バンディット1250SとV-Strom650の比較

スポンサーリンク

先日、このホームページから「妻とタンデムでツーリングするならば、バンディット1250SとV-Strom650とどちらがおすすめでしょうか?」というご質問をいただきました。

そこで、非常にニッチな情報ですが、この方と同じようにバンディットとVストで迷われている方に向けて、両車に対する和休の感想をまとめてみました。

なお、両車ともツーリングは得意分野のバイクなので、かなり悩みながら比較しております。

で、結論から申し上げますと

和休のオススメは、総合的に考えてV-Strom650です。

ですが、高速主体のツーリングをされるなら、バンディット1250Sの方がおすすめですね。

では、具体的に比較していきたいと思います。

スポンサーリンク

まずはスペックから

和休のバンディット1250S
バンディット1250S 2007年式
和休のV-Strom650 2022年11月04日撮影
V-Strom650 2018年式
バンディット1250S 2007年式V-Strom650 2018年式
型式GW72A2BL-C733A
全長2,130mm2,275mm
全幅790mm835mm
全高1,235mm1,405mm
軸間距離1,480mm1,560mm
最低地上高135mm170mm
シート高790mm/810mm835mm
乾燥重量229kg
車両重量252kg212kg
燃料消費率
(定地燃費値)
27.0km/L
(60km/h)
35.5km/L
(60km/h)
最小回転半径2.8m2.7m
エンジン型式W705
水冷
4サイクル
直列4気筒
P515
水冷
4サイクル
90°Vツイン
弁方式DOHC・4バルブDOHC・4バルブ
総排気量1,254cm3645cm3
ボア×ストローク79.0mm×64.0mm81.0mm×62.6mm
圧縮比10.511.2
最高出力74.0kW(100PS)/7,500rpm51.0kW(69PS)/ 8,800rpm
最大トルク107Nm(10.9kgf・m)/3,500rpm61Nm(6.2kgf・m)/ 6,500rpm
燃料供給装置フューエルインジェクション式フューエルインジェクション式
始動方式セルフ式セルフ式
点火方式フルトランジスタフルトランジスタ
潤滑方式ウェットサンプ式ウェットサンプ式
潤滑油容量3.7L3.0L
燃料タンク容量19L20L
クラッチ形式湿式多板コイルスプリング湿式多板コイルスプリング
変速機形式常時噛合式6段リターン常時噛合式6段リターン
変速比1速 3.067
2速 2.058
3速 1.550
4速 1.304
5速 1.160
6速 1.071
1速 2.461
2速 1.777
3速 1.380
4速 1.125
5速 0.961
6速 0.851
減速比
(1次/2次)
1.537/2.2272.088 / 3.133
フレーム形式ダブルクレードルダイヤモンド
キャスター/トレール25°20′ / 104mm26° / 110mm
ブレーキ形式
(前/後)
油圧式ダブルディスクABS /
油圧式シングルディスクABS
油圧式ダブルディスクABS /
油圧式シングルディスクABS
タイヤサイズ
(前/後)
120/70ZR17M/C (58W) /
180/55ZR17M/C (73W)
110/80R19M/C (59V) /
150/70R17M/C (69V)
舵取り角左右35°40°
乗車定員2名2名
スポンサーリンク

サイズ感

バンディット1250S

バンディット1250Sの左サイド
  • 1250ccという排気量からイメージすると、コンパクトな車体。
  • 教習車でおなじみのCB750ぐらいの感じ。
  • 機器がギュッと詰まった重厚感あふれる見た目。
  • 車体カラーが地味。

V-Strom650

V-Strom650の左サイド
  • リッターオーバーのバイクが横に並んでも見劣りしない車格。
  • ただし、燃料タンクが横に広くエンジンがスリムなので、下部に行くほど細くなる印象。とくにXTではないモデルはアンダーカウリングが無いので、スカスカ感が強い。
  • XTモデルは派手な車体カラーが用意されているが、そうでないモデルは地味な印象。
スポンサーリンク

取り回し

バンディット1250S

  • 教習所で大型自動二輪車の取り回しができた方なら大丈夫。

V-Strom650

  • バンディットよりも軽いものの、燃料タンクが大きいため重心が高く、取り回し中に思わずグラっとなることも。
  • 地面からのハンドル位置が高く、ハンドル幅も広いので、ハンドルを左いっぱいに切ると、体格によっては右手が届かなくなることも。
  • 上記の取り回しやシート高(835mm)から、ライダーの身長は170cm以上を要求してくる。
スポンサーリンク

装備

バンディット1250S

  • シート下は、ほとんどものが入らない。
  • シートは2段階の高さ調整が可能(ライダー側のみ)。
  • タンデムシートは広く、座りやすい。V-Strom650に比べるとシートは硬め。
  • 純正でトップケース、パニアケースが用意されている。純正のパニアはGivi V35同等品、純正のトップケースは、Givi E370同等品。
  • 社外品のパニアケースステーは、Givi製が存在する。
  • 電子制御は、ABSのみ装備。
  • ウインカーポジションシステム装備。
  • 灯火類は、すべて電球。
  • タコメーターはアナログ、スピードメーターはデジタル。
  • バックミラーはカウルマウント。見やすい。折り畳み可能。
  • センタースタンド標準装備。

