先日、職場のバイク仲間とツーリングに行ってきました。久しぶりのツーリングだったのですが、Bandit1250Sとの最初のツーリングでもあります。
初めてそこそこの距離を乗ったので、忘れないうちに気づいたことを書いてみたいと思います。比較対象は、和休初めての大型バイク、Kawasaki GPZ1100です。
取り回してみると
乱暴にまとめて、Bandit1250SとGPZ1100とエンジン形式(直列4気筒)、正立フォークのフロント、リンク式モノサスのリアと基本的な構成は同一。
反対にGPZ110に比べ若干排気量が多いのと、右出しの一本マフラー、ハーフカウルにバーハンドルといったところが相違点でしょうか。
Bandit1250Sの車両重量(オイルやガソリンが入り、走れる状態の重さ。)は256kg。GPZ1100の266kgとほぼ同じ重さです。車体各部のスペックはわずかにBandit1250Sが小さい程度なのですが、大型バイクの中でも細長い印象のあったGPZ1100に対し、一回りコンパクトな印象を受けます。
というのも、納車日に各部をチェックしたところ、どうやら和休のBandit1250Sはローダウンリンクが組んであり、ノーマル車高より3cmほどローダウンされているようです。
そんなこともあって、リッターオーバーのバイクですが、横に立った時のサイズ感は、大型自動二輪の教習車であるCB750に近いものがあります。
サイドスタンドを立てた状態から直立に起こすとき、GPZ1100がでぇぇいっと起こしたのに対し、Bandit1250Sは割とあっさり起きてくれます。おそらく重心が低いのが一番の違いだと思うのですが、ローダウンしていることからサイドスタンドで駐車したときの傾きが浅いのも、軽く起きてくれる一つの原因なのかな、と思います。
立ちゴケ
実は一度立ちゴケしてしまいました。
久しぶりに大型車を起こすのでかなり気合を入れたのですが、割とあっさり起こすことができました。バーハンドルであることやパニアフレームが装備されているので、力を入れて掴めるところが多く、起こしやすいところを掴めたからじゃないかなと思います。
なお、にょっきりと生えているフロントのウインカーですが、転倒して地面にぶつかると、きれいにカウルの中に入り込むようにできているのです!
GPZ1100は、こんなときカウルを道連れにしてしまわれるのですが、Bandit1250Sはうまいことできているなと感心しました。
センタースタンド掛け
Bandit1250Sは、最近のネイキッドバイクには珍しく、センタースタンドが標準装備されています。
ローダウンしていると、センタースタンドを掛けるのがほぼ不可能、という記事をネット上でいくつか見かけたのですが、実際にかけてみると、確かにGPZ1100よりは力が要るものの、「不可能」というレベルではなく、「よっこい庄一~(`・ω・´)」と気合を入れれば上がるレベルでした。
逆に外す時ですが、教習所で習った手順通りに行えば問題ありません。スタンドが外れてもあまり暴れることなく収まってくれます。
走ってみると
乗車姿勢
もともとネイキッドモデルだったこともあって、軽い前傾姿勢で、自然体でバイクに乗ることができます。今回のツーリングでは400km程走行しましたが、自宅に戻って心地よい疲れを感じたのみで、痛みはまったく生じませんでした。
ただ、和休はもう少しステップの位置が低い方が好みです。
以前、友人のカタナ750に乗せてもらった時にも感じたのですが、スズキのバイクはステップが少し上にあるように感じます。
膝が大きく曲がって、長時間の乗車は少ししんどく感じました。
車検のため陸運局に行った時も思ったので、ツーリング前にシート高を高い方に変更しました。Bandit1250Sは、簡単な作業でシート高を二段階に変更できるのです。
ハンドルの広さは790mm。大型車では標準的なサイズでしょうか。
もともとネイキッドから派生したハーフカウル&バーハンドルの車体なので、ハンドルの切れ角がしっかりあります。GPZ1100はあまりハンドルが切れなくて、狭いところの取り回しに少し困ったことがありました。
ハンドリング
ハンドリングをどうこう評価できる腕も感性も持ち合わせていないので、詳しい感想は言えません。
