5月11日、和休はBRONCOと最後のツーリングに出かけました。
目的地は、バイク運送会社BASの神戸デポ。自宅から約30分の道のりでした。
BRONCOを売却する
4月半ばのある日、和休は一つの決断をしました。それは、「BRONCOを売却する」ことです。
和休は、2017年8月にBRONCOを購入したのでした。デザインが気に入ったのもあるのですが、それだけでなく、ベースとなったセロー225の性能を有していることも大きかったのです。
BRONCOは、購入時に見込んだ通り、前車DJEBEL200で気になっていた点が無くなっていたのです。それは、フロントホイールがDJEBEL200の21インチに対し、19インチであることとギア比でした。
和休の使い方だと、オンロードを走ることがほとんど。21インチのフロントタイヤはオフロードでの直進性を高めるための装備ですが、オンロードでは逆に直進性が強すぎて、慣れるまではヒヤッとしたこともありました。
そんなこともあって、フロントタイヤのインチダウンを考えたこともありました。DJEBEL200にしてみれば、得意のオフロードを一回も走らせてもらえなかったので、さぞ不満だったことでしょう。
BRONCOはそこまでの直進性はなく、オンロードバイクに近い感じで乗ることができました。
次に、ギア比についてですが、BRONCOのギア比はセロー225に比べ1速と2速がハイギアードになっています。セロー225の1速は悪路での走破性を高めるため、人が歩く速度でもトコトコ走れるぐらい低いギア比になっています。
DJEBEL200の1速は、そこまで低いようには思いませんでしたが、停止状態からの発進では1速がすぐに吹け上がってしまうように感じました。
このため、下り坂や平坦な道では2速発進を多用していたのです。
また、ギアの段数もDJEBEL200の5速に対し、BRONCOは6速でした。
スペックを見ていただくとわかるように、BRONCOの6速は0.793というギア比です。DJEBEL200に比べて高速走行時の振動が抑えられていて、その排気量の割に、高速道路を走ることはそんなにしんどくはなかったように思います。
では逆にDJEBEL200に比べて劣っていたところですが、それは航続距離でした。
購入前からタンクが小さいことはわかっていたのですが、燃費もあまり良くなくて、ガソリン満タンで約150km程しか走れなかったのです。
一度、岡山県までツーリングに出かけたのですが、100kmを過ぎるとガソリンの心配をしなければならず、ガソリンスタンドの少ない山中を走ることもあって、精神的にしんどくなりました。
ツーリング後、キャブレターの調整やホイールベアリングの整備などを行ったものの、状況は改善せず。
これが手放す決定的な理由になりました。
ヤフオク!に出品
BRONCOを洗車し、出品用の写真を撮りました。
購入からこれまでに整備したところを入力し、アップロードしきれなかった写真は、Googleフォトに入れて公開。
6万円の値付けでスタートしたところ、出品してからすぐに多数のアクセスがありました。
製造から20年が経過し、走行距離も5万kmを超えている、しかも超マイナーなBRONCOだったので難航を予想していたのですが、意外といい滑り出しでオークションは始まりました。
ほどなくして入札があり、どこまで伸びるか楽しみにしていたのですが、事態は急転。入札を取り消したいとの申し出がありました。
取り消しを受け入れず強引に終わらせてもいいことはないだろうと思い、申し出に応じ、仕切り直しとなりました。
このまま不調に終わることも考えていた矢先、なんとオークション終了の少し前に入札があったのです。意外なことに、他の入札者と少し競って、結局は、予想を超える値段で無事落札いただきました。
落札者は千葉の業者さん。バイク関係の業種ではなさそうですが、現車確認せずに落札された所を見ると、整備には自信があるか、転売できるルートをもっていらっしゃるかもしれません。
すぐに代金も振り込まれたので、BRONCOを千葉へ送ることにします。
今回、和休が選んだのは、株式会社BASさん。デポと呼ばれる運送基地に車両を持ち込んだり、受け取ったりできます。デポからデポへの配送であれば輸送料も安価になります。
最後にBRONCOを拭き掃除し、いつものように空気圧をチェック。自宅から最寄りのデポまでツーリングに出かけたのでした。
BAS神戸デポ
山陽自動車道神戸西IC近くに、神戸デポがあります。
ICを過ぎてすぐ、工業団地「神戸テクノ・ロジスティックパーク」方面へ向かいます。
神戸デポは、日本梱包運輸倉庫の基地が窓口になっています。
デポ内は撮影禁止のため、写真はありません。
係りの方と外装のチェックを行い、ナンバープレートを外して燃料コックをOFFに。
終わってみれば、あっけないBRONCOとのお別れでした。
神戸電鉄に乗って自宅へ戻ります
神戸デポから自宅へ戻ります。
ヘルメットを片手に、最寄駅である神戸電鉄木津駅へとぼとぼと向かいます。5月にしてはきつい日差しの中、歩くこと約20分。ようやく、駅へ到着しました。
駅の周りは、静かな田園風景が広がっています。
きっぷを購入し、ホームへやってきました。無人駅のようですが、きっぷは自動券売機があり、改札は自動改札です。
先客が1名、待合室に居るだけの静まりかえった駅です。
ふと、壁にあるポスターをみると、絵画コンテストのお知らせが貼ってありました。
先日、隣家の火災により焼失した三木駅を再建するに当たり、デザインを公募するようです。
ふいに自動放送が流れ、ホーム横の踏切がけたたましい音を立てて鳴り始めました。まもなく電車が来るようです。
上り列車がやってきました。さぁ、気持ちを切り替えて、次の愛車を探すことにします。
コメントをどうぞ!
4代目旅馬、BRONCOとのお別れ。
お疲れ様でした。
航続距離が短いと、田舎道メインの探訪ツーリングには
確かにきついものがありますね。
それでもキャブの整備をしたり、ベアリング交換、ブレーキ整備、etc…。
本当にたくさんの手をかけ、愛情をかけて、自分で整備してこられたことは
素晴らしいことだと思います。
私はバイク屋さんに頼りっぱなしなので…。
さて、5代目旅馬は何になるのでしょう。
楽しみにしております。
エンジンに手を入れれば、もしかしたら改善したかもしれません。実はバイク屋からもバルブまわりを手入れしたら…とアドバイスをいただいていたのです。
1年も経たずに手放すなんて、自分の無計画さに情けなく思います。
バイクに乗る本当の目的が、「限られた時間の中でできるだけ遠くに行きたい」ということが再確認できました。次はこれを叶えてくれそうな、デカイのを買おうか悩んでいます。
こんにちは。
「こちらが立てばあちらが立たず」
のブロンコですがなんとか頑張ってます。
ワトスンさん初めまして。
ブログ拝見しました。きれいなブロンコですね。
ブロンコは黄色が似合いますね。
なかなか維持するのは大変だと思いますが、永く乗れるといいですね。
アウトドアの記事も興味深く読ませていただきました。