V-Strom650のオイル交換もできたし、暖かくなってきたので、そろそろツーリングに出たくなりました。
2023年一発目のツーリングは、奈良県にある「下北山スポーツ公園」に行ってみたいと思います。
ご存知のとおり和休の旅のスタイルは、大まかな目的地だけを決めたら、道中の立ち寄り地はその場の直感に任せる行き当たりばったり。
今回の目的地は、奈良県の最南端近くにある「下北山スポーツ公園」です。

爆走街道!? 奈良縦断・国道169号線の快走ルーティング

今日は2023年4月2日。自宅を出発して、道の駅針T.R.Sまで高速道路でひとっ跳び。
道中に見事な桜並木を発見。「お、ここは停まるしかないな」と直感の赴くままにVストを停め、満開の春をパチリと1枚カメラに収めて旅が始まります。

奈良県を南北に縦断して吉野・熊野方面へ至るルートには、主に2つの選択肢があります。
西側を通って十津川へと向かう「国道168号」と、東側を通って下北山へ向かう「国道169号」です。
168号には有名な「谷瀬の吊橋」などがあって観光地としてはメジャーですが、走りを愉しみたい今日の気分は、迷わず169号をチョイス。
この国道169号線、一部に狭いセクションが残るものの、168号に比べて圧倒的に交通量が少なく、道路の形も非常にダイナミック。
V-Strom650のギヤをテンポよく上げ下げしながら、新緑と清流のワインディングを「快走」モードで駆け抜けていきます。
気がつけばヘルメットの中で鼻歌交じりになるほどの極上ルートでした。
満開の桜とリフレクション。下北山スポーツ公園の静寂

鼻歌交じりで169号を走り抜け、下北山スポーツ公園に到着しました。
下北山スポーツ公園とは、1965(昭和40)年3月に完成した池原ダムの真下に整備された公園です。
サッカーグラウンドやテニスコート、さらにはキャンプ場や温泉まで備えたアウトドアの拠点です。


バイクを停めて園内の池の周りを歩いてみると、そこには見事な桜の絨毯が広がっていました。
風のない水面に、満開の桜が鏡のように映り込む「みんな大好きリフレクション」をパチリ。
その美しさに息を呑みながら、春の穏やかな空気に癒やされます。
下北山スポーツ公園
| 住所 | 奈良県吉野郡下北山村大字上池原1026番地 |
|---|---|
| TEL | 07468-5-2711(宿泊施設) |
※営業時間等は、和休が調べたものです。

しかし、のどかな公園の美しさに浸っていた和休の目に、次の瞬間、とんでもない景色が飛び込んできました。
圧倒的、絶望感。目の前にそびえ立つ「池原ダム」という巨人の壁

公園の一番奥へと歩みを進めると、突如として視界を遮るように、天を衝くほどの漆黒の巨壁がそびえ立っていました。
ずばり、下北山スポーツ公園の一番の見どころはここでしょう。
公園の一番奥には、「進撃の巨人」に登場するような壁がそびえ立っています。
この壁が池原ダムで、高さはなんと111mもあります。
漫画『進撃の巨人』に登場する巨大な防壁「ウォール・マリア」が高さ50mと言われていますから、なんとその倍以上のスケールが目の前に迫っていることになります。
写真ではその圧倒的な威圧感が100%伝わりきらないのがもどかしいですが、真下から見上げるその巨大なコンクリートの塊は、文字通り言葉を失うほどの衝撃でした。
ちなみに池原ダムには2つの壁があり、こちら側は単に水をせき止めておくだけの役割なので、一般的なダムのように水を放水するゲートがありません。
だからこそ、水しぶきを浴びることなく、この巨壁の文字通り「ゼロ距離(真下)」まで安全に近づくことができる、全国的にも非常に珍しいスポットなのです。
標高差111mのキャットウォークと、吸い込まれそうな錯覚

驚くべきことに、この壁の上へとバイクで駆け上がることができます。さらに壁の上の道は、酷道として名高い「国道425号線」なのです。
Vストを天端(ダムのてっぺん)に停め、恐る恐る下を覗き込んでみました。
上からダムの底を見ると、吸い込まれそうな錯覚に襲われます。
コンクリートの壁面に這うように設置されている細い通路は、「キャットウォーク」と呼ばれる点検用の通路です。
中央部にはダム内部への出入口がありますので、改めてこの建造物が持つ規格外の巨大さが身に染みて理解できます。

ダムの上から公園を見下ろしました。まるで良くできたミニチュアのようです。
まとめ:アングラーの聖地を眺めて、春の弾丸ツーリング終了

反対側のダム湖です。池原貯水池と呼ばれています。遠くの対向岸に見えるのが、本来の放水設備です。
池原ダムはブラックバスの聖地としても知られており、腕に覚えのあるアングラー(釣り人)が大型のブラックバスを求めて全国から訪れるのだとか。
実はこの池原ダム、バイク乗りの聖地であると同時に、ブラックバス釣りの「絶対的な聖地」としても全国にその名を轟かせています。
一発のでかいロマン(大型のブラックバス)を求めて、全国からこの険しい山奥へと直感に導かれてやってくる彼らもまた、ここを訪れるライダーと同じ「熱い趣味人」なのだろうな、と妙な連帯感を覚えます。
春の陽気に誘われた2023年発頭の行き当たりばったり旅は、これにておしまい。
終わってみれば、綺麗な桜の癒やしから、111mの巨壁の衝撃まで、お腹いっぱいに満たされた最高の370kmクルージングとなりました。
旅馬、次回の旅もお楽しみに。
- 本日の走行距離 372km
- 燃費 27.3km/L


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