以前、「神様がくれた長いお休み【リフレッシュ休暇妄想記】」という記事で、職場からリフレッシュ休暇がもらえるという話を書きました。
和休の場合、バイクツーリングしか考えられない、というわけでもなく、ツーリングと最後まで迷ったのが、JALが企画している「ホッピングツアー」です。
これは、鹿児島・沖縄の島々を、プロペラ機でもって文字通りホッピングのように訪れる、という一風変わったツアーです。
残念なことに、2022年3月にJALの国内パッケージツアーが廃止されたことに伴い、ホッピングツアーは廃止されてしまったのですが、弾丸旅が好きな和休としては、大変魅力的な旅程でありました。
代わって、決め手になったのは、宮崎カーフェリーが販売していた「ツーリングプラン」です。
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なんと神戸←→宮崎の往復切符とバイク運賃を含めて20,000円という超破格のツアーが販売されていました。これはもう、フェリーに乗って九州を巡りなさい、と言われているようなもの。
コロナ禍真っ只中なのが残念ですが、感染しない・感染させないことに気を付けて、出かけることにしました。
宮崎カーフェリーで南九州へ出発
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神戸には長距離フェリーが発着するターミナルがいくつかありますが、宮崎カーフェリーは神戸税関の奥、「神戸三宮フェリーターミナル」から出港します。
なお、この港は香川県・高松港や小豆島・坂手港をつないでいる「ジャンボフェリー」が発着する港でもあります。
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17:48、港の係員に誘導され、みやざきエキスプレスのすぐ横に駐車。受付で乗船手続きを行います。
乗船手続きには車検証が必要なので、すぐ取り出せるところに仕舞っておくのが良いでしょう。
出航までまだ少し時間がありますので、待合室で時間をつぶしてみます。
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神戸三宮フェリーターミナルは、以前、改修工事を行っていましたが、すでに終わっていたようです。
1Fが受付になっており、乗船手続きを行います。コロナ禍なので、検温と体調のチェックがありました。写真は3Fの待合室です。
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待合室から外に出ることができました。
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目の前にはこれから乗船するフェリー、「みやざきエキスプレス」が停泊しています。期待で胸が高鳴ります!
いざ乗船
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案内放送があり、いよいよ船に乗り込む時間になりました。
宮崎カーフェリーは港との段差も少なく、滑りそうなスロープでもないので、緊張せずに乗り込むことができました。
船内では係員の指示に従ってバイクを停車。ハンドルロック、ギアを1速に入れてサイドスタンドをかけます。
バンディットから荷物を降ろす準備をしている間に、係員が手慣れた手つきであっという間にバンディットを固定してくれました。
荷物をもってエレベーターに向かいます。そうそう、航行中は車両甲板(車両を置いてある場所)には入ることができません。忘れ物の無いように気を付けましょう。
本日の寝床は2等寝台
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エレベーターで3Fにやってきました。和休が予約しているのは2等寝台。
みやざきエキスプレスの客室は、一番安価な2等は雑魚寝部屋。その次が1部屋に12台のベッドが並んでいる2等寝台です。かつてのブルートレインのB寝台車のような感じですね。
2等寝台は4Fにありますが、部屋がわからないので3Fの案内所へ参ります。
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売店やレストランのあるロビーに案内所があります。
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階段を上って4Fへ。2等寝台室が並ぶ通路にでます。
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和休に割り当てられた部屋はこちらです。通路を挟んで片側6台、計12名分のベッドが並んでいます。
コロナ禍のため部屋の定員を制限しているらしく、同室者は和休の他に2名でした。
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2等寝台です。ベッドに毛布と枕が置かれています。小物を入れて置ける棚があり、専用の照明があります。
照明にはコンセントがあり、スマホなどの機器を充電することができますが、延長コードがあればなおいいでしょう。
ベッドはカーテンを閉めることで、個人の空間を確保することができます。
船内探検とか
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出航まではまだ少し時間があるので、お風呂に入りました。
コロナ禍のためお風呂も人数制限が掛かっていました。脱衣室にある棚がすべて埋まっていたら、入ることはできません。
また、サウナが付いているのですが、サウナも使用中止になっていました。
後部甲板
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風呂上がり。ちょっと暑いので外に出て涼んでみたいと思います。
この廊下の突き当りがドアになっていて、後方の甲板に出ることができます。
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船はちょうど神戸沖を走っていました。100万ドルの夜景が、視界一杯に広がります。
宮崎カーフェリーのHPから引用
関西から九州へ向かうフェリーと言えば明石海峡大橋をくぐるイベントがありますが、宮崎カーフェリーは瀬戸内海を経由せず太平洋に出ますので、橋をくぐりません。
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右舷に明石海峡大橋を眺めながら、船は南へと向かいます。
ディナー?
