BRONCOのジェットニードルを考える

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記事を参考にされることは構いませんが、故障、事故、怪我等の危険性があります。
このようなトラブルに対し、和休は一切の責任を負いません。
自己責任で行ってください。

2017年10月28日、ハブベアリング交換の次にキャブレターのセッティングを行いました。

和休のブロンコは、アクセルちょい開けのところでボコ付きが発生します。

信号待ちからの発進で顕著に発生するんですねぇ。

アクセルを開けてクラッチミート、ブロンコはスルスルと発進し、速度を乗せていこうとするそのとき、べろべろ~ とか ぶぶぶぶ~ という感じで一旦加速が止み、そこの領域を過ぎると出力が戻ってくる感じなんですよ。

また、巡航でもよく使うアクセル開度なので、気持ちよく走っていると、またぶぶぶぶ~がやってきます。寛大?な和休もかなりうっとおしいく感じる症状なんですね。

 

先日、購入したキャブドライバーでパイロットスクリューを調整してみましたが、改善しません。

パイロット系が担当する領域より少し上がダメなようなので、次はジェットニードルを調整することにしました。

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ジェットニードルを考える

ヤマハのパーツリストから引用しました。

部品情報検索 | ヤマハ発動機
部品情報検索

上の図は、ヤマハのパーツリストから引用したBRONCOのキャブレターなんですが、22番の部品がジェットニードルです。

ジェットニードルはエアクリーナーからエンジンへ高速で流れてゆく空気にさらされ、少しずつ磨耗するようです。

また、相方のニードルジェット(23番)ともこすれて磨耗することもあるそうです。

ブロンコのジェットニードルを外してみると、表面のコーティングが無くなっているように見えます。

 

下がBRONCOのジェットニードル

パリッと新品に交換したいところですが、なんとこの部品は販売終了になっています。

ブロンコ専用の部品ではなく、同年代のセロー4JG2~4JG4でも使われているのですが、なんででしょうか。

社外品をみると、4JG1の部品はあるのですが、和休が探している部品は無いようです。

そこで、同じBST34キャブレターが搭載されている3RW2~5(以下、3RWとします。)のジェットニードルを使うことにしました。ただし、今回使用したのは純正品ではなく、キースター製の部品です。

岸田精密工業株式会社|キースター|KEYSTER
KEYSTER(キースター)は、旧車・名車・絶版車のキャブレターのオーバーホールやセッティングパーツを製造・販売しています。弊社の燃調キットはヴィンテージバイクの頼れる味方として、好評をいただいております。

 

セロー(3RW)とBRONCOのキャブレター比較
  3RW1 3RW2 3RW3 3RW5 BRONCO
パイロットジェット・エア #1.6
2A2-14172-16
#1.6
2A2-14172-16
#1.6
2A2-14172-16
#1.6
2A2-14172-16
#1.0
2A2-14172-10
パイロットジェット #42.5
4HR-14142-42
#42.5
4HR-14142-42
#42.5
4HR-14142-42
#42.5
4HR-14142-42
#35
4HR-14142-35
パイロットスクリュー 2LN-14103-00 12R-14105-00 12R-14105-00 12R-14105-00 12R-14105-00
ジェットニードル 3RW-1490J-00 3RW-1490J-00 3RW-1490J-00 3RW-1490J-00 3RW-1490J-10
ニードルジェット 3RW-14141-50 3RW-14141-50 3RW-14141-50 3RW-14141-50 3RW-1414M-44
ニードルバルブセット 1UY-14107-20 1UY-14107-20 1UY-14107-20 1UY-14107-20 3CF-14107-18
メインジェット #122.5
620-1414A-75
#122.5
620-1414A-75
#122.5
620-1414A-75
#122.5
620-1414A-75
#117.5
620-1423A-74

背景色を付けたところは、共通する部品です。

3RW2から3RW5までは、キャブレター内部は同じようです。

これに伴い、メインジェット(26番)をブロンコの#117.5から#122へ、ニードルジェット(23番)も3RWのものへ変更しました。

ジェットニードルのクリップ段数は、とりあえず標準の3段目にしました。

メインジェットの番手が大きく変わるのですが、これはジェットニードルがブロンコに比べてやや太くなっているからではないかと推測しました。

サイズをきちんと測らず、見た目での判断なのですが、3RWのセローのノーマルセッティングなんで、大きく外していることはないでしょう。

とはいえ、懸念材料もあります。それは、アイドリング領域を担当するパイロット系がブロンコのままであることなんです。

ブロンコのパイロットジェット(27番)は#35ですが3RWのパイロットジェットは#42.5です。

パイロットジェットまで変更すると今度はパイロットエアジェット(7番)というパイロット領域の空気を司る部品を変えなければならないのでは、と考えました。この部品も3RWの方が番手が大きく、#42.5のジェットに対応した空気量が出ると思うのです。

さらにサービスマニュアルによると、この部品は#1と#2があり、パーツリストにはパイロットジェットエアという部品が1つしか載っていないのです。

つまり、完全に3RW2のセッティングにするには、キャブレター本体を取り替えるしか方法はないのではないかと思うんですねぇ。

パイロット系はメインジェット系とは別系統で、アイドリング領域を担当するところ、という考えの元、一旦このセッティングで試してみることにしました。

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3RWのジェットニードル、ニードルジェット、メインジェットを組み込んでみた

キャブレターを車体に組み込み、エンジンを掛けます。

あっさりかかり、何もなかったようにアイドリングしています。

ヘルメットをかぶり、雨の中試走してみると…

なんと、あんなにうっとおしかった べろべろ~ や ぶぶぶぶ~ が綺麗に無くなっているではありませんか!!大成功です!!

ただ、先ほど出てきたパイロットジェットの番手が小さいことも気になります。

しばらくこのセッティングで様子を見ることにしましょう。

 

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