楽しかった南九州ツーリングも、ついに最終日になってしまいました。
名残惜しいですが、今日の夕方には、フェリーが待つ宮崎港に戻らなければなりません。
本日のルート
鹿屋の「ホテルこばやし」を出て、最初の目的地は宮崎県の都井岬。ここには、野生の馬がいるとの情報を聞きました。
あとは行き当たりばったりです。
志布志市志布志町志布志の志布志市役所本庁志布志市所
笑っちゃうような、舌を軽く3回は噛みそうな看板ですが、志布志市役所・志布志支所です。
2021年に本庁がここ志布志に移ったそうで、看板の文字が若干変わっているかもしれません。
御崎馬がお出迎え・都井岬
続いてやってきたのは、宮崎県にある「都井岬」です。ここには、御崎馬と呼ばれる野生の馬が生息しています。
都井岬の入口には料金所(駒止の門)があり、野生馬保護協力金として普通車400円、二輪車100円が徴収されます。
駒止の門からは、御崎馬の生息地。馬がウロウロしていますので、速度を抑えて走行しましょう。
途中、いくつか眺めの良い駐車場がありましたが、和休は道の一番奥にある都井岬灯台を目指して走り抜け、駒止の門から約5km。都井岬灯台の駐車場に到着しました。
バンディットのエンジンを止めると、風が吹き抜けるさわやかな音が聞こえます。
ここは馬の背のように、高台の両側が海になっています。灯台が建っているだけあって、駐車場からの見晴らしは抜群。
都井岬灯台は、民間人が立ち入ることができる数少ない灯台の一つですが、残念ながら今日は入れないようです。ですが、せっかくここまで来たのですから、近くまで行ってみたいと思います。
入口までやってきましたが、やはり今日は立ち入ることができません。
都井岬灯台は高台の上にあるので、灯台そのものの高さは控えめです。
ですが、多くの人が思い浮かべる灯台の形をしているので、なんだかほほえましくなりました。
駐車場にトイレがありました。トイレの窓には注意書きがありました。馬が耳を伏せているときは、怒っていたり、威嚇していたりするそうです。
これは気を付けなければ。馬の蹴りなんて喰らったらあの世行です😇
灯台を後にし、2020年にオープンしたばかりの観光施設「パカラパカ」の前にある駐車場にやってきました。
御崎馬がいます!
馬は詳しくないのですが、競馬でおなじみのサラブレッドと比べると、小柄でかわいらしいシルエットです。
都井岬は結構広い場所だったので、移動に時間が食われ、意外と時間が経っていました。
もう少しゆっくりしたかったのですが、時間も限られていますし、次の機会に取っておくことにしました。灯台も再訪リストに入りましたしね。
港の駅 めいつ
そろそろお腹が空いてきたので、どこで食べようかなと思案しながらツーリングマップルを眺めていたら、「港の駅めいつ」というところに「かつおめし」と吹き出しが付いていました。
和休、カツオには目がありません😍
距離も近いし、ちょうど海鮮ものを食べたい気分だったので、和休の脳内会議は満場一致で決定。
バンディットを走らせました。アクセルを握る手にも力が入ります。
目井津港に到着しました。港に留まっている船は、カツオ漁の船でしょうか。岸壁に船尾をつけて留めているのはめずらしいように思います。
んで、こちらがお目当てのカツオ料理を出してくれる「港の駅 めいつ」です。
金曜の昼間ですが、結構並んでいます。これは期待できそうだ!
10分ほど並んだでしょうか、店員さんに呼ばれて店の中へ。大勢のお客さんでにぎわっています。
「こちらへどうぞ」と通されたのは、なんと小上がりの4人が座れそうな大きなテーブルでした。結構混んでいるのにいいのかな?と思いつつ、ブーツを脱いで足も休めるし、上着をその辺においておけるので和休としてはかなりラッキーでした。
一応、メニューを見ます。和休の腹はカツオ一択ですが、炙り、刺身、かつおめしから選ぶことができます。
さんざん悩んで、「かつお刺身定食」にしました。
関西の方でカツオといえば、カツオのたたきを想像する方が多いと思います。
最近では関西のスーパーでもカツオの刺身を置くようになりましたが、和休の親の実家である静岡県・浜松市(浜名湖の近くです。)ではカツオは刺身で食うのが定番なんです。
和休も幼いころ、祖父母の家に行くたびにカツオの刺身が出てきたのを思い出します。幼いころはあまり好きではなかったのですが、いつのまにやらカツオは大好物になっていました。
タタキも旨いですが、シンプルにカツオを味わうことができる刺身。これはこれで旨い!
