の部分をカットすることができるそうですが、綺麗に切る自信もなかったので、やめておきました。
キジマのグリップヒーターには、スイッチが一体となったGH07とスイッチが別体となったGH08があります。
GH07とGH08の価格差が結構あったので、安いGH08を選びました。
グリップヒーターを装着
グリップを外す
まず、グリップを外します。
バーエンドのキャップを小さいマイナスドライバーでこじって外します。
続いてヘキサレンチで緩めます。
和休のバンディットは、純正のパニアケースホルダーが装着されています。これにはパニアを装着したときのハンドルの振動を抑えるため、重いバーエンドが付属していると聞きました。
ところが実際に外してみると、こんなに長くて重いウエイトが仕込まれていたのです。
グリップの外し方は、隙間からパーツクリーナーを吹き入れて、それを潤滑剤にしてするっと外します。もしボンドがついていても、パーツクリーナーの溶剤が溶かしてくれます。
スズキ車の多くはアクセル側はボンドがついていなくて、このような抜け止めが付いています。
マイナスドライバーをグリップラバーとスロットルコーンの間に突っ込みます。
パーツクリーナーを吹き入れ、マイナスドライバーをグリグリすると、グリップが外れてきます。
パーツクリーナーが吹き返ってくるので気を付けて。目に入ったら大変ですよ。
抜け止めからグリップを外して引き抜くと、スポッとグリップが抜けました。
同じように左側を抜きます。
パーツクリーナーを吹き入れてグリグリ。
こちらもスポン!と抜けました。
残ったボンドは、パーツクリーナーを使って綺麗にしておきましょう。
加工するためスロットルコーンを外す
続いてスロットルコーンを外します。
スズキ車の場合、グリップの抜け止めがついているので、削り落とす加工が必要です。
スロットルケーブルをいっぱいに緩めて。
ケーブルホルダーも外します。
スイッチボックスのネジを外したら、スロットルコーンからスロットルケーブルを外します。
ケーブルは引き側と戻し側の2本があって、車体前方が引き側です。さきに戻し側を外してから、引き側を外します。
スロットルコーンが抜けました。では、おうちに戻って加工します。
スロットルコーンの突起を削り落とす
はい。加工できました。グリップ根本の抜け止めは糸ノコで切り落として、彫刻刀で整形。
あとは、80番のサンドペーパーで削りすぎないように注意して仕上げました。
加工の終わったスロットルコーンを元通りに戻します。
電気配線
次はいよいよ配線です。
まず、バッテリーのマイナス端子を外しましょう。電装系をさわるときのお約束です。
続いて、バッテリーのプラスとマイナスにグリップヒーターを接続。
電源を入れて暖かくなるか確認。
暖かくなりましたので動作確認はOK。グリップを取り付けます。
グリップ取り付け
今回使用したのは、セメダインスーパーXというボンド。速乾タイプではない方です。
専用のボンドもありますが、このボンドも熱に強く、専用品より安く購入できたので。
グリップの内側にボンドを塗ったら、スロットルコーンに挿入していきます。
一般的なグリップと違い、ヒーター線が入っているので手ごたえは硬いです。
右側はスロットルを回すので、線に余裕をもって、かつ、余らないような絶妙な長さにする必要があります。
とりあえず線が出る角度は、この辺りにしました。速乾タイプのボンドではないので、硬化に数時間かかります。ですので、ゆっくり位置決めができるわけなんですよ。
リレーを設置
さて、このグリップヒーターの消費電力は、最大出力時に36Wと書いてあります。
バッテリー電圧を14.4Vとすると、36W÷14.4V=2.5A、12Vとすると、3Aの電流が流れることになります。フューズも4Aのものが付いていました。
まぁ、そこそこの電流が流れるわけですね。
ネットで取り付け例を見てみると、電源をテールライト線に割り込ませたり、ブレーキスイッチから取ったりしていますが、これだと純正の配線に想定外の電流が流れるかもしれません。
そこで、安全にグリップヒーターの性能を最大限まで引き出すため、リレーを使って別系統で電源をひきました。
使用したのは、エーモンのリレーです。
まず、キーのONに連動してリレーをON・OFFをコントロールするために、コントロール線をキーONで電気が流れる線に接続します。
今回、ナンバー灯の線に割り込ませることにしました。灰色の線が、ナンバー灯のプラス線です。
すでにエレクトロタップで細い赤線が分岐されていますが、これは、ETCの電源線です。
グリップヒーターに付属していたエレクトロタップで、リレーコントロールの青線を接続しました。
リレーに接続する側は、メスのギボシ端子を着けました。壁のコンセントと同じで、電源を供給する側がメス端子ですよ。
赤線はバッテリーのプラス端子に接続して、間にフューズを配置してリレーに接続。
黄色線をグリップヒーターのプラス線に接続。
青線はナンバー灯のプラス線に接続。
黒線は、バッテリーのマイナス端子に、それぞれ接続しました。
リレー本体の設置場所は、かなり悩んだのですが、バッテリーの前あたりに置くことにしました。ただし、ネジ等で固定せずに隙間テープを巻き付けて置いてある状態です。
なお、配線の太さはすべて0.75スケアを使用しました。これなら最大6.6Aの電流を流すことができます。
バッテリーのプラス端子とマイナス端子には、こちらの丸型端子を使用しました。取り外しが面倒ですが、クワ型端子のように抜けてしまうことがありませんので。
改めて仮配線を行い、動作チェック。
幸い、ポシュッとかバチッといった類いの音はなし😅
OKでしたので、配線を隠していきます。この作業がめんどくさくて、一番時間を要するのですよ。
タンクを降ろして配線をまとめる
バッテリーからハンドル付近まで配線するので、タンクを降ろしました。
ガソリンが満タン(19L)近く入っているので、かなりずっしりきます。
配線の長さの関係で、グリップヒーターのメインハーネスと左右グリップ、コントローラーの接続はステム付近にまとめることにしました。
手前側(車体右側)に純正の配線が通っていますので、その上を這わすようにグリップヒーターのメインハーネスをまとめていきます。
後は電源を接続して動作確認。 スロットルを全開にした状態で ハンドルを左右にいっぱいまで切って、配線に余裕があることを確認。
すべて問題なければ、タンクを戻して装着完了です。
右側グリップの配線を固定した位置について
ネットを探してもズバリの画像が無かったので、 右側の配線位置を紹介します。
ほぼ真下に向けて固定しました。
とりあえず、無事に取り付けが完了しました。
次回のツーリングでどんなものか試してみます。
今回使用した用品について
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