職場のバイク仲間たちと出かけた「真夏の香住ツーリング」から、はや4ヶ月が経ち、季節はすっかり秋になりました。
あまり間を開けずに次のツーリングを企画しようとしていたのですが、なかなか予定が調整できず仕舞い。やっと調整できたのが11月24日でした。
寒くなるかもしれなかったので、目的地は
「兵庫県のハワイ( ・`д・´)」
と呼ばれる(こともある)温暖な淡路島にしました。
ビワイチ、アワイチ
関西圏のライダーやチャリダーの間では、琵琶湖一周を「ビワイチ」、淡路島一周を「アワイチ」と呼びます。
和休は何度か淡路島を訪れていますが、職場の仲間とツーリングでやってくるのは初めてだったで、手始めに定番のアワイチで淡路島を大まかに知ってもらおうと思いました。
アワイチのおすすめルートは、ずばり時計回りでしょう。
淡路島の西海岸は、県道31号線が通っているのですが、別名「淡路島サンセットライン」と呼ばれ、夕焼けの名所が点在しています。
楽しかった一日を振り返りながら、バイクで流しながら、また、お気に入りの場所に停まって夕日を眺めるという、最高のひとときが味わえます。
また、淡路島が関西のツーリングの目的地として最適な理由は、いくつかあります。
まず、島の大きさが適度な広さであることでしょう。淡路島の一番外側を回るルートでおよそ200km。あまり早く淡路島入りしなくても十分楽しめます。ぐるっと回るだけなら、お昼からでも大丈夫。
次に気候ですね。年中温暖で穏やかです。夏はちょっと暑すぎるかもしれませんが。
そして、グルメ!
かつて淡路島は御食国と呼ばれ、朝廷に海水産物を中心とした食料を貢いだとされています。
有名な玉ねぎの他に、お肉なら「淡路ビーフ」がありますし、魚は明石海峡で鍛えられた鯛を筆頭にいくつか名物があります。
和休が今、一番食べてみたいのは兵庫県最南端の島「沼島」の鱧ですね。
鱧は、夏の魚として知られていますが、その由来は、クソ暑い夏に京都まで生きたまま運べる魚が鱧だけだったからだそうで、ホンマに旨いのは秋の鱧だそうです。
鱧をすき焼きにしていただくそうですが、淡路島に住んでいる知り合いが年に1回は食べに行くほどの美味だそうで、こいつは一度味わってみたいと常々思っています。
最後にパパライダーとして大事なこと。それは、「緊急脱出」ができること。緊急脱出とは大げさですが、パパライダーをやっていると、ツーリング先からすぐ自宅に帰らなければならない事態を想定しています。
淡路島は島の南北を「神戸淡路鳴門自動車道」が貫いているため、淡路島の南の端ですぐ家に戻らなくてはならなくなっても、神戸市内の自宅まで概ね1時間ぐらいで戻ることができます。
ツーリングスタート
9:00淡路島SAに集合(照晴フラッグの地点)。括弧内の地点とは、記事の最後にある「本日のルート」の地点をいいます。
和休は自宅からおよそ30分で到着するので、ゆったりとしたスタートになりました。少し早く到着して、SA内を散歩しつつ、仲間の到着を待ちます。
ここで高速を出て、国道28号線を洲本市まで辿り(A地点)、県道76号線で島の南端をなぞっていくルートで南端の町「福良(B地点)」を目指すことにしました。
淡路島の南端を通る県道76号線は、和休イチオシの兵庫県内の快走&絶景ルートです。
海が荒れていると、波しぶきが道まで飛んでくることもありますが、今日のように穏やかな晴れの日は最高です。おかげで、写真を取り損ねてしまいました。
福良マルシェでお昼ご飯
予定通り、道の駅「福良」(B地点)に到着しました。
ここまでやってくると、気温もぐんぐん上昇し、ライダー装備では暑くなってきました。
ギラギラした日差しが、ハワイに来たと錯覚させてくれます。
さて、少し早いですがお昼ご飯にします。道の駅から少し離れた「福良マルシェ」さんで海鮮丼をいただくことにしています。
レジで海鮮丼を頼むと、酢飯か白ご飯を用意してくれ、隣にある売店でお刺身を選んできます。
色々な種類のお刺身が置いてあったのですが、結局、刺身5種盛りをチョイス。
のっけて!
喰らう!