前オーナーはマメにメンテナンスしていたようで、定期点検記録簿もしっかり残っています。足回りもしっかり整備されていたのでしょう。
アクセルを回せばスルスルと加速していくし、コーナーは行きたい方を見るだけで自然と曲がっていくし、ブレーキも強力です。
Uターンをしてみたのですが、ハンドルがしっかり切れるので、うまく操作すればくるんと回ってくれます。GPZ1100はこの「くるん」という感触があまりなかったので、Uターンするときは神経を使いました。
ABSが標準装備なのですが、和休がこれまでABSがついたバイクに乗ったことがありません。
一度、試しに40kmぐらいから思いっきりブレーキングしてみたところ、ABSの作動する感触はあるものの、それはブレーキ中に小さな段差を超えたぐらいの軽い感触で、もっとガツガツ来ると思って身構えていたのに、拍子抜けでした。
それより、ちゃんとABSが作動することにホッとしたんですけどね。
燃費
Bandit1250Sは最大トルクをわずか3,500回転で発揮します。このため、通常の走行では2,000~3,000回転程度で必要十分な出力がでます。
ほぼツーリングでしか使用していないのですが、1リッターあたり22kmを記録しました。60,000km以上走行している車体にしては素晴らしい値だと思います。
メーター類
先代であるBandit1200Sの2眼メーターのデザインを基本に、タコメーターはアナログ、スピードメーターはデジタルという配置です。
タコメーターとスピードメーターの間には、いまどきのバイクなら液晶画面がはめ込まれていて、ギアポジションなどを表示しそうですが、Bandit1250Sにはそのような機能はありません。
メーター照明はオレンジ色です。夜間、前の車について延々と走るような状況では、テールランプとの明るさや色の差が少ないので目に優しく疲れにくいと言われています。
ツアラー向けのスズキ車にオレンジ色照明が良く採用されている理由だと、個人的に考えています。
実は和休、このスピードメーターのデザインはあまり好きではなかったのですが、この数か月ですっかり慣れました。
写真は、キーポジションをON位置へ回したところです。
タコメーターがいっぱいまで振り切り、液晶画面は全ての表示が点灯します。
しばらくすると、スピードメーターにGSFの文字が表示されるという、粋な演出がなされています。
オーナーならニヤッとする瞬間ですね。
改善したい点
- たまにアイドリングが不安定になる。
バイク屋さんに相談すると、スロットルボディーを掃除することで改善するのでは、とのこと。作業手順としては、タンクを降ろし、インジェクションユニットを外してエンジンクリーナーをスロットルに吹きかけて掃除するそうです。
67,730kmでカムチェーンテンショナー交換、スロットルボディー清掃を行いました。
- ETCのインジケーターが外れそう
両面テープとマジックテープでメーター上に装着されているのですが、剥がれそうになっています。
それだけでなく、このインジケーターは結構明るく点灯するので、特に夜間は気になります。まぶしいんですよね。
メーター下へ移設したいと思います。
- リアウインカーがしょんぼりしている
和休のBandit1250Sは純正オプションのトップケース&サイドケースステーが装着されています。この場合、リアのウインカーがフェンダーからケースのステーに移設されるのですが、ゴムがへたっているのでしょうか、下向きにしょんぼりしています。
機能的には問題ないのですが、見た目が悪いので早く何とかしたいと思っています。
- ローダウン車高からノーマル車高に戻したい
先にも述べましたが、ローダウンリンクが装着されています。おそらくハンドリングも微妙に変化しているでしょうから、ノーマル車高に戻し、本来の乗り味を試してみたいと思います。
まぁハンドリング云々よりセンタースタンドを楽に掛けたい、サイドスタンドの傾きを適正化したいというところが一番なんですが。
画像中央の赤く着色した部品が「ローダウンリンク」です。おそらくデイトナの商品だと思われます。
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