2020年最後のソロツーリングへ行ってきました。目的地は淡路島です。
淡路島のツーリングルートで和休が最もお勧めなのが、淡路島の南東にある県道76号線です。
この道は、海のすぐそばを通っていて、とても爽快な気分になれるのです。ただし、風が強い日は波しぶきが道を舞いますし、波が高い日は、岸壁に打ち付ける波が道に届くこともあります。
こんな日にこの道を通ったら、早いうちに洗車してくださいね。
本日のルート
今日は、自宅を出て明石海峡大橋を渡り淡路島に入ったら国道28号線で洲本へ向かい、県道76号線に入りました。
最初はそのまま一周しようと思っていたのですが、淡路島の南端に着いたあたりで天候が悪くなったので、そのまま引き返してきました。
洲本市大浜海岸
明石海峡大橋を渡って一気に洲本市までやってきました。一気に走ってしまい少し疲れたので、洲本温泉のすぐそばにある大浜海岸で小休止。
砂浜と松林がキレイですね。ここは、かつて「洲本大浜千本黒松」と呼ばれていたそうです。
南国みたいな雰囲気でしょう。しばらくこのベンチで海を眺めて過ごしました。
砂浜から右側に目を向けると、これから通る県道76号線が見えます。
道を通すことができるような平地が無かったのでしょうか、崖にへばりつくように道がつけられています。
さらに山側に目を向けると、山の上に洲本城が見えます。
「洲本城WEBガイド」によると、天守閣は昭和3年に作られたもので、日本最古の模擬天守だそうです。
県道76号線
県道76号線は、海沿いを走る道ですが、洲本市由良あたりを過ぎると山の中へ入っていきます。
山の中に入ると道は狭くなるので、対向車に注意しましょう。
探偵ナイトスクープで一躍有名になった「ナゾのパラダイス」も、この道路沿いにあります。
グネグネ道を進んで行くと、やがて下り坂が多くなり、
ついに海に出てきました。
ここ洲本市中津川組から、沼島へ渡る連絡船の出る土生港までの約13kmが、和休おすすめの道路です。
護岸は、ほぼすべての区間にわたって消波ブロック(テトラポット)で護られており、自然の護岸の風景ではありません。
ですが、広々した海原にポッコリと浮かぶ沼島を眺めながら走る抜ける爽快感は、格別です。
途中には、水仙の名所である「灘黒岩水仙郷」や「淡路島モンキーセンター」があります。
実は、この区間をノーカットで撮影しようとしていたのですが、数分走っただけで波しぶきによる塩でカメラが曇ってしまいました。
土生港で折り返し
土生港に到着しました。
県道76号線のこの区間は、いくつかの集落はありますが、ガソリンスタンドやトイレといった施設はありません。この区間に突入する前に給油やトイレ休憩を済ませておくと良いでしょう。
灘黒岩水仙郷や淡路島モンキーセンターを除くと、唯一休憩できる場所がこの土生港です。
ここを過ぎると道はまた山の中へ吸い込まれていきます。
港から山を少し登ったところにガソリンスタンドがありますが、日曜日はお休みかもしれませんので気を付けてください。
海から山肌に沿って強い風が吹きあがってきています。ちょうどトンビがその風に乗って、空を滑るように悠々と飛んでいました。
さて、土生港の向かいにある沼島は、「国生みの島」として知られています。なぜそう呼ばれているかは割愛しますが、もう一つ有名なのが「鱧」なんです。
沼島周辺の海の底は、きめの細かい泥や砂で、鱧が快適に過ごすことができるそうです。この環境で育った鱧は、お腹の皮が硬くならず、美味になるんだとか。
また、鱧料理と言えば湯引きでしょうが、淡路島では、「鱧すき」という料理を食べることができます。
ちなみに、鱧の旬は夏と言われていますが、これは生きた魚を長く保存する方法がなかった時代に、夏の京都まで生きたまま運ぶことができた魚が鱧だけだったから、という説があります。
本当に鱧が旨い時期は秋の産卵時期の直前だそうで。その時期に淡路島で鱧すきを食べたい!とここ数年思っているのですが、なかなか実現することができていません。
そこで、「沼島で鱧すきを食べる」ということを今年の目標にしたいと思います。
土生港をぶらぶら散歩していると青空が広がっていたはずなのですが、これから向かうつもりだった西の方から、だんだんと黒い雲が迫ってきているようです
東の方はまだ明るいので、西へ進むのは取りやめ。和休にしては珍しく、来た道をそのまま引き返すことにしました。
洲本城と大浜海岸
県道76号線を折り返して、洲本市の大浜海岸まで戻ってきましたが、まだ天気は持ちそうなので、洲本城のある三熊山を登ってみることにしました。
三熊山スカイラインという道が整備されていて、10分ほどで山上に上ることができます。
三熊山ドライブウェイ
洲本城・馬屋(月見台)展望台
洲本城の模造天守は、かつて展望台として作られていたそうですが、老朽化が進み、2013年に補修工事を行ったものの、展望台としての機能は無くなってしまったそうです。
今日は模造天守あたりに人が多くいたので、空いていた馬屋(月見台)と呼ばれる高台へやってきました。
ここからは洲本の街並みだけでなく、瀬戸内海を遠くまで見渡すことができ、ここが水軍の城であったことに思いを馳せることができます。
何かが降りてきた!?それとも召される!?
そんな光の筋が降り注いでいます。
大浜海岸・千畳敷
さらに行きと同じく大浜海岸で休憩。今度は砂浜ではなく、防波堤にやってきました。
防波堤の上を写真を撮りながらうろうろしていると、こんな看板を発見しました。
2005年に公開された、行定勲監督の映画「北の零年」は、史実をもとにしたフィクションです。
防波堤をよく見ると、階段がかなり年季を感じさせるもののように見えます。もしかして、明治時代から残っているものかもしれませんね。
このあと、雨雲と追いかけっこしながら帰宅。なんとか雨に当たらずに帰宅することができました。
Nov. 19, 2020 淡路島ツーリングおしまい。
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