今日は、久しぶりにツーリングに出かけます。
ですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、兵庫県下に緊急事態宣言が発令されています。
新規感染者数は減りつつあるものの、病床使用率は依然高い水準にあります。
本来であればツーリングに出るべきではないタイミングなんでしょうが、できるだけ人と会わないように、そして交通事故を起こして医療従事者に負担をかけないように、注意を払って出かけることにしました。
本日のルート
今日のルートはバイパスを使って姫路市へ向かい、兵庫県姫路市と鳥取県鳥取市を結ぶ国道29号線で兵庫県と鳥取県の県境付近まで走って、そこから行き当たりばったりに面白そうな道を走って帰ってくることにしました。
兵庫県を西へ
兵庫県内をツーリングするとき、和休は西又は北へ向かうことが多いです。
というのも、自宅のある神戸市須磨区から東側は人口が集中していて、街中の走行を長く強いられます。
南側はすぐ海で、南に行くなら目的地は淡路島になります。できたときに比べると明石海峡大橋の料金は大幅に下がりましたが、目的地をはっきりと決めずに出かけるツーリングのために淡路島へ向かうのは、少しコスパが悪いように思います。
北へ向かうのであれば、20分も走れば市街地を抜けるし、西へは第2神明道路や2号線のバイパスが伸びているので、市街地を越えるためにこれらを利用しても少ない出費で済みます。
そんなわけで、ふらっと出かけるときは、西や北へ向かうことが多いのです。
さて、2時間近く走ったので、最初の休憩ポイントです。道の駅・播磨いちのみやにやってきました。
播磨いちのみやの向かいには、巨大な木が何本も立っている森があります。
この森の中に「伊和神社」という神社があり、播磨国の一の宮・総氏神様と崇められています。
そしてこの森は伊和神社の神域とされており、国道を隔てた道の駅の駐車場から眺めるだけでも、厳かな雰囲気がビシビシ伝わってきます。
その迫力は、まさに「結界」と呼べます。
越境行為
兵庫県と鳥取県の県境にある新戸倉トンネルを越え、鳥取県に入りました。
兵庫県から出る予定はなかったのですが、「令和に開通した酷道」こと国道482号線を通りたかったので、ちょこっと鳥取県にお邪魔することにしたのでした。
国道29号線から国道482号線へ。
氷ノ山スキー場やキャンプ場の入口付近までは、快走の2車線道路が続きます。
キャンプ場の入口を過ぎると、酷道予告の標識が出現しました。この先からセンターラインは消え、一車線の道になります。
さあ、県境にやってきました。ここから兵庫県新温泉町秋岡までは、「令和の酷道」が続きます。
「酷道」といいましたが、この国道482号線は道路の幅はせまいものの、路面はキレイだし、要所要所にはカーブミラーが設置されているし、(しかもちゃんと写る。酷道のカーブミラーはコケに覆われていて、先がまともに見えないものが多い。)退避箇所も多く設けられていて、バイクでゆっくり走る分には快走路と呼べるレベルだと、酷道好きの和休は思うのです。
コインスナックふじで昼食
2、3回ズルっと滑ったような感触があったものの、国道482号線を快走して兵庫県新温泉町に戻ってきました。
そろそろお腹が減ったのですが、誰とも会話せずに昼食をとれるところと言えば、ここでしょう。
昭和の時代から変わらぬ国道9号線のオアシス、「コインスナックふじ」でございます。
ここは、自動販売機が設置されています。飲み物だけじゃなくて、今はやりのレトロ自販機が置いてあって、うどんを食べることができます。
こちらがコインスナックふじのうどん自販機です。オーナーの手によって手厚いメンテナンスとアップデートが加えられており、なんと新500円玉に対応しています。
300円を投入して、20秒少々。「チーン」という昭和家電おなじみの音が鳴ったらできあがり。
