9月1日日曜日、職場のバイク仲間とツーリングの予定でした。目的地は、近畿最高の快走路の一つ、高野龍神スカイラインでしたが、あいにくの天気予報のためツーリングは急遽中止。
山奥を走り抜ける道なので、雨が降ると濃い霧につつまれるかもしれず、マスツーリングで出かけるには楽しめなくなりそうなコンディションが予想されました。
とはいえ、今日は月1回の待ちに待ったツーリング日。少々悪天候でもへっちゃらな和休なので、できれば出かけたい。
そんな思いで、雨雲レーダーとにらめっこしていると、どこかで雨に当たるだろうけど、所によっては晴れ間がのぞきそうだと思えたので、和休一人になりましたが、当初の予定通り高野龍神スカイラインへと出発したのでした。
本日のルート
往路
復路
高野龍神スカイラインとは、高野山の奥の院から和歌山県龍神村を結ぶ約42kmの道路で、かつては有料道路でしたが、2003年に無料開放されています。
全域にわたって綺麗に舗装され、適度な曲がり具合のコーナーとアップダウン、眺めの良い場所もあって、近畿No.1との声もあるほどのツーリングコースとなっています。
高野龍神スカイラインは高野山から始まりますので、まず、高野山へ向かわんと始まらんのですが、大阪側から高野山に至る道は、2本あります。
一つは、和歌山県橋本市から国道370号線を経由するルートで、もう一つが、今回選択した和歌山県かつらぎ町から国道480号線を経由するルートです。
国道370号線を経由するルートは、戦国武将・真田幸村とゆかりのある九度山を通って高野山へ至るルートで、大阪・難波から高野山へ向かう南海電鉄・高野線もほぼ国道に沿って走っています。
今回選択した国道480号線は、道幅も広く、おすすめのルートとなっています。途中、国道370号線と合流し、山上を目指します。
国道480号線ルートを選択した理由はもう一つあって、かつらぎ町の手前、大阪府と和歌山県の境にある鍋谷峠に、新しくできたトンネルを通りたかったからです。
大阪府から和歌山県の間に横たわる和泉山脈を越えるルートはいくつかありますが、トンネル開通までは最も通過が困難であった、鍋谷越えという険しいルートがあります。
2017年にトンネルが開通し、トンネルの前後は快適な片側2車線の道路が設けられました。
酷道好きな和休としては、新しい道ができて交通量が減った旧道をまったり走り抜けたいのですが、快走路や新しい道も好きなので、今日は行きと帰りで新旧二つのルートを両方とも通過してみよう、と思ってやってきたのです。
旧道との分岐点です。右へ行くと、旧道を経て鍋谷峠に至ります。
鍋谷トンネルを通過して、あっという間に和歌山県に入りました。
道の駅かつらぎ西
10:43、京奈和道のパーキングエリアと共用している道の駅かつらぎ西で、少し早い昼飯休憩とルート確認。
ここからは、高野山を登る山道になります。
只今、道の駅かつらぎ西にてラーメンタイム♥️ pic.twitter.com/QlZ4lqIBBc
— 和休 (@tweet_waq3) September 1, 2019
中腹にある矢立の交差点で国道371号線と合流し、高野山へ最終アプローチ。この先、道は木立に覆われた一本道となり、エスケープルートはありません。
今日はあいにくの天気予報だったので、観光客と思しき車や観光バスも少なく、スムーズに走ることができましたが、紅葉の時期ともなると車が数珠つなぎになって、延々とノロノロ運転になるそうです。
しばらく来ないうちに、高野山上の道路が改良されていたみたいです。スカイラインの起点となる中の橋駐車場へ向かうつもりが、いつの間にやら高野龍神スカイラインに突入してしまいました。
快走!高野龍神スカイライン
スカイラインは貸し切り状態。超絶快走路なので、かなりのハイペースで走るバイクもいるようですが、和休は基本的にのんびりツーリング。
高めのギアを選択して、バンディットを滑らすように走ります。
道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー
スカイライン内には、いくつか休憩ポイントがありますが、多くのライダーが小休止するポイントといえば、「道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー」でしょう。
ごまさんスカイタワー着❗️ここまでなんとか天気持ってる✌️ pic.twitter.com/ulLGcdHlmF
— 和休 (@tweet_waq3) September 1, 2019
護摩木をモチーフにしたといわれる展望台がそびえる道の駅です。展望台は有料となっています。
ズームすると、先ほど走ってきた尾根上を通るスカイラインが見えます。
スカイラインの脇から、森林が減退しているのが分かりますか?
