V-Strom650と、初のロングツーリングに出かけました。
今日の目的地は、島根県仁多郡奥出雲町にある国道314号線にある、「おろちループ」と呼ばれる2重ループ橋です。
ループ橋とは、山に道路を通すとき、土地に余裕がなくてそのまま坂道をつけると角度が急すぎてしまう場合、らせん状に道路を作ることで、緩やかな坂で山を越えるために造られる橋のことです。
日本各地にループ橋はありますが、おろちループはその全長が2,360メートルもあり、日本最大級の大きさと言われています。大小11の橋と3つのトンネルで構成されています。
本日のルート
2022ツーリングプラン
和休の住む神戸市からおろちループまでは、GoogleMapで調べると、およそ270kmほどあります。
神戸から高速道路を使うのですが、ちょうどいま、ETCを搭載した二輪車を対象に「2022ツーリングプラン」というキャンペーンが実施されていて、高速道路の決められた区間が乗り放題になるのです。
今回、「中国道・山陽道・播但道コース(2日間、3,100円)」を申し込みました。
予定しているルートの内、神戸西ICから中国道・北房ICまでの区間が対象区間になり、通常期は3,690円(平日)ですから、この区間だけで元が取れますね。
往路
神戸西ICから中国道・北房ICで下りて岡山県道50号線→78号線を走ります。
国道180号線にぶつかったら、北へ。
国道182号に繋いで、JR伯備線と並走する岡山県道8号線に入ります。
JR伯備線は、岡山と山陰地方を結ぶJRの特急「やくも」が走る線です。「やくも」に使用されている381系電車は、カーブを高速で走ることができるよう、バイクのように内側にバンクする機構(振り子装置)を持っています。
この381系電車は、名古屋←→長野を結ぶ「しなの」、大阪←→新宮を結ぶ「くろしお」といったカーブが連続する路線に投入され、活躍していましたが、老朽化により新型車両に置き換わっています。
「やくも」用の車両もまもなく引退するといわれています。
県道8号線のこの区間は、鉄道と道路と川が何回も交差する独特の風景で、ここで「やくも」の撮影をすると、映えるのではないでしょうか。
ちょっと変だよ鳥取県・日南町
鳥取県・日南町に入りました。ここでは、ちょっと変わったものに出会いました。
一つ目がこれ。日南町バスの停留所です。このサングラスをかけた豚?は、何者なんでしょう?
バス停を撮影して、周りを見渡したとき、違和感を感じました。
違和感の正体はこれ。なぜか民家の庭に県道標識が設置されています。
さらに、街灯に魔改造されているではないですか!
もしかして、民家の前の狭い道が旧県道で、そこに設置されていた標識が街灯に改造されてしまったのでしょうか。謎は深まります。
石霞渓
ここは、石霞渓と呼ばれる景勝地です。
大小の奇岩の間を走る水流。渓谷に沿って屏風のように連なる山肌。南北2㎞にわたる大渓谷は、奇岩や怪岩が目を引く男性的な「南石霞渓」と、ゆるやかで女性的な「北石霞渓」に分かれ、春には桜にツツジ、初夏は新緑と藤、秋は紅葉、冬は雪景色が楽しめます。昭和8年には文部省(当時)から景勝地の指定を受けた、奥日野県立自然公園です。
よりみちにちなんのHPから引用
ちょうど、V-Strom650のオドメーターが7,000kmに到達しました。
石霞渓をすぎ、国道183号線にぶつかったら西へ。
広島県に入りました。
ちょっと変な看板がありました。帰宅してから調べてみると、作家・井上靖氏にゆかりがあるものだそう。
戦時期に家族を疎開させた縁から、終戦前後にかけて井上靖氏はしばしば日南町を訪ねられ、氏の脳裏に深く焼き付けられた中国山地の印象は、後の小説「通夜の客」、詩「高原」「野分」などに鮮やかに表されています。疎開先の家の跡近くに建つ氏により名づけられた記念館「野分の館」隣の文学碑には、日南町を「天体の植民地」と表した詩が刻まれています。入館自由の記念館で井上文学にゆっくり浸った後は、井上靖全集等取り揃えている日南町図書館にもお立ち寄りください。(入館料無料)
よりみちにちなんのHPから引用
備後落合駅付近で国道314号線に入ったら、おろちループまでもう少しです。
おろちループ
ついにおろちループにやってきました。
南からだと、JR出雲坂根駅へ向かって下るルートになります。
頂上には道の駅・奥出雲おろちループや、道の駅から少し下ったところに展望台が設置されています。
おろちループは、ループの円が巨大すぎて、ドローンのように高いところからでないと一目で見ることはできません。
おろちループの走行動画を作成しましたので、ご覧ください。
蕎麦屋+鉄道駅=亀嵩駅
無事、おろちループを走破できたところで、時刻はお昼過ぎ。そろそろ昼ごはんにしたいところです。
もう一つ立ち寄りポイントを考えていました。それがここJR木次線・亀嵩駅です。
亀嵩駅は、扇屋そばという蕎麦屋さんが駅業務を委託されている駅です
早速、駅の中に入りました。
田舎の駅、という感じですが若桜鉄道・隼駅のように時が止まった、という感じはありません。
また、ここ亀嵩駅は、松本清張氏の作品「砂の器」で知られています。
松本清張の『砂の器』は、昭和35年(1960)読売新聞に連載された推理小説の傑作でベストセラーとなリ、「亀嵩(かめだけ)」の地名とズーズー弁が推理の鍵をにぎり、この地方が広く知られるきっかけとなりました。
奥出雲町観光協会のHPから引用
扇屋そば
お腹ペコペコなので、店内へ。
先客が1人。そのかたもライダーで、アフリカツインに乗っておられました。
ちょうど、列車が到着しました。お店の方が、お弁当をもって出迎えておられました。
列車内で食べるのもオツなものですね。
和休は割子そばの4枚をオーダー。
わさびではなく、特製の七味唐辛子をかけていただきます。
亀嵩駅・扇屋そば
住所 | 島根県仁多郡奥出雲町郡340 |
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TEL | 0854-57-0034 |
営業時間 | 10:00~16:00(オーダーストップ) |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は営業) |
備考 | 弁当そばやお土産用のおそばも販売 通信販売あり 電話予約すれば駅到着時にホームで受け取ることもできる |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
和泉式部の墓?だと、、、
食事を終えて、駅付近をぶらぶら散策します。
突然、和泉式部の墓とかかれた看板が登場しました。和休の頭の中は?だらけ。
歴史には詳しくないのですが、和泉式部と言えば平安時代、京都で活躍した方のはず。その方がなぜ?