きつねうどんのできあがり!調理過程で器を回転させて湯切りをするらしく、遠心力で飛ばないように具は麺の下に仕込まれています。
姫路駅のえきそばに続き、「マジうめぇ!」という味ではないですが、近くを通るたびに立ち寄ってしまいます。
機械の調子が悪かったり、交換用の部品が手配できなかったりすることもあるので、常にこのうどんが食べられるわけではないのです。今日も貴重な一杯をいただくことができました。
蘇武岳林道へ
コインスナックふじで満腹になった和休。
ここから快走県道4号線で日本海にでるか、山の中を走るか、うどんをすすりながら考えたのですが、国道9号線を帰る方向へ進んで行き、途中で面白そうな道があったら行ってみることにしました。
国道9号線の高井交差点に、「耀子の清水」という看板が置いてあります。
ここを通るたびに何だろうと思っていたのですが、今日は時間もあるので寄ってみることにしました。
大昔、この耀山地区では子供たちの発育が良くないと大きな悩みがあったそうです。そこでこの清水の湧き出る採水地に水神様(みずはやめのみこと)をお祀りし産湯など子育てに利用する様になりました。また疫病が流行った際はその都度水神様に願掛けを行ない病気の発生を最小限に止めてきたそうでいつ間にかこの水を「耀子の清水」と呼ぶようになったとの事です。
但馬情報特急のHPから引用しました
耀子の清水を見た後、国道9号線に戻ろうとしたら「蘇武岳はこちら」という案内看板がありました。
蘇武岳とは、兵庫県美方郡香美町と豊岡市との境界にある山で、標高は1,074.4m。登山家・加藤文太郎と植村直己が愛した故郷の山として知られています。
和休は山登りにはあまり興味が無いのですが、バイクで行けるところまで行ってみようと思いました。
女郎滝
しばらく走ると、滝が見えてきました。
豪快さはないですが、水が岩肌を滑らかに滑り落ちていきます。まるで絹のようです。
滝の名前は「女郎滝」。名前の由来などは書かれていませんが、美しい滝です。
女郎滝を過ぎてずんずん進んで行くと、妙見・蘇武林道に突き当たりました。
蘇武岳登山口展望台
とりあえず蘇武岳方面へ進んで行くと、だんだん見通しが良くなり、視界がぱあっと広がる場所に出ました。
近くにあった地図によると、ここは蘇武岳登山口にある展望台のようです。
展望台の山側には、登山口があります。
地図によると、この道をもう少し行くと、スキー場のある神鍋エリア付近に行けるようなので、そのあたりまで行って折り返してくることにしました。
奥神鍋スキー場
展望台を過ぎて、しばらく見通しの悪い木々の中をトロトロ走っていたのですが、またもや視界がぱあっと広がりました。
ここは、奥神鍋スキー場のゲレンデのようです。
写真中央辺りが、神鍋高原の麓になります。誰もいないし、最高の見晴らしです。
山の方を見ると、霧が降ってきました。ついさっきまでいい天気だったのに😅
さて、そろそろ帰ることにしましょう。
ここからさらに北上すると、名物駅長のいる道の駅・あゆの里矢田川のある県道4号線にでるのですが、そこまで行ってしまうと帰りが遅くなります。
ここから引き返して、林道を通って豊岡市日高町に出て、そこから北近畿豊岡自動車道で南下するルートを引きました。
妙見・蘇武林道の未舗装路で引き返し
女郎滝から登ってきた道との合流地点を超えて、日高町方面に向かっていったのですが、突然、道は未舗装路に。
最初は砂利が硬く敷き詰められていたので、このぐらいなら何とか走れるだろうと思っていたのですが、しばらく走るとだんだん石ころが大きくなり、ズルズル滑るようになりました。
あとどのぐらいこの状態が続くかわからないし、今日はソロなのでやむなく引き返すことに😥
来た道を引き返して国道9号線に戻り、無事自宅へ帰ったのでした。
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