今のところ天候は持っていますが、低い雲が流れてきました。
一雨来る前に、出発しましょう。一応、雨雲レーダーを見てみると、これから走る方向に雨雲はなさそうです。
龍神村に到着
幸い、雨に降られることもなく、龍神村に到着しました。
龍の欄干がある橋を過ぎると、折り返しの目的地「道の駅龍神」は、まもなくです。
13:40、道の駅龍神に到着しました。
ここではさっきまでの曇り空はどこへやら。晴れ渡って、暑いぐらいです。
道の駅の隣には、ゆず夢cafeというカフェがあります。ピザやカレーが有名で、ツーリングブロガーさんの記事には、よく登場します。
ぼっちの和休も入ってみようと思ったのですが、どうやらグループツーリングの方々が何組か入っておられ、満員のような雰囲気。
結局、自販機でコーヒーを買って一休み。スカイラインを折り返すことにしたのでした。
道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー
14:32、ごまさんスカイタワーまで戻ってきました。空は、いまにも泣き出しそうな雰囲気です。
再び護摩山スカイタワー
— 和休 (@tweet_waq3) September 1, 2019
ここから先は☂️やな
雨具着けるか😗 pic.twitter.com/p086erTf3j
さっきは見通せていた尾根沿いの道が、雲に覆われています。これからあの中に突入するので、しっかり雨装備しましょう。
和休がごまさんスカイタワーを出発すると同時に、後ろから2、3台のツーリンググループが出発しました。
和休の前にはホンダ・フィットが走っています。最初、追いつくかな?と思ったのですが、このフィット、いいペースで引っ張ってくれたんですね。
バンディットの雨天走行の安心感は抜群。雲の中をフィットと付かず離れずの距離を保ちつつ、快走させていただきました。
中の橋駐車場
今度は、間違えずにスカイラインの終点、中の橋駐車場に到着しました。
雨雲を通り越したようで、雨は上がり、空が明るくなってきました。
和休のレインスーツは安物なので、長時間着用しているとムレてくるのですよ。ちょっと早いかなと思ったのですが、レインスーツを脱ぎ、体中の換気を。
さて、さっぱりしたところで、往路と同じ道を引き返します。
こちらは、高野山の入口、「大門」です。
大門の前には登山路「高野山町石道」があります。
バンディットに跨りながら撮影していると、息を切らしながら登ってこられた方に、「はーはーはー、ツーリング、ええなー」とツイートされてしまいましたw
国道480号線を引き返し、鍋谷峠へ向かいます。
道の左手には、和泉山脈が横たわっています。これからあの上を越えて、大阪府へ入っていくのです。
鍋谷峠
鍋谷トンネルの和歌山県側入口まで戻ってきました。
なんと、原付や自転車、徒歩での通行は禁じられているのです。この場合、鍋谷峠を通らなければなりません。
ということは、旧道は荒れ放題ではなく、常に手が入っているということでしょう。
んで、右折したところが旧道の入口です。早くも険しい道感が出ています。
旧道に入ってしばらく行ったところに集落がありましたが、それを過ぎると道は1車線に。高い木々にさえぎられ、昼なお暗い道をずんずん進んで行きます。
ところが、峠の上の方までやってくると、片側1車線の広い道になりました。かつては、旧道を拡幅する計画があったのでしょうか。
ついに鍋谷峠に到着しました。
気温は21℃。
木々に囲まれていることもあって、ひんやりと湿った空気に包まれています。
大阪府側の道は、1車線でかなりグネグネした線形となっています。
和歌山県側と同様、暗い木立の中の道を進んで行きます。直線はほとんどありません。
かつて不法投棄がひどく、今でも高いフェンスと「不法投棄は犯罪です」などと書かれた看板があちこちに設置されています。
「不法投棄者を見つけ★すみやかに通報し抽選で沖縄旅行に行こう!!」という看板があると聞いたことがあり、写真に収めようと注意しながら下って行ったのですが、ついに見つからず。
この記事を書くときに調べたところ、どうやらトンネルが開通したのと同時期ぐらいに撤去されていたそうです。残念。
国道480号線は、大阪府和泉府中駅付近まで続いています。帰路は大阪湾まで出て、阪神高速湾岸線を通って帰ることにしたのですが、街中は熱気、信号待ち、渋滞の三重苦。
湾岸線・助松ランプに到着したころには、へとへとになっていました。
阪神高速湾岸線
途中、中島PAで最後の休憩。
阪神高速・中島PAで最後の休憩☕️ pic.twitter.com/80SGlvUHMH
— 和休 (@tweet_waq3) September 1, 2019
眩しいばかりの大阪の夜景を眺めて、一休み。
しっかり回復できたところで、自宅へ。少し雨に打たれましたが、今日も楽しく走り回ることができました。
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