福良マルシェ
住所 | 〒656-0501 兵庫県南あわじ市福良甲1530-2 |
TEL | 0799-52-1244 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 年中無休 |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
デザート♪
ピチピチの海鮮丼を食べて大満足した後は、デザートをいただきます。
「淡路島ツーリング」とググると、かならず出てくるといっても過言ではないこちらのお店、「G.エルム」(C地点)さんにやってきました。
和休は、「ホワイトチョコのジェラート」を注文したのですが、上品な甘さで大変おいしゅうございました。
お店の人もきさくに話しかけてくれ、また来たくなるお店でした。
G.エルム
住所 | 〒656-0501 兵庫県南あわじ市福良甲1530-2 |
TEL | 0799-50-2332 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 水曜日 |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
淡路島の南の端へ
次に目指すのは、淡路島の南の端、道の駅「うずしお」(D地点)です。
ここは、淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋とうずしおで有名な鳴門海峡を眺めることができます。
全国ご当地バーガーグランプリの1位と2位に輝いた「あわじ島オニオンビーフバーガー」と「あわじ島オニオングラタンバーガー」が楽しめるとあって、お店の前には今日も長い列が出来上がっていました。
その横を通って、大鳴門橋の真下にある展望台へ。
ご存じのとおり、鳴門のうずしおとは、瀬戸内海と太平洋の潮の満ち引きの時間差によって生じる海流が生み出すものです。
今日は大きな渦はできていませんでしたが、橋の下を眺めるとまるで川のような急な流れを見ることができました。
先ほどの道の駅福良からは、渦潮の観覧船が出ています。
観光船「咸臨丸」は、急流をものともせず進んでゆきます。
大鳴門橋は瀬戸大橋と同様、鉄道を通す計画があったので、内部は広い空間があります。
もし実現していたら、淡路島に鉄道が復活したかもしれませんね。
かつて淡路島には「淡路鉄道」という鉄道がありましたが、昭和41年に廃止され、現在はわずかにその跡を残すのみとなっています。
残念ながら明石海峡大橋は鉄道を通す計画は削除されてしまったため、このような構造にはなっていません。
淡路島西海岸の海水浴場で
道の駅うずしおを出発して、西海岸を北上していきます。
東海岸に比べると西海岸は海の水質も良く、良質な海水浴場が点在しています。
ふと、気持ちよさそうな芝生が広がっている駐車場が見えたので、入ってみました(E地点)。
ここは「多賀の浜海水浴場」というそうで、遠浅の浜辺と普通の浜辺があり、浜辺の間には広い芝生が整備されています。
シーズン中は無料の冷水シャワーや更衣室が利用できるようです。
ここで缶コーヒーで休憩しながら、バイク撮影としゃれ込みました。
今日のBandit1250Sは、タンクバッグとトップケースを装備したフル装備でやってまいりました。
タンクバッグには、カメラバッグのインナーケースを入れ、オリンパスのミラーレスカメラ OM-D E-M5を搭載しています。
トップケースはほとんど空なのですが、ケースにちょうど収まる長さの三脚を入れてきました。
淡路島の北の端へ
多賀の浜海水浴場を後にすると、淡路島の北端まではあとわずか。
最後の観光スポットは、岩屋にある「絵島」(F地点)です。
絵島とは
淡路島の北東に浮かぶ島で、「国生み神話」に登場する「おのころ島」伝承地の1つとされています。元は陸地に続いていたものが波浪の作用により現在のような島になりました。
平清盛が大輪田の泊を修築した際に、人柱にされようとした人たちを助け、自らが人柱になった松王丸を祀ったといわれる石塔が島の頂上に建っています。
和歌を詠む名所として名高く、『平家物語』の「月見」の巻に「平家が福原の新都に移った当時(1180年)栄華の夢に耽った人々は絵島の月を見ようとして須磨から明石海峡を渡り、絵島の月を愛でながら歌会を催した」との記述が残されています(日没から21時まで)。また、西行法師は、「千鳥なく 絵島の浦に すむ月を 波にうつして 見るこよいかな」(山家集)という歌を詠みました。古くから名勝として人々に親しまれており、その美しさから多くの人々を魅了してきた場所だということがわかります。
現在でも、淡路島の誇る景勝地として知られており、市の名勝に指定されています。夜間には島全体がライトアップされます。島に渡ると、県の郷土記念物に指定されている地質学的に珍しい褐鉄鉱沈殿砂岩層(約二千万年前の砂岩層)に直にふれることができます。
淡路島観光ガイド・あわじナビのHPから引用しました。
最後の休憩地は、道の駅「あわじ」(G地点)です。
ここは、明石海峡大橋をつりさげるケーブルの基礎「アンカレイジ」を活用した公園となっています。芝生広場には、橋の建設で使用したおもりや器具が保存されています。
和休、ここは近くを通るたびに立ち寄ります。
手ごろな値段で美味しいご飯を食べることもできるし、お土産もあります。
また、芝生広場を越えると岸壁があって、明石海峡を往来する船舶を眺めることができます。
対岸は神戸市垂水区。夜は夜景が広がってぼーっと景色を眺めるのには最適です。
ツーリングチームは、このあと東浦にあるガソリンスタンドで給油して解散。
東浦IC(チェッカーフラッグの地点)から高速に入り、それぞれの帰路へ。
今日のツーリングは、2018年を締めくくるのにふさわしい、充実したものでした。
来年は、、、ビーナスラインに行きたいなっと。
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