九州の醤油といえばあの独特の甘みのある醤油ですが、これが意外とカツオとマッチして、ガツガツと平らげてしまいました。
港の駅 めいつ
住所 | 宮崎県日南市南郷町中村乙4862−9 |
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TEL | 0987-64-1581 |
営業時間 | 10:30〜15:00 |
定休日 | 毎週月曜日(祭日の場合は翌日) |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
満腹になったところで、次の目的地へ向かいます。
赤ヘルの聖地
天福球場
宮崎と言えば、温暖な気候が特徴です。春には、プロ野球球団がキャンプ地としてやってくる場所でもあります。
ここ天福球場は、広島カープがキャンプにやってくる球場です。球場はまるで、カープの本拠地のようなオーラを醸し出しております。
天福球場の向かいには、市営住宅がありました。この市営住宅、壁に鉄道車両が描かれています。
なかなかポップな汽車の絵が描かれています。かわいいですね。
市60-2号棟は東海道山陽新幹線ですが、宮崎で新幹線を見ることはできませんねぇ。ブルートレインの方がウケが良かったんじゃないでしょうか。
なんと市60-1号棟には、リニアモーターカーが描かれています。
おどろくなかれ。実は宮崎には、国鉄が建設したリニアモーターカーの実験線があります。
実験線があるのは宮崎の北の方(日向市美々津町)なのでここからだとちょいと遠いんですが、実験線ができたときは未来の乗り物ということで、さぞかし盛り上がったのでしょうね。
JR油津駅
天福球場の最寄駅、JR油津駅です。見事にカープ色に染まっています。
もはやここが本拠地でいいんじゃないでしょうか。
にぎやかな駅ですが、実はこのとき、日南線は台風14号の影響で9月16日に土砂崩れが発生し、運休していたのです。
駅の中に入ることができたので、覗いてみました。広島県内の地方の駅でも、こんなにカープカープしていませんよね。
いや、神社ってw
ここから国道220号線で、日向灘に沿って北上します。海を見ながらの快走路でした。
堀切峠
港の駅めいつを出て、およそ一時間。道の駅・フェニックスに到着。道の駅のもう少し北側に、絶景で知られる堀切峠という峠があるので行ってみました。
太陽の向きが悪かったので、暗い写真になってしまいましたが、堀切峠からの眺めです。
山道をあがって行って、突然視界が広がり、絶景が飛び込んでくるインパクトは中々の物です。
海は太平洋。沖の方には島もなく、ただただ果てしない海が広がっています。
堀切峠の波打ち際は、特徴的な岩場になっています。
これが、宮崎県の名勝「鬼の洗濯岩」です。ここからもう少し南にある「青島」という島が鬼の洗濯岩に囲まれていて、そちらの方が有名ですが、ここの風景も負けていませんよ。
宮崎港
道の駅・フェニックスを出発し、国道220号線で宮崎港へ向かいます。
宮崎空港付近は、どこまでもフェニックスが立ち並ぶバイパスになっていました。
クレープの自動販売機
宮崎市内に入りました。フェリーの出発時間までまだ余裕があるので、こんなところへ寄ってみました。
なんとクレープの自動販売機です。宮崎市内には数か所あるそうですが、和休が訪れたのは、宮崎中央公園の北東の角にある交差点付近に設置されているものです。
クレープのお値段は200円。
買いました。プリンのクレープですが、何か?
クレープはガラス瓶に入っていて、透明なキャップがしてあります。
そういえばこのとき、ヘルメット被ったままで右手だけグローブを外してクレープを買ったんですね。
クレープを取り出して後ろを見ると、地元の女子高生が並んでいました。さぞ引いたことでしょうw
いざ実食!うまい!これはうまい!
最近はコンビニで手軽にスイーツを買えるし、それはそれでかなりうまいのですが、おっさんはこういうシンプルなやつが大好きなんです。
家の近所にあったら、常連になってしまいそう。
宮崎港到着
宮崎ローカルっぽいスーパーでお土産を買い込み、宮崎港へ戻ってきてしまいました。
帰りの船です。行きに乗ったのと同じ「みやざきエキスプレス」が待っていました。
乗船
行きと同様、2等寝台を予約していました。窓際のベッドが今夜の寝床です。
間もなく出航です。今回、地元の方とのふれあい的なイベントは全く発生せず。話しかけられることもほとんどなかったし、和休からも話しかけることはありませんでした。
でも。ライダーはすれ違う時にピースサインをくれました。ほとんどが荷物を満載した一目でツーリングライダーだと分かる方でしたが、見知らぬ土地での一瞬のサインの送りあいっていいですね。
今日は金曜日なので、フェリーターミナルの受付も混みあっていました。コロナが過ぎ去れば、もっと賑わうでしょうし、来年から宮崎カーフェリーは新船が就航します。
神戸、宮崎ともライダーにとって使いやすいダイヤですし、いつかまた宮崎カーフェリーに乗って、九州の地を訪れてみたいと思います。
今回、和休は「宮崎ツーリング寝台プラン」というプランを申し込んでいます。ディナーバイキングのチケットが1枚ついてくるので、最終日の夜にとっておいたチケットを発動します。
ディナーバイキングは品数もそこそこ用意されていました。カツオのたたきもありました。ナイスですねー👍
がっつりいただきました。
神戸港到着
おはようございます。2021年11月27日の朝7時ごろです。天気は曇り。
宮崎へ向かう船の上では、朝起きると高知県・足摺岬沖にいて、360°が海、海、海。めったに見ることができない素晴らしい風景でした。
今日は西側に淡路島。
東側には大阪の街並みが広がっています。ひときわ目立つ背の高いビルは、南港にあるコスモタワーでしょうか。
朝早くからお疲れ様です!
沖合には、六甲アイランドに向けてラストスパートをかける、さんふらわあが見えます。
肉眼で神戸の街並みが見えてきました。快適な航海もあとわずかです。
船は、定刻通り神戸港に到着しました。
下船案内があるまで船内で待機。バイクは、トラックがあらかた出てから案内されるはずです。のんびり待ちましょう。
宮崎カーフェリーの反対側は、四国・高松、小豆島を結ぶ中距離フェリー、ジャンボフェリーの港になっています。
下船案内の放送が流れたので、バンディットの元へ向かいます。
まだ、トラックなどの車両が残っていますので、車両甲板を歩くときは注意しましょう。
和休のバンディットの横には、岐阜ナンバーのBMWが止まっていました。九州でどんな旅をされてきたのか、気になります。
フェリーに別れを告げ、自宅へ戻ります。ここから自宅までは1時間もかかりません。
でも、気を付けて帰ります。「家に帰るまでがツーリング」ですからね。
宮崎カーフェリーで行く南九州ツーリング おしまい
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