V-Strom650

  • シート下は、ほとんどものが入らない。
  • オプションでローシート、ハイシートが用意されている。
  • シートは肉厚で座り心地が良い。
  • タンデムシートは広く、座りやすい。
  • V-Strom650はシート高が高いものの、バイク上からの眺めが良い。タンデムシートはライダーより高い位置にあるので、さらに見晴らしが良い。
  • 純正でトップケース、パニアケースが用意されている。
  • Giviなど社外品のパニアも豊富。ただし、国内の取り扱いは少ない。
  • 電子制御は、ABS、トラクションコントロール、ローRPMアシスト(低速走行時、エンジン回転をわずかに上げる)を装備。
  • 灯火類は、テール&ストップランプを除いて電球。
  • バックミラーはハンドルマウント。左右で高さが違う。見やすい。
  • センタースタンドはオプション。純正品、社外品が存在する。
スポンサーリンク

計器類

バンディット1250S

バンディット1250Sのメーター類
  • タコメーターはアナログ、スピードメーターはデジタル。
  • その他の計器は燃料計、オドメーター、トリップメーター×2、時計。
  • ABS、FI、油圧、水温の警告灯。
  • ウインカー、ニュートラル、ハイビームのインジケーター。
  • メーター照明はオレンジ色。

V-Strom650

V-Strom650のメーター類
  • タコメーターはアナログ、スピードメーターはデジタル。
  • その他の計器は燃料計、オドメーター、トリップメーター×2、時計、外気温計、水温計、瞬間燃費計、平均燃費計、航続可能距離計、電圧計、トラクションコントロールシステム表示。
  • ABS、FI、トラクションコントロール、油圧、水温の警告灯。
  • 油圧、水温の警告表示。
  • フリーズインジケーター(外気温が3℃以下のとき点灯)。
  • ウインカー、ニュートラル、ハイビームのインジケーター。
  • メーター照明は白色。
スポンサーリンク

走ってみると

バンディット1250S

  • 1250ccの排気量から発揮されるトルクで、高速道路は余裕の一言。
  • 車体がコンパクトなので、体が大きい人には窮屈感があるかも。ステップ位置が高く感じる。
  • 燃費は20km/L程度、満タン(19L)からの航続距離は約350km程度(17.5L×20km)。
  • お財布に優しいレギュラーガソリン仕様。
  • 直列4気筒のエンジンサウンドが心地よい。
  • 60km/hで6速ギアが使用できるトルクの強さ。

V-Strom650

  • 大型バイクなので二人乗りでも余裕はあるものの、高速道路の余裕感はバンディットの方が上。
  • 大柄な車体なので乗車姿勢はゆったり感あり。
  • バンディットに比べるとスロットルの保持に力が必要。スロットルの戻りが強く感じる。
  • バンディットに比べると全ての操作感が軽い。
  • 燃費は25km/L程度、満タン(20L)からの航続距離は約450km程度(18L×25km)。
  • お財布に優しいレギュラーガソリン仕様。
  • Vツインのエンジンサウンドは巡行時に独特のリズムを奏でる。
  • 和休の場合、下道はほとんど4速ギアまで。5速ギアは60km/h以上、6速ギアは80km/h以上の巡航速度のときに使用する。
  • エンジンブレーキが強い。少々のワインディングロードは、アクセルワークだけでこなせる。
  • 路面状況にもよるが、オフロードは見た目ほど得意ではない。
  • 舗装されていれば、荒れている路面でも快適に走行できる。
スポンサーリンク

整備性など

バンディット1250S

  • カウルを外すのは比較的簡単。ただしパニアステーが付いていると手間がかかる。
  • カウル内部は機器が詰まっていて、内部の余裕はあまり無い。
  • オイルエレメント周りは最低の空間しかなく、オイルエレメント交換にコツを要する。

V-Strom650

  • バンディットに比べるとオイル量が少なく、タイヤが細いなど維持費が安い傾向にある。
  • フロントのカウル内部は、空いている空間が多い。
  • カウルを外すのは手間がかかる。
スポンサーリンク

その他

  • フェリー代は排気量750ccで料金が分かれていることが多いので、V-Strom650の方が安くなることが多い。
  • バンディットは2016年頃に生産中止なので、あと数年すると徐々に補修部品に欠品が生じる可能性が高い。特にパニアステーなど専用の社外品の入手が困難になる恐れがある。
  • V-Strom650にはゴテゴテとオプション品を付けたくなる。また、それが似合う。

以上、思いついたままにダラダラと書き連ねてみました。気が付き次第、書き足していこうと思います。

コメントをどうぞ!

タイトルとURLをコピーしました