本日のルート
2021年10月28日木曜日。今日は仕事を休んで、ツーリングに出かけました。
目的地は、岡山県の蒜山高原を経て、鳥取県の大山方面です。
この時期はおそらく紅葉最盛期と思われ、ツーリングには最高のタイミングだと思ったのです。
ただ、週末だとめちゃ混みあうと思い、また新型コロナウイルスのワクチンの副反応のためダウンしていたこともあり、平日に休暇を取って、少々強引にツーリングを決めたのでした。
道の駅・風の家
自宅を出発して山陽自動車道→播但連絡道→中国自動車道→米子道を経由して、蒜山ICへ。
インターチェンジをでてすぐの道の駅・風の家に到着しました。
ここから快走路として名高い「蒜山大山スカイライン」を通って、大山へ向かいます。
蒜山大山スカイライン
蒜山大山スカイラインは、かつて有料道路でありました。
このような道路は日本各地にありますが、たいていは舗装状況、景色、線形に優れ、走っていて楽しい道であることが多いです。
また、途中には展望台があることが多く、絶景を眺めることが期待できます。
蒜山大山スカイラインには、「鬼女台展望休憩所」という展望所が設けられています。
ここからの眺めは、蒜山三山と呼ばれる山々を従えた、大山の雄大な姿を眺めることができるそう。
バンディットにカメラを取り付けて、スカイラインへと向かったのでした。
道の駅・風の館からおよそ10分。スカイライン入口にやってきました。
平日だけあって他の車はほとんど走っていません。貸し切り状態で、高原の快走路を駆け抜けます。
ただ、残念なことに、思ったより紅葉していません。
鬼女台展望休憩所
木々のトンネルを潜り抜けて、標高900mにある「鬼女台展望休憩所」に到着しました。
ガラガラのスカイラインとは打って変わり、平日にも関わらず、車もバイクも混みあっています。
鬼女台展望台から大山を眺めたところです。
手前にある山々が蒜山三山。鳥取県と岡山県の境に位置する、上蒜山(1,202 m)、中蒜山(1,123 m)、下蒜山(1,100 m)からなる連山です。
大山が奥に見えるのですが、頂上部分は雲に覆われてしまっています。
ネット上では大山方面ばかり掲載されていますが、反対側の景色もなかなかのものです。
大山環状道路
蒜山大山スカイラインを終点まで走り切り、大山環状道路を構成する鳥取県道45号線にぶつかります。
和休、何度か大山を訪れていますが、1周したことが無いのです。今日こそは!と思ってやってきたのですが、果たしてどうでしょうか。
大山環状道路は、冬季通行止めの区間があります。また、冬はスキー場が営業するので、道路の整備は寒くなるまでに仕上げなければなりません。
今日も、あちこちで道路工事をしていました。
奥大山スキー場
おそらくブナの林と思われる木々のトンネルを抜け、「奥大山スキー場」にやってきました。
目の前には、大山の南壁が姿を現してきました。巨大な屏風のように見えます。
ちなみに奥大山スキー場のすぐそば、この写真の左側には、「木谷沢渓流」と呼ばれる渓谷が広がっています。
サントリー「奥大山の天然水」のCM撮影地として知られている清流です。
奥大山スキー場の駐車場から散策路が繋がっていますが、ガイドによるツアーもあります。
約1時間で1,000円程度だそうで、リーズナブルな料金ですね。
ガイドさんの案内があれば、この渓流をより深く知ることができますね。
大山を訪れたらここは外せない!【鍵掛峠】
さて、大山環状道路にはいくつかのビュースポットがありますが、初めて訪れたらここは外せない、というオススメの展望台があります。
それが、「鍵掛峠展望台」です。
奥大山スキー場から数分で、鍵掛峠の展望台に到着します。
ここは常に混みあっています。突然人が飛び出したり、駐車場待ちの車が車道まで連なっていることがあるので、奥大山スキー場をすぎたらスピードは控えめに。
鍵掛峠は、大山のちょうど真南に位置します。大山の南側は崩落が激しく、断崖絶壁の荒々しい山容になっています。
