年始の予定では、10月に「紅葉とグルメと温泉と 御嶽山周辺(出来れば1泊)」のツーリングを目論んでいましたが、日程の調整(財布の事情も)ができずお泊りツーリングはお預け。
その代わり、職場のバイク仲間と3人で鳥取県・大山を目指してツーリングすることになりました。
ところが週間天気予報を見ると、大山方面はところによっては雨という予報が出ています。そこで、10月4日の金曜日の放課後、参加者で緊急会議を行いました。
第2候補の行先として浮上してきたのは、四国・香川県。
かつて和休は、GPZ1100のオーナーズクラブ「Liberty11」に所属していて、関西支部の春の恒例行事である「うどんツー」に連れて行ってもらい、讃岐うどん巡りに目覚めたのです。
久しぶりにバイクで四国へ行き、讃岐うどんを求めて走り回るのもいいかな、と思いました。
鳥取か香川か、やきもきしながら眺めた土曜日の天気予報によると、大山方面は午前中は小雨が降るものの、午後はなんとか晴れそうな感じ。
結局、予定通り大山へ行くことにしたのです。
爆走街道29号線を駆け抜けろ!
10月6日日曜日の8:00、中国自動車道安富PAに集合。ここから10分少々のところにある山崎ICから高速道路を出て、兵庫県内でも有数の快走路の一つである、国道29号線で鳥取県を目指します。
国道29号線は、姫路と鳥取を結ぶ主要な国道です。
現在は、中国自動車道佐用JCTから分岐する鳥取道が姫路⇔鳥取のメインルートを担っているので、国道29号線の交通量は少なくなりました。
ノロノロ登っていくトラックに行く手を遮られるようなシチュエーションはほとんどなく、バイク天国のルートといっても過言ではありません。
兵庫県と鳥取県の県境には、戸倉峠という峠があります。標高は約900mで、兵庫県内でも雪深いところとして知られています。
兵庫県側は、麓から峠に向かって登り勾配が続きますが、片側1車線で路肩も広くとられていて、勾配やカーブもそんなにきつくなく、排気量を問わず快適な走りを楽しむことができるでしょう。
登坂車線も多く設けられています。
ところが、戸倉峠を通過する新戸倉トンネルを抜け、鳥取側へ出ると注意が必要です。
やや急な下り勾配が続き、カーブもときおりヘアピンカーブが現れるので、兵庫県側と同じように走ると事故しそうになります。
冬場の雪の影響で、路面が荒れている場所もあります。新戸倉トンネルを抜けたら、ペースダウンしてくださいね。
聖地「隼駅」
道の駅「若桜」の少し手前で、国道482号線が合流してきました。
しばらくそのまま重複区間を通り、安井宿交差点で482号線とともに若桜鉄道安部駅方面へ左折。そのまま国道を進むと、「隼駅」に到着します。
観光客と思しき方々が、駅を眺めています。あとでわかったのですが、その中の一人のおじさまは、隼駅の売店の方でした。
「どちらから?」と話しかけられ、あれこれ話していると、突然、「これ、どうぞ。」となにやらオレンジ色のものを差し出されました。
差し出されたものは、毎年夏に開催される隼祭で配布された「隼オリジナルスタンドホルダー」。
バイクを土の上など軟らかいところにスタンドを立てて止めると、ズブズブと沈み込み、倒れてしまうことがあります。
スタンドホルダーは、サイドスタンドの下に引くことで沈み込みを防いでくれるアイテムです。隼祭で配布されたものの余りだそうですが、隼のロゴマークが印刷されており、とても貴重な一品です。
おじさまにお礼を言い、駅の中を一回り。
今年の隼祭は2,300台ものバイクが集まったそうで、それはそれは賑わったことでしょう。
今日は、とてもの~んびりした時間が流れていますけどね。
しばらくすると、静けさを破るように遠くの方からガラガラガラ~というエンジン音を響かせて、単行のディーゼルカーが到着しました。
では、我々も先を急ぐとしましょう。
雨のベール
国道482号線を西進し、大山の玄関口である蒜山まであと30分といったあたりでパラパラと雨が降ってきました。
和休の勘で、雨具を装着しようと路肩の広いところにバイクを停めたのですが、悪いことにメンバーの一人が雨具を持っていないとのこと。
空模様や雨雲レーダーを見ながら引き返すか悩んだのですが、昼から快方に向かうとの天気予報であったことと、本人も行きましょう!と言うので、「晴れ男和休」の名にかけて、小雨降る国道を蒜山に向かって走ることになりました。
幸い、本降りにもならず蒜山ICの近くにある「道の駅 風の家」に到着しました。
風の駅では、ちょうどお祭りが行われていて、「そばの早食い競争」がこれから行われるところでした。
和休達は、大山にある「大山まきばみるくの里」で昼食を食べようと思っていましたので、トイレ休憩のみで先を急ぎます。
時刻はもうお昼過ぎ。ここからみるくの里まで30分は軽く掛かるでしょう。急がないと、お昼を食べそこなうかもしれません。
鳥取県道114号線「蒜山大山スカイライン」に入り、絶景ポイント「鍵掛峠」を目指してフルスロットル!のつもりでしたが。
コーナーを2つ3つ過ぎたあたりで、ザザザーと雨が降ってきました。
ちょうどパーキングスペースがあり、たくさん葉をつけた大きな木が張り出していたので、その下へ滑り込み雨宿り。
まさか、大人になってから木の下で雨宿りなんて考えてもいませんでしたが、これもバイクツーリングの醍醐味でしょう。
ただ、この先は黒い雲に覆われています。和休は雨天走行は何とも思いません。むしろ妙なテンションになってしまうのですが、今日は雨具がないメンバーもいます。
彼のウェアはすべてが浸水しているようですが、これ以上雨に打たれるのは体温も奪われて危険と判断し、大山を目指すことは中止し、晴れ間を求めて南下を決めました。
残念ですが、また来シーズンのお楽しみに取っておきましょう。
温かいものを求めて蒜山高原センターへ
来た道を少し引き返し、蒜山高原センターへ飛び込みました。
不思議なことに、スカイラインを出たところあたりから雨がやみ、うっすらですが晴れ間がのぞいています。
そんなことよりセンターのレストランで昼食を食べて、内から温まらねば。
最初、ラーメンやうどんなどの汁ものを、と思っていたのですが、和休はおすすめの「蒜山やきそば」を選択!
ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク唯一のレストラン。
ヒルゼン高原センターのHPから引用
こちらでは、いま話題の「ひるぜん焼そば」が食べられます!
第6回B級ご当地グルメの祭典!B‐1グランプリin姫路において、 「ひるぜん焼そば好いとん会」が、出場63団体中の第1位ゴールドグランプリを 受賞したことでも一躍話題となった、噂のご当地グルメ。
そんな話題のご当地グルメ「ひるぜん焼そば」が、当店レストランファーミーでも、お召し上がりいただけます。
お出かけの思い出にぜひご賞味ください!
センターでゆっくり休憩をとり、お土産も購入してこれからのルーティングもできました。
ここから県道58号線を南下して、岡山県新庄村へ。新庄村からは国道181号線で津山をを目指して走ることにしました。
和休はゼータガンダム派
16:11、津山市にある「道の駅久米の里」に到着しました。
ここには、なんとゼータガンダムが設置されています。
正確には、ゼータガンダムを模した「二足歩行型有人汎用機」で、ゼータの約3分の1のサイズとなっております。
身長7メートルの巨大モビルスーツは、津山市在住の中元正一さん(1964年生まれ=完成時35歳)が自ら設計書を描き、製作者 中元正一氏たった一人で製作したもので、コックピットに人間が乗り込んで歩かせ、さまざまな作業を行うことの出来る二足歩行型有人汎用機械をコンセプトに、7年間の作業期間を経て1999年(平成11年)12月に完成させたものです。
道の駅久米の里のHPより引用
中元さんは、地元の工業高校を卒業後、自動車メーカーに技術者として勤務していましたが、今やらなければとモビルスーツの製作について両親を説得し、故郷に戻り毎日の仕事の合間に制作を続けたそうです。
ゼータのパイロットであったカミーユは、ジュニア・モビルスーツの大会で優勝するほどの腕前という設定があるのですが、そのジュニア・モビルスーツみたいなもんでしょうか。
佐用でホルモンうどんを
津山もホルモンうどんは名物なのですが、時間的にもう少し東へ戻りたいこともあり、兵庫県佐用町でホルモンうどんを食べることにしました。
院庄ICから佐用ICまで中国自動車道でワープ。やってきたところは、「力作」さんです。
ホルモン焼きうどん力作
住所 | 兵庫県佐用郡佐用町横坂583-4 |
TEL | 0790-82-2262 |
営業時間 | [平日] 11:00~14:30、 16:30~21:00 [土・日・祝] 11:00~21:00 |
定休日 | 木曜日 |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
うどんを何玉、ホルモンの種類を何々と注文することもできるのですが、うどん2玉といろんなホルモンが入っているセットを3人前注文しました。
お店のお兄さんが畳1畳はあろうかという鉄板で、6玉のうどんとホルモンをジュージューと焼き上げ、ホカホカの焼うどんがやってきました。
佐用式の食べ方は、しょうゆダレとみそダレをお好みの分量でブレンドし、そこにつけていただくのですよ。
ホルモンうどんをたらふく食べ、大満足したところで、マスツーリングはここで解散。
各々の家路を急いだのでした。
今日のツーリング、結果的には香川県に行っていれば天気に恵まれたかもしれません。ですが、散々な目にあった方が記憶に残る、なんて言いますし。
大山にはまたいつか訪れることにしましょう。一度、歩いて頂上まで登ってみたい思いもありますし。
また、途中通過した岡山県新庄村には、「がいせん桜」という桜の名所があります。
日露戦争の勝利を祝って植えられた、132本の桜並木。花見の時期になると、桜のトンネルが出迎えてくれます。
次の桜のシーズンは、ここも訪れてみたいと思いました。
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