2016年11月2日。出張で兵庫県豊岡市へ行きました。
豊岡市の紹介です
豊岡市といえば、カバンの産地として有名です。
その他、コウノトリの保護活動にも力を入れており、保護センターが飼育したコウノトリを初めて自然へ放鳥してから、今年は10年目になります。
2005年(平成17年)4月1日には、城崎温泉のある城崎郡城崎町、綺麗な海水浴場を有する竹野町、神鍋高原があり、植村直己の出身地でもある日高町、出石そばで有名な出石郡出石町、モンゴルに所縁のある出石郡但東町と合併を行いました。
現在、市全域が山陰海岸ジオパークに含まれています。
そんな豊岡市には、和休がかねてからもう一度訪れてみたかったスポットがあります。
それが、こちら。「寿ロータリー」と呼ばれるロータリー式交差点です。
寿ロータリー
ラウンドアバウト交差点とは
2014年に道路交通法が改正され、「ラウンドアバウト交差点」が認められました。
「ラウンドアバウト交差点」とは、ロータリー式交差点の一種で、ロータリーの入り口に一旦停止や信号機が無いものを言います。
ロータリー内は、時計回りに進行方向が限定され、交差点へやってきた車は徐行しながらロータリーへ進入し、目的地へ向かう道へ流出する形で交差点を通過します。
さまざまな研究の結果、渋滞を緩和する効果があることや、街中に設けることで街中を走る車の速度を抑えるといった効果が認められるそうです。
デメリットは、大きな面積を要することでしょうか。
さて、ラウンドアバウト交差点は、交通先進国であるヨーロッパではよく見られる交差点の形態だそうですが、我が国でも2014年、長野県飯田市にある交差点がラウンドアバウト交差点第1号として運用が行われ始めました。
そんな合理的な交差点が、なんとここ豊岡市に存在します。
それが、冒頭にでてきた「寿ロータリー交差点」です。以前は、国道426号線上にあり、大変珍しいものであったのですが、最近国道指定が外れてしまったそうです。
寿ロータリーへは、一旦停止をしてから進入することになりますので、厳密にはランドアバウト交差点ではないのですが、なんとこの交差点ができたのは、まだまだ自動車が珍しい大正時代だそうです。
中江 種造 氏
豊岡市が輩出した偉人 中江 種造(なかえ たねぞう)氏をご存知でしょうか。
中江氏は、古河グループを大きく成長させた人物であり、「鉱山王」と呼ばれておりました。出身の豊岡では、「中江済学会」という教育基金を創設し、学者や医師を多数育てたといわれています。
氏は、豊岡に水道を通す際、水道事業で得た収益の一部を奨学金として使うことを条件に、水道工事費用を全額寄付しました。
これらの功績をたたえ、寿ロータリーの中央にある「寿公園」に、氏の銅像が建立されたのでした。
これは、寿ロータリー横にあった案内看板です。交差点が国道上にあった名残を知ることができます。
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