時間に余裕もありますし、いっちょ訪れてみたいと思います。
看板の示す方向へ歩きましたが、線路に当たりました。反対側にはお墓のようなものがありますが、想像していたものより新しいように思います。
見失ったか、と思い引き返そうとしたら、右の方に看板を発見しました。
すぐそこ、と書いてあります。なお、この辺りに踏切はありません。左右を確認して、線路を渡りました。
ありました。和泉式部の墓です。お墓はこの茂みの中にあります。掲示板にはお墓の由来が掲載されていました。
駅に戻ると、ちょうど木次行きの列車が到着したところでした。
三成ダム
続いて訪れたのは、三成ダムです。
日本最初のアーチダムと看板がありました。訪れないわけにはいきません。
三成ダムの全景です。
駐車場が坂なので、重量のあるバイクはつらいかもしれません。また、マムシが出ることがあるので、藪には近づかないようにしましょう。
出雲横田駅
次に訪れたのは、出雲横田駅です。神社のようなしめ縄が飾られています。
V-Strom650と出雲横田駅
はわいへ行く
出雲横田駅を後にし、ぶらぶらと走り出しました。この時点では次の目的地を決めていませんでしたが、何となく日本海の方へ出て、海鮮ものを食べて帰ろうと思っていました。
道の駅でツーリングマップルを見て思いつきました。はわいへ行きたいと思います。
「はわい」と言っても鳥取県・湯梨浜町にある「羽合」のことです。合併前のまちの名前が羽合町。ハワイにあやかって名付けた名前ではないようです。
名探偵コナンの町・鳥取県東伯郡北栄町
コナン大橋
はわいへ向かってV-Strom650を走らせていると、「青山剛昌ふるさと館」の看板がでてきました。
名探偵コナンの作者、青山剛昌氏は鳥取県東伯郡北栄町の出身です。
あまりコナンは読んだことが無いのですが、面白そうなので寄り道してみることにしました。
町の入口に、コナン大橋がありました。欄干にはコナンの銅像が置かれています。
目線を感じたので上を見ると、電柱にコナンが貼り付いていました。
コナン大橋を渡ると、コナンの家がありました。さらに米花商店街に続きます。
服部平次と遠山和葉のオブジェがありました。最近新しくできたそうです。
平次のバイクは恐らくカワサキKLX250。ただし、ホイールがキャストホイールにカスタムされています。
ハンドルのブレースバーやスイッチボックスなど、結構細かいディテールまで再現されています。
青山剛昌ふるさと館
青山剛昌ふるさと館にやってきました。営業時間は17時までなので、ちょうど閉館したところです。
阿笠博士のビートルです。余裕があれば欲しい車です。
青山剛昌ふるさと館
住所 | 鳥取県東伯郡北栄町由良宿1414 |
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TEL | 0858-37-5389 |
営業時間 | 9:30~17:30 |
定休日 | ・年中無休 ※年末年始も休まず営業(9:30~17:30 最終入館17時) |
入館料金 | 小学生未満 無料 小学生 300円 中学生・高校生 500円 大人 700円 |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
ふるさと館の近くには、バス停のようなベンチがあって、小五郎が眠らされています。夕日がシュールな感じを倍増させます。
はわい温泉
北栄町を後にし、湯梨浜町・はわい温泉へ向かいます。
街路樹がヤシの木です。ん~ハワイを感じますね~。
立ち寄り温泉施設・ハワイゆ~たうんでひと風呂浴びたいと思います。
ハワイゆ~たうん
住所 | 鳥取県東伯郡湯梨浜町上浅津204-2 |
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TEL | 0858-35-4919 |
営業時間 | 9:00~21:00(入館は20:30まで) |
定休日 | 毎週木曜日 |
備考 | 高校生以上 370円、小中学生 210円 |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
ハワイゆ~たうんは、温泉というより温水プールのような内装です。湯舟は広々としていて、ゆったりくつろぐことができました。
海鮮もので〆
今晩の食事は、ちょっと贅沢に回転ずし・北海道にしました。
回転ずし・北海道は、鳥取に3店舗あるお寿司屋さんで、超オススメです。ただし、メチャ込みますのでアプリでの予約は必須です。
とりあえず、シジミ汁をオーダー。
10皿ほどいただきましたが、ネタはどれも旨くて、ツーリングの〆には最高の食事でした。
回転すし北海道河北店
住所 | 鳥取県倉吉市清谷町2丁目90 |
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TEL | 0858-48-1577 |
営業時間 | 11:30~22:00 |
定休日 | なし |
※営業時間等は、和休が調べたものです。
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