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案内所と売店があるロビーに戻ってきました。

案内所では、バスタオルなどを借りることができます。
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ロビーには、船の位置を示す装置がありました。Windows7で稼働していますw
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レストランの入口前です。宮崎の観光案内図などが掲示されています。宮崎に上陸する前に、予習ができます。
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レストランのメニューです。和休が申し込んだプランは、夕食バイキングのチケットが1食分ついていますが、帰りのフェリーの楽しみに置いておくことにしました。
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で、これが本日の和休の晩御飯です。久しぶりにカップヌードル味噌味を見つけたので買ってきました。
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4Fに自動販売機が並んでいるのですが、その横に給茶器と給湯器がありました。カップヌードルを買ったものの、お湯が手に入るか不安だったのです。
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食後は、お酒を飲みながらツーリングマップルで明日のルートの予習。
普段飲まないのですが、知人からもらった日本酒のカップ酒を飲んでたらいい感じに仕上がってしまったので、今日は寝ることにしました。
素晴らしい朝が来た
おはようございます。
宮崎カーフェリーは瀬戸内海ではなく四国沖の太平洋を航行するため、揺れるときは揺れるようで、トイレにも「気分悪くなっちゃった」とき用の設備があります。
ですが、昨晩はほとんど揺れを感じることは無く、また、船の振動が心地よく響いたのも相まって、しっかりと眠れたように思います。
和休は夜行列車の旅も好きなのですが、列車はどうしても停車したときに反射的に目を覚ましてしまいます。ですがフェリーは停車することなんてありませんから、ぐっすり眠れます。逆に寝過ごさないか心配になりますね。
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昨晩は日本酒ちゃんに寝かされてしまったので、いつもより早く目が覚めました。後部甲板に出てみると、ちょうど朝日が昇るところでした。
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見渡す限り一面の海原です。北をよーく眺めれば陸地がわずかに見えますが、360°がほとんど海でございます。
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宮崎港に上陸してから朝食を食べようかと思っていたのですが、早起きしてお腹も減ってきたので、船内レストランで朝食を食べました。
旅行先で食べる朝飯って格別旨く感じます。いつもはコーヒーを飲む関係でパン派の和休ですが、旅先ではご飯をがっつり食べます。
宮崎港入港

いよいよ宮崎港に入港します。快適なフェリーの旅ももうすぐ終わり。
今日は少々気温が低いですが天気は良さそうで、絶好のツーリング日和になりそうです。
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音もなく着岸して、下船指示の案内放送を今か今かと待ちます。
ようやく案内があってバンディットの元へ行ってみると、固定は既に解かれていました。
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荷物をトップケースなどに放り込んでエンジンスタート。
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みやざきエキスプレスから下船。いよいよ九州上陸です。
和休、九州は何度か訪れたことはありますが、バイクでは初めて。胸が高鳴ります。
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下船後、みやざきエキスプレスと記念撮影。今日は、ここから北上して熊本県にある通潤橋を目指します。
みやざきエキスプレスについて
みやざきエキスプレスが定刻19:10 神戸港を出航していきました。
— 【公式】宮崎カーフェリー株式会社 (@M_CarFerry) April 14, 2022
9,266日。1996年12月2日の就航から2022年4月15日、その役目を終える間の日数です。長い間働いてくれた事に最大限の感謝を込めて、明日、新造船フェリーたかちほの就航を迎えたいと思います。
本当に長い間お疲れ様でした。 pic.twitter.com/7E61Yo3xXY
みやざきエキスプレスは、2022年4月15日の航海をもって引退しました。
思い出に残る船旅ができました。ありがとうございました。
代わりの船として、翌日から「フェリーたかちほ」が就航しています。
みやざきエキスプレスのスペック
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総トン数 | 11,931トン |
全長 | 170m |
幅 | 27m |
深さ | 20.25m |
出力 | 19,800馬力×2基 |
最大速力 | 26.55ノット |
航海速力 | 25.0ノット |
最大搭載人員 | 旅客690名、 乗組員42名 |
車両搭載数 | トラック130台、乗用車85台 |
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こんにちは、
フェリーに乗ってのバイク旅、憧れです。
私もいつかフェリー旅をしたいと思います。
賀茂左近さん、初めまして。コメントありがとうございます。
夜行の中長距離フェリーの雰囲気は、かつての夜行列車のような独特の旅情を誘うものがあり、最高ですね。
最近の船は、快適な居住空間が安価に提供されるようになりましたし、とてもオススメです。