ちょうど真上に雲がでて、大山を影に入れてしまいました。
また、写真では表現できていませんが、展望台と大山の間に広がる木々は、まるで大海原のよう。この展望台を訪れる人は皆、「おおー」と感動を口にしてしまいます。
今日は、望遠の効くレンズを持ってきていないので、これが精一杯寄った写真なんですが、もっと寄れるレンズがあれば、山の稜線を歩く登山客を撮影することができます。
一度登ってみたいんですよね、大山。
一の沢、二の沢、三の沢
鍵掛峠を出発し、大山環状道路を時計回りに進んでまいります。
ところで大山とは「崩落の山」と呼ばれていて、毎年少しづつではありますが崩れており、標高が低くなっています。
大山を時計に見立てると、鍵掛峠は6時の位置。9時の位置に桝水高原という高原があるのですが、そこまでの道路上には、「一の沢」、「二の沢」、「三の沢」と呼ばれる場所があります。
これらは、崩れた岩や石を流すための川なんです。普段は水は流れていませんが、豪雨が降って土石流が発生したら、これらの沢を通して流します。
道路と沢が交わる地点に、橋はありません。もし橋を築いたら、土石流はたやすく橋を下流へ押し流してしまうでしょう。
ですので、土石流は道路の上を通過するように作られています。
もちろん、土石流が発生しそうになると道路は通行止めになります。
沢には車を止めるようなスペースはありませんが、通過するときに山頂の方を見上げれば、土石流の爪痕が山頂まで続く、荒々しい風景を見ることができます。
二の沢と一の沢は、大規模な工事中でした。
一の沢を過ぎると、道はまた林の中にもぐります。
桝水高原
突然林が途切れ、視界がぱあっと広がると、桝水高原に到着です。大山を時計に見立てると、9時の位置にあります。
桝水高原には、「大山ますみず高原スノーパーク」というスキー場があります。
サマーシーズンは「大山ますみず高原天空リフト」が営業しており、リフトに乗って山頂に向かうことができます。
天候の条件が整えば遥か隠岐島まで見渡すことができ、息をのむほどの美しい夕焼け・夕日が楽しめるのも天空リフトの大きな魅力です。急な天候変化に、ひざ掛け・傘の貸し出しサービスあります。さらにペットも同乗可能ですのでご一緒にいかがでしょうか?
大山ますみず高原天空リフトのHPから引用
ソフトが美味しい【大山まきばみるくの里】
大山ますみず高原スノーパークを過ぎて大山環状道路を外れ少し西へ出たところに、「大山まきばみるくの里」があります。
かつて、職場のバイク乗りと訪れたこともある場所で、ここで食べる白バラ牛乳を使ったソフトクリームは絶品です。
駐車場にバイクを止め、ソフトクリームを、と思ってお店の方へ行くと、どうやらコロナの影響でソフトクリームは販売中止だそうで😭
泣く泣くソフトをあきらめたのですが、振り返れば「伯耆富士」と呼ばれる端正な大山の姿がありました。
海の方を見れば、空の青と日本海の青が溶け込んだどこまでも広がる景色を眺めることができました。
米子から境港まで20kmにわたって弓なりに続く砂浜、「弓ヶ浜」がくっきりと見えます。
折り返し
今日も大山環状道路を1周するつもりで走ったのですが、やはりこのあたりで時間切れ。
そろそろ帰らないと、帰りが遅くなります。
あちこちで写真とったりしているから、遅くなってしまうんでしょうね。
少しでも早く帰るため、帰路は蒜山には戻らず、大山の西側にある米子道・溝口ICから高速道路に乗ることにしました。
途中、草原の向こうに、「ひょい」といった感じで大山が顔を出す場所がありました。
ちょうどバイクを止めることができるような場所もあったので、バンディットの撮影会。
大山の顔はやさしく、「またおいで」と呼んでいるように思えました。
Oct. 28, 2021 蒜山・大山ツーリング おしまい。
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