はじめに
GPZ1100との付き合いも、いつの間にか5年を過ぎました。私がGPZ1100に触れるなかで、気づいたことを書いてみました。
取り回しについて
車検証によるとGPZ1100の重量は260kg(車両重量)。平坦な場所であれば動き出しに少々力が必要なものの、一度動き出してしまえばスイスイと動きます。
しかし、少しでも傾斜があると、とたんにズシリとした手ごたえに変わります。
GPZ1100に限らず、大排気量車を絶対に停車させてはいけないところがありまね。そう、下り勾配に頭を向けて停車し、バックで出るようなところです。どれだけ気合を入れても、間違いなく一人では脱出できません。
でも車体の重さがデメリットばかりかというとそうではなく、ドッシリとした安定感があります。フルカウル車は横風に弱いとききますが、GPZ1100はあまり影響を受けないように感じます。
前後バランスですが、車検証では前前軸重130kg、後後軸重130kgと記載があり、前後同じ重さがかかっているようですが、フロントヘビーという評価を多く耳にします。実際のところ、タイヤの減り具合もフロント側が多く減るようです。
なんとなくですが荷物を満載したりタンデムで走るなど、後ろが重くなると走りやすいような気がします。
デビュー当時、GPZ1100は純正オプションでサイドのパニアケースが用意されていました。このような味付け(?)はパニアケースに荷物を満載し、さらにタンデムで走行するヨーロッパのヘビーユーザーをターゲットにした設計の表れでしょうか?
そのほかの点として、GPZ1100はサイドスタンドで停め、またがった状態から直立状態に起こすまで結構な力を要します。
教習所では、サイドスタンドを仕舞ってから乗車するように指導を受けますが、実際には乗車してからサイドスタンドを仕舞うこともあります。
車体そのものの重さもありますが、前記のとおりGPZ1100が想定している使われ方、そして右側通行である彼の地にあわせて若干サイドスタンドが短くなっています。
というのも、道路は水はけをよくするため中央部が盛り上がっています。道路の右端に停めたときにちょうど良い傾きになるような長さになっています。
左側通行である日本では、道路の左端に停めることになり、大きく傾きます。
また、サイドスタンドが車体に取り付けられている部分が経年変化により開いてしまうことがあります、こうなるとさらに傾きが増します。
そんなわけで、GPZ1100を起こすときはでえいぃっっと起こすのですが、和休のコツは、左へハンドルを切っておいて右側のハンドルを握り、車体を起こすのに合わせてわずかでも下方向への力を入れることです。足の力だけで起こすより楽に起きてくるような気がします。
ま、結局は慣れが解決してくれるんじゃないかと思いますが、全体としては落ち着いて操作すれば、意外に扱いやすいような気がします。
走行してみると
和休の腕と知識では、初歩的な面しかお伝えすることはできません。プロライダーの試乗記をごらんください。カワサキバイクマガジンVol.98では、記憶に残る一台として、柏秀樹氏がGPZ1100をあげておられます。(喜)
さてさて、和休はCB400SF(NC31)からの乗り換えですが、走り出しはあまり気負うことなくできました。
初めて発進させたとき、「じわっと、じわっと」と唱えながらスロットルを握りましたが、拍子抜けするぐらいスムーズに発進できました。
初めての発進がうまくいったので少しスロットルを開けてみましたが、1052ccのエンジン、
怒涛の加速
という言葉の意味を教えてくれました。
もちろんGPZ1100より速いバイクなんて沢山あるでしょうし、現代のSSの加速に比べればかわいいものでしょうが、大型自動二輪初心者の浮ついた心を締めるには十分でした。
少々びっくりしたものの、一度走り出してしまえば取り回しで感じた重さはなくなり、軽々とした印象で走り回ることができます。
和休は、ツーリングにでると時間が許せば酷道といわれるような道を選んで走ります。見通しの悪い道が多く必然的にトコトコとした走りをしますが、GPZ1100はこんな状況でも車体はへこたれませんし、ライダーを疲労させることもありません。
大排気量車であるため、高速を使用したロングツーリングが得意種目と見られますが、このようにオールラウンドに安定した性能をもっている車両だと思います。
(その2へ続く)
コメントをどうぞ!
Unknown
樹生さん、こんにちは。
和休が感じたGPZ1100を表すキーワード、それは…
その2でお伝えしたいと思います。
その2は、写真を入れてあちこちを紹介したいと思います。
これからアップしますので、是非ご覧ください。
同じように感じます。
クソ重い取り回し、怒涛の加速…。
私もおんなじように感じました。
GPZの全力加速は、今でもそんなに遅くはないと思います。
もちろん、バイクの性能的には、とんでもない速さのバイクは多くありますが、それらを本当に全開にできるライダーは、本当に限られているでしょうから。
和休さんも狭い道のとことこを多くなさるんですね。
私もです。多分苦手種目にあたるのでしょうが、なかなか行けますよね!
その2も楽しみにしております。