飛騨の山奥に、バイクと絶景を楽しめる場所がある。
そんな情報が耳に入りました。
「北アルプス大橋」と呼ばれるその場所は、錫杖岳や笠ヶ岳を眺めることができる絶景スポットだそうです。
丁度、このブログのトップページを飾るための写真が欲しいなぁと思っていたところなので、行ってみることにしたのですが、問題はその距離。往復800kmあります。
かつて、GPZ1100で日帰り御嶽山ツーリングをやったことがあるのですが、和休も40歳を超え、そんなに一気に走るツーリングができるだろうか?と思いながらも出かけてみることにしました。
本日のルート
往路は、山陽自動車道・神戸西IC→東海北陸道・郡上八幡IC→せせらぎ街道→北アルプス大橋。
復路は、北アルプス大橋→安房峠→奈川渡ダム→中央自動車道・中津川IC→山陽自動車道・神戸西ICとしました。
往路
自宅を4:22に出発。
Bandit1250Sとしっかり高速道路を走るのは初めてだったのですが、6速100kmでのエンジン回転数は約3,500。追い越したいときは6速のままスロットルを開くだけで、逆に減速したいときはスロットルを戻すだけで思うように制御でき、とても楽ちん。
途中、名神高速・養老SAできしめんを食べて休憩。
一宮JCTから東海北陸道に分岐し、8:31に郡上八幡ICに到着。
ここからは、紅葉で有名な国道472号線「せせらぎ街道」で高山市を目指します。
せせらぎ街道の紅葉は、ピークを過ぎてしまったところでしょうか。
また、やや路面がぬれているような気がしますが、気のせいでしょう。
高山の市街地を避けて岐阜県道89号線から国道158号線へ入り、山へ向かいます。
安房トンネルの入口、平湯IC前から国道471号線へ入り、奥穂高温泉方面へ。
あれ?雲行きが…
鼻息も荒く、北アルプス大橋へ最終アプローチ。
到着
なんじゃこれー!笠ヶ岳はどこやー(゚Д゚)
残念ながら、絶景は雲に覆われていました。更に悪いことに、しとしとと雨が降り出しました。
でも、気を取り直して撮影です。今日は、オリンパスOM-D E-M5を持ってきています。カメラと標準レンズは防滴仕様なので、こんな天気でも大丈夫。
笠ヶ岳の絶景はお預けでしたが、このあたりはいい感じに紅葉しています。
帰路
絶景がいまいちだったので、来た道をそのまま帰るのもつまらなく思い、安房峠を通って中津川方面から帰ることにしました。
安房峠を通る国道158号線は、岐阜県吉城郡上宝村(現、高山市)と長野県南安曇郡安曇村(現、松本市)を結ぶ最短の道で、かつては観光バスや大型トラックがひしめいていたそうです。
旧道をノンストップで走ると約40分ほどで通過できますが、トンネル開通前の観光シーズンは5時間6時間は当たり前。10時間もかかることがあったそうです。
現在は、北アルプスの下を安房トンネルが通っていて、旧道は焼岳登山客や中の湯温泉の利用客のみが通行しているのみ。寂れた雰囲気の道です。
それでもしっかり管理は行き届き、落ち葉は道の端に寄せられ、大切に扱われていることが伝わってきます。
道幅は狭いですが、バイクで走る分には問題なし。岐阜県側からは勾配もきつくなく、Bandit1250Sの強大なトルクでずずずいーっと登ってゆきます。
安房峠
標高1,790mの安房峠に到着しました。
遥か昔から、道祖神がここを通る旅人を見守ってくれています。
かつては峠に茶屋があったそうですが、茶屋があったと思われる場所は、更地になっていました。
では、長野県側に下っていきましょう。雨足が強くなってきたので慎重に下ります。
いくつものヘアピンカーブが連なる道を下り切りました。バイクであってもUターンをするように深く切れ込むコーナーで、よくこんな道を大型バスやトラックが通過していたな、と思わせるものでした。
安房トンネルからの道と合流。犀川に沿って松本の市街地へ向けて山を下りてゆきます。
奈川渡ダム
奈川渡ダムに到着しました。
奈川渡ダムは、ダムの上を国道が通っている珍しいダムで、その高さ(155m)も黒部ダム、温井ダムについで日本3番目の高さを誇るそうです。
ここからは、長野県道26号線を通り、木祖村へ向かいます。
木祖村にて
境峠を越し、木曽川の源流である木祖村にやってきました。
麓に降りると、のどかな田園風景が広がります。
この辺りは蕎麦の産地。時間が合えばお蕎麦屋さんに入って、名物の「とうじ蕎麦」をいただきたかったのですが、時刻は15時を過ぎています。
中央本線・藪原駅近くの道沿いに、「スーパーまると」というお店を発見。休憩がてらお土産を購入しようと立ち寄ることにしました。
ちょうどセールしていたお蕎麦、オブセ牛乳のミルクコーヒージャムなどを購入。珍しいものが買えました。
買い物の後は、駐車場に置いてあったベンチで一服。中津川へ至る国道19号線はあと少しです。
中津川までの国道19号線は交通量も多く、Bandit1250Sもおとなしく車列に連なって進んでいきますが、さすがに睡魔がやってきました。
途中、大桑スポーツ公園のベンチで仮眠をとりつつ、夕闇の中津川に無事到着しました。
IC手前にあったガソリンスタンドでBandit1250Sに給油し、準備万端。約300km先の自宅が見えてきました。
「Bandit1250S!よろしく頼むよ!」と声をかけ、料金所を通過したのでした。
ツーリングでは、コンスタントに22km/Lの燃費が出ています。
Bandit1250Sのガソリンタンクは19Lなので、300km程の走行で給油したら良さそうですネ。
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