最優先課題であった、BRONCOのフロントブレーキの整備を行いました。
今日は、平日に休みが取れたのでじっくりと取り掛かることができました。ただ、雨が降りそうなのでブレーキフルードを入れるのは後日にすることにしました。
BRONCOをジャッキアップ
まず、車体をジャッキアップします。BRONCOのエンジン下にジャッキをセットし、フロントをあげたいのですが、エンジン下にはアンダーガードがあります。
アンダーガードにジャッキを当てると不安定なので、一旦取り外すことにしました。
後ろ側をフレームに差し込んで固定。前側はフレームにボルトで固定されています。
外してみると、フレームに差し込むところにあるゴムの部品は破れてしまっています。
また、中央に四角いゴム状の部品があるのですが、これはどこにも固定されていません。これでいいのでしょうか?
パーツリストやサービスマニュアルを見ても固定しているように見えないのですが。
ジャッキとエンジンの間に当て板をおいてジャッキアップさせます。エンジン下部もデコボコしているので、うまく安定するところを探してセットします。
ブレーキディスク交換
作業前のフロント周りです。すでにアクスルシャフトのナットは外した状態です。
外さなくてもいいのですが、ジャッキアップ前に強く締め付けられている部品は緩めておきましょう。ジャッキアップ後に緩めると不安定です。
今回は、アクスルシャフトのナット、キャリパー固定ボルト、キャリパサポートボルト、ブレーキディスク固定ボルトを緩めておきました。
個人でメンテナンスするときは、写真を撮っておくと後で役に立ちます。元の状態を確認するだけでなく、このようにブログの記事にも使えますよ。
さあ、うまいことジャッキアップできフロントホイールを外すことができました。
ちょうど雨足も強まってきましたが、団地のガレージは屋根の下で作業スペースが広くとれ、快適です。ただ、風がやや強かったので、工具箱に雨が吹き込んでくるのには困りました。
フロントホイールからブレーキディスクを外します。下に敷いているのはカインズホームで購入したお風呂用マットです。
ボルトにはネジロック剤が塗布されていますが、あっさりと緩みました。前日にCRCを吹いておいたのが良かったのでしょうか。
ネットで見たのですが、タップでネジ穴を清掃すると良いそうです。理由は、ネジ穴に残ったネジロック剤をきれいに除去し、新しいボルトに適切なトルクを掛けるためだそうです。
タップでネジ穴をさらうとネジロック剤が取れました。 切削油はCRCを使用しました。
並べてみると、古いディスクはかなり摩耗していることがわかります。
ディスクを固定するボルトは新品にしました。キタコのネジロック剤(中強度)を塗布します。
ボルトは対角線を結ぶような順番で締めていきます。隣へ隣へと締めていくとディスクがゆがんで固定される原因になります。
また、一回で規定トルクを掛けるのではなく、2、3回に分けて締めていきます。最後は安物トルクレンチを使い、規定トルクで締めました。
ネジロック剤を塗っているのですが、安物トルクレンチを使っていますし、万が一緩んだことが簡単に確認できるようマーキングをしてみました。
こちらのペイントマーカーを使用しました。なかなか使いやすくて良かったです。油膜が付着していても大丈夫だそうです。
フロントブレーキのマスターシリンダー交換
では、続いてマスターシリンダーを交換します。
車体にカバーをかぶせ、ブレーキフルードの飛び散りをガードします。ブレーキフルードは塗装をはがす力が非常に強いので、もし塗装面にかかったら、速やかに水で洗い流す必要があります。
マスターシリンダーの周りにはキッチンペーパーをまいて、養生しました。その後、キャップを開けて古いブレーキフルードを抜き取りました。
和休は、ブレーキキャリパーの ブリーダーボルトから吸い出す方法でブレーキラインのフルードをすべて抜き取りました。
新しいマスターシリンダーです。
セロー250用を用意しました。
外したキャリパーはピストンを抜いた後、パーツクリーナーやブルフロッグのデグリーザーを付けた歯ブラシでガシガシと洗います。
ピストンはブレーキピストンプライヤーで抜き取りましたが、結構固着していました。全く動かないほどではなかったのですが、なかなか骨の折れる作業でした。
やっとの思いで抜いたピストンは、洗浄し、ピカールで磨きました。
磨くときは円周方向に磨きます。ピストンが動く方向に磨いてしまうとフルード漏れの原因になります。
ピストンシールをキャリパーに組み込んでいきます。ピストンシールキットにはグリスが添付されていました。説明書は、10か国語ぐらいで書かれているけど日本語の説明がありませんw
ブレーキパッドは、デイトナの赤パッドとゴールデンパッドとさんざん迷って、赤パッドにしました。
作業終了
元通り組み付けて終了です。
念のため、規定トルクで締めたボルトは頭にチョンと赤いしるしを入れておきました。
できあがり。ピカピカになりました。
ブレーキフルードは後日、天気の良い日に注入することにします。
一部がきれいになると、経年を感じさせる部品がさらに気になります…
今回使用した用